しがの仲間 253号

新春職場訪問
年末年始もフル稼働

私たちの誇りとやりがい

滋賀県畜産技術センター

家畜を注視し命がけ

 滋賀県畜産技術センターに働く現業職員は、家畜(牛約250頭その他)の飼養管理及び使用機械の管理をしています。
 常に、家畜を注視して、技術の向上に前向きな姿勢で取り組んでいる事がやりがいです。

子どものように世話

 牛の世話は体重何百キロもある2~3歳児の世話をしているようで、人であれば痛いところや嫌なことがあれば泣いたり叩いたりしますが、動物は倒れる瞬間まで健康を装います。
 なぜなら、弱った姿は肉食獣の餌となります。また、嫌なことに対しては、死に物狂いできます。こちらも命懸けです。
 また、365日誰かが勤務しなくてはなりません。盆も正月もありません。現業職員で、病気や冠婚葬祭以外で、今日まで3連休以上取った人はいないのが現状です。

技術の継承が困難

 長年の経験による知識と熟練した技術がなければ、家畜を育てることや健康管理すること、そして、自分の身を守ることが出来ません。しかし、近年、正規職員の採用を控えて嘱託職員・日々雇用職員に替えられ、技術の継承が困難な状態で、さらに職員にかかる仕事の負担が増しています。そして、公務災害も増加傾向にあります。
 この様な状況が続けば、試験研究や後継者育成(農大生の実習指導)に支障をきたすだけでなく、家畜達にとっても不幸なことです。ひいては、畜産農家にとって大きな損失につながり、食の安全・安心にもつながることです。県民の食の安全・安心にも影響が出ますので、正規現業職員の採用を要求しています。
 今川 新吾(現業協役員)

大津市企業局安全サービス課

長年の経験と熟練した技術の継承が大切

 大津市企業局は上下水道事業および公営ガス事業を行う大津市の地方公営企業です。日夜、市民生活の基盤となるライフラインを守っています。
 業務の内容は水道・ガス設備の緊急時修繕が主な業務。一般家庭のガス・水道設備や道路下の水道管など、その範囲は多岐にわたります。

市民生活守る誇り

 公務労働者として市民生活に直結するライフラインを守っているという誇りを持って仕事をしています。市民から感謝されることがやりがいにつながっています。
24時間いつでも出動
 24時間体制の交替勤務のため、呼び出しがあればいつでも出動しなければなりません。
 また、対応の遅れは2次災害につながるため、出動時には迅速さが常に求められます。

直営・正職が一番合理的

 専門職であり、経験で培われる知識と技術を世代交代で継承していくことがとても大切。これが採用減や業務委託の推進により、とぎれてしまうことが深刻な課題となっています。
 例えば、業者と委託料についてやりとりをするときに、そこにどれくらいの金額がかかるのか、知識のある職員がいなくなれば見積もりが正しいかどうかの判断も難しくなってしまいます。あるひとつの業務の委託化が進むと、そこにどれくらいの金額がかかるのか、知識のある職員がいなくなったときにそれが正しいのかどうかがわからず業者の言い値になってしまいます。税金の無駄遣いにならないか心配です。また、近隣市町へ災害時派遣が必要な時に職員であれば専免になり、自治体間の連携もスムーズですが、委託業者に依頼すれば、また税金がかかります。正規の職員が対応することが一番合理的で無駄がありません。
林 寛治(公企労組委員長)

大津市労連
常総市水害被災地支援ボランティア


 9月に発生した茨城県を中心とした関東・東北豪雨災害での現地ボランティアに、11月下旬、大津市労連から4人の青年組合員が参加しました。
 多くの家屋が浸水した地域で、小屋内の片付けや清掃作業、家屋等に漂着した藁の収集作業などに従事しました。今もまだ200人以上の市民が避難所生活をされており「これからが復興の本番です」と現地の方は話されています。
【ボランティア参加者の感想より】
「一人ひとりの力は小さいが多くの力があつまればマンパワーとなる。この経験を元にもっと多くの人がボランティア活動に参加していけるよう声をかけていきたい」

奔流
自由と権利は不断の努力で守らなくてはならない

▼新春のお慶びを申し上げます▼戦後70年の昨年、戦争法案反対の運動は、これまでになく幅広く力強い運動となりました。滋賀の若者でつくる「し~こぷ」には中学生も参加し、若い希望の力を発揮しました▼滋賀弁護士会は幅広い団体を繋げるブリッジの役割を果たし、集会や宣伝活動が何度も開催されました。戦争法案は、議事録にも残せないという異常な採決をされましたが、多くの国民はこれを認めていません▼新年から全国津々浦々に、戦争法案廃止、民主主義を守れ、憲法守れの声が新たなうねりとなって拡がっています▼滋賀自治労連は憲法キャラバンで長浜、米原、野洲、愛荘の各首長と対談し、憲法の意義を確認しこれを住民の暮らしに生かすことについて話し合い、「労働組合はもっと政治的な発言をすべき」との励ましも頂きました▼憲法公布70年を迎えた今年、その第12条「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。」をあらためてかみしめ、誰もが自由と平和に生きる権利を守るため、これを破壊する勢力と闘うことが今年求められています。

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2016旗開き

 1月9日、国民春闘滋賀県共闘会議・滋賀県労連の新春旗開きが大津市内で開催され、各団体から約70人が参加しました。
 来賓の三日月知事からは、「平和、人権、民主主義を大切に、公正中立をむねにしている。テーマにより意見を異にすることがあるかも知れないが、それぞれの立場を尊重して県政をすすめる。」と激励の挨拶を頂きました。
 参加者は、春闘の重要性、要求実現の必要性を確認し、戦争法の廃止に向けて意思統一を行い、16春闘勝利への決意を新たに団結を深めました。

東近江市で益川氏講演(ノーベル物理学賞受賞
「科学者と平和・戦争法」
想定超える大盛況

 ノーベル物理学賞の受賞者で、「安全保障法案に反対する学者の会」発起人の益川敏英さんの講演会が昨年12月19日、八日市文化芸術会館で開催され、県内各地から1200人もの参加者がありました。
 講演会を主催した同実行委員会は「2000万署名」に取り組むとともに、市民運動として「安倍政治を許すな」「戦争法廃止」の共同の力を集め講演会を成功させ、集会後は県内の各野党事務所を訪問し「野党は共闘を」の申し入れを行いました。

憲法公布70年、2016私の想い

2016年は申年で日本国憲法が公布されてから70年の節目の年です。新年に寄せる想いを、申年生まれの組合員に語って頂きました。

大津市立唐崎保育園 保育士 岡上 禎(ただし)さん

 近頃、私の地元(市外)でNPO団体が主催する子育ての勉強会に参加をしています。地元ではそういった取り組みが最近始まったばかりなのですが、ただ参加するだけじゃなく、仕事の経験を活かして何かお手伝いできないかと考えているところです。今年は職場ももちろんですが、自分の住んでいる地域にも保育士として自治体職員として、貢献をしていきたいです。

日野町職員労働組合 小泉 昴さん

 今年の干支はサル年です。正式には「申」でその意味は「草木が十分に伸び、実が成熟して香りや味を備える時期」を表し、「伸ばす」という意味合いがあります。私自身もこの一年で自己を伸ばし、実りある一年にしていけるよう頑張りたいです。

栗東市職員組合 川津裕一さん

 私の憲法との最初の出会いは小学6年生の授業です。それから早くも今年は3回目の年男となりますが、戦後70年の昨年は日常の暮らしの中で、何かと憲法について改めて意識することが多い年でした。暮らしと憲法の結びつきを大切に今年も邁進していきたいです。

みんなの声

◎新しい経済対策では時給千円を目指すとか、GDPをうんと上げるとか、景気のいい話が出ています。そのためには、労働者の給料を上げるように要請しているそうですが、公務員はなぜ賃上げの対象になっていないのでしょう。不思議です。
(那須大城 滋賀県職)
◎小4の長男が校外学習で「大津市立葛川少年自然の家」に1泊2日で行ってきました。自分自身も長男と同じ小学校で小4の時にここで宿泊体験をしたので、約30年たった今でも同じ体験をしていることに感動を覚えました。永遠に続く少年時代の思い出があるというのは、本当にすばらしいと思います。
(村山功 大津市労連)
◎来年度の4月から、私たちの職場で働く者の給与や賞与が上げられることになりました。これからも「数は力」でがんばっていこうと思います。
(野村亨子 大津市労連)
◎急に冷え込んできて、ようやく「冬が来た」という感じがしました。
(横井克彦 大津市労連)
◎三連休に家族みんなでミカン狩りに行って来ました。美味しいミカンが沢山とれました。
(岡村弥生 日野町職労)