滋賀自治労連第23回定期大会特集
働くルール確立しよう 対話と共同を広げ暮らし守る運動を

 滋賀自治労連は、第二三回定期大会を七月四日に大津市内で開催しました。大会では、自治体リストラや合併問題などでの「住民アンケート」運動や、人事院勧告にむけ「二年連続の一時金削減などを許さない」たたかいに全力をあげることとしました。また、今日の公務職場における「サービス残業」の一掃、「働くルール」の確立を、職場民主主義と地方自治にとって重要な課題とする運動方針などを決めました。
大会には、全一一単組より五〇人が参加。来賓として、自治労連河村中央副委員長、近畿ブロック永井事務局長、県労連谷本議長、日本共産党・川内氏の各氏からあいさつを受けました。
 また、午前中に薬害ヤコブ訴訟原告の谷三一(さんいち)さんより、学習会としてビデオとテープなどを使った話を聞き、今後、支援の署名やカンパ、「支える会」への団体加入の取り組みなどを確認しました。
 運動方針に対する討論では、一一単組より一二名が発言。その一部を紹介します。

「サービス残業」の一掃、「勤務評定」、超過勤務介護問題などで発言

(瓜生・県職)平成11〜13年にかけて県は、行革を進めている。過去と違い職員の意識そのものを変えていこうとしている。職場での議論がなく、結論だけを押しつける方法が取られている。財政危機で職員定数が削減される一方で、知事特別枠などとするイベント中心のムダ使いがされている。また、自己申告書、チャレンジ目標などが打ち出されているが、地域活動の項目まで入っている。県職では、組織拡大強化をはかるため、勤労者通信大学などに取り組み、参加者から「こういう物の見方があったのか」など感想が寄せられ好評を得ている。
(松村・栗東)いま当局から@管理職に対する勤務評定の導入A調整手当の切り下げB五五歳昇給停止とセットにした再任用問題などが提案され交渉をはじめている。勤務評定では、管理職の問題でも内容を明確にしないままでは応じないという立場をとっている。暮らしに関わる大きな問題なので県産別組織の力も借りて跳ね返していきたい。
(寺井・栗東社協)介護保険が始まって全職員が仕事に追い回されている。ホームヘルプ事業では、利用料が高くなかなか利用者が増えない。身体介護よりも家事を言われる方が多い。利用者とサービス提供者の声を組合運動の中に取り入れていきたい。
(藤澤・県職)県庁では、国が公共事業予算などを言い出すと、すぐに財政が担当課へ配分の有無を確認にくる。これまでの公共事業への税金の使い方は問題がある。消費税増税論が出てきているが、政治革新をすすめて社会保障重視に切り替えていくことが必要。再任用問題は天下りも含めて考えていきたい。県職女性部ではセクハラ調査を行った。是正される職場づくりをすすめたい。
(増田・日野)職員の公金流用事件について、職場の管理体制も問題があり個人の問題にしたくなかったので当局へ申し入れをした。住民の信頼回復をはかっていきたい。また、県組織が招集する各種集会や会議の出席状況が悪いので、滋賀自治労連としての組織活動の強化と対策を望みたい。
(大竹・大津)昨年からの交渉が実を結び市民病院の人員増が七月議会に上程される。病院では、つくっても使われない施設や器具があり、赤字や人員不足の原因になっている。今回の人員増だけでは解決しない。介護保険導入で職場はたいへんな状況、各課にまたがっているが連携がうまくいっていないようで残業も増えている。事業団ではヘルパーさんの退職が増えている。また、学童保育指導員の組織強化が必要になってきている。さらに、県婦人部として九月の「自治体に働く婦人の全国交流集会」に滋賀自治労連あげての協力をお願いしたい。
(鈴木・豊郷)職場では仕事の量が増えて忙しくなっている。サービス残業一掃や働くルール確立の運動が重要だと思う。私の降任処分問題は町公平委員会に二月二三日に申し立てしたが受理が五月二三日となっている。また、組合ではこの間、町長交渉を行い残業手当の支給、時間外の職場打ち合わせの押しつけを止めること、年休の自由な取得を申し入れ、当然の権利として確認してきた。六月に提出した夏期休暇などの要求では、今年も県並の盆休暇(年休消化)や厚生休暇が確保できた。

選出された新役員

執行委員長  辻 義則(滋賀県職)
副執行委員長 内田康雄(滋賀県職)
  同    服部喜由(大津市労連)
  同    松村 浩(栗東町職)
書 記 長  今村伸治(県本部)
書 記 次 長  山田善春(大津市労連)
財 政 部 長  望主昭久(日野町職労)
執 行 委 員  橋本文男(滋賀県職)
同    江口辰之(大津市労連)
同    東 秀一(安土町職)
同    西川五左夫(高島町職労)
同    早藤武彦(安曇川町職)
同    佐伯英樹(栗東文体)
同    山元文子(県本部)
同    三浦英幸(栗東町職・町村職部会)
同    青木ひふみ(栗東町職・婦人部)
同    北川治男(安土町職・現業評)
会 計 監 事  小出喜洋(滋賀県職)
同    山本 等(大津市労連)
同    小川光治(豊郷町職労)
特別執行委員 杉田聰司(栗東町職・県労連事務局長)
特別執行委員 松本利寛(滋賀県職・本部中央執行委員)

みんなの声

◎二人目の孫が二〇〇〇年二月二二日に生まれました。上は男の子でした。下は女の子です。職場では老体にむち打ってシャキッとしていますが、家では二人の孫にメロメロです!(大西京子・大津市労連)
◎ボーナスまであと一ヵ月少々、果たして生き延びられるだろうか、トホホホ。
(松村 浩・栗東町職)
◎国は、少子化対策の一環として、保険福祉、雇用、教育、住宅などの幅広い分野の施策を推進しているが、未青年の犯罪が多発している中、安心して子育てができるのであろうか・・・。(濱田修子・栗東町職)
◎テレビドラマ「太陽は沈まない」を見ています。医療過誤がテーマになっているドラマで母親が亡くなり、高校生の息子が女性弁護士と病院を相手に裁判をおこすというものです。最近、マスコミでも患者の取り違えや誤った薬の投与など取り上げられていますが、医療側のミスは素直に認めてほしいと願わずにはいられません。
(椙本まどか・滋賀県職)
◎比良山へ清掃登山に行きました。新緑がさわやかな一日でしたが、ガリバー旅行村やロープウェー山頂駅周辺でアキカンやビニールゴミなど三〇キロ以上を回収しました。レジャー施設も必要でしょうが山の自然も「地球にやさしく」あってほしいです。(谷内資康・滋賀県職)
◎初投稿です。米軍基地が沖縄からなくなる日を楽しみにしています。
(長坂幸一・滋賀県職)
◎小学校の用務をしております。毎日、草とにらめっこの毎日です。これから暑い日が続きますが、まっくろになってグランドをかけ回ろうと思います。
(牧本晴代・大津市労連)
◎先日、休暇を取り以前から行きたかった鳥取砂丘から大山、出雲大社へ旅行しました。新緑の大自然を満喫することができました。帰りは八時間の運転にぐったり。
(泉保智子・滋賀県職)
◎今年ともで二年となりました。悔いのないよう、きばって仕事に精を出したい。(奥出征子・大津市労連)

第21回自治体にはたらく婦人の全国交流集会
準備・急ピッチ 9月2〜3日in大津市・滋賀会館
7月15日の実行委員会
 いよいよ九月はじめの全国集会まで、一カ月余りとなり、各単組女性部が結集する実行委員会活動が急ピッチで展開されています。
 十五日の実行委員会では、集会への参加を単組や県内の自治体職場に呼びかける運動の強化、現地滋賀としての全体会や夜の交流会における歓迎の出し物、全国の参加者に心のこもった記念品をプレゼントしようと琵琶湖のシジミ具を使っての小物作りなどを、各職場の話題にも花を咲かせながら決めました。今年の全国交流集会テーマは「21世紀の主役は私たち」です。
 二日の全体会は料理研究家・坂本廣子さんの記念講演やミニコンサート、三日は分科会・講座・見学分科会があります。ぜひ、あなたも参加して下さい。