しがの仲間 248号
一面

夏季交渉と中央行動で全力
人員増やせ!異常な超過勤務の解消を!
公務員賃金改善署名13万筆 人事院に提出!


 2015年人事院勧告を間近に控えた7月24日、最低賃金の大幅引き上げをはじめ、すべての労働者の賃上げと景気回復、地域間格差の解消、人事院勧告での賃金・労働条件の改善などを目指して、全労連・国民春闘共闘は第3次中央行動を展開。全国各地から公務、民間の労働者約2000人が職場や地域の諸要求を掲げて国会周辺に結集しました。
 滋賀自治労連は総務省前や厚労省前、人事院前で取り組まれた公務部会の要求行動に参加し、「公務員賃金の改善」「給与制度の総合的見直しの中止」「フレックスタイム制導入反対」「最低賃金の引上げ」「労働法制改悪反対」などの職場の怒りの声を、全国の仲間と一緒に力いっぱいアピール・シュプレヒコールしてきました。連日猛暑が続く炎天下、夏季闘争がいよいよ終盤を迎える中、職場でも、中央でも、熱いたたかいが全力で取り組まれています。

公務サービス充実が市民の声
        大津市労連


 大津市労連は、6月7月と2回の夏期要求総務部長交渉を行い、正規職員の増員や2300人を超える非正規職員の賃金改善、民間委託問題、人事制度などを重要課題に当局を追及しました。あわせて市民病院やケアセンターおおつの運営形態変更の方針が示されているなか、現場からの声を訴え、公営で継続すべきことを要求しました。
 大津市民間委託推進ガイドライン(案)のパブリックコメントには異例ともいえる457件寄せられました。人員増で公務サービス充実が市民の望む声です。

「限界職場」を救え
      滋賀県職


 滋賀県職員組合は6月19日、夏季要求課題を中心に人事課長交渉を行いました。組合からは、職員定数削減による過重労働で健康破壊が見過ごせない職場があること、県民にも責任が果たせない職場実態に追い込まれていることを告発し、「限界職場」を救うための職員定数増等による執行体制の強化を強く求めました。 
 人事評価制度については、職員の意見を聞かない、高圧的な進め方では「士気の高揚」や「公務能率の向上」には決してならない事を緊急アンケートの結果や職場の声を突きつけて指摘。確定交渉時の約束であった、総務部長との改めての交渉を要求しました。

早朝ビラまき
     日野町職労


 日野町職労は6月23日、町長交渉を行い、夏季一時金要求、夏季特別休暇の充実、臨時・嘱託職員の特別休暇の充実、将来の人員体制(特に現業職)を見据えた職員採用、若手職員や専門職員の人材育成、嘱託保育士の早期募集、給食現場のアレルギー対策のための人員増などを要求。交渉にあたり、早朝ビラまき、職場オルグの取り組みを行いました。
 特に様々な制度改正等で、未経験の業務が増加し、それに伴う長時間労働や人員不足が問題となっています。住民サービスの向上や職員の労働条件改善に、人員増を含めた業務体制の見直しを強く訴えました。

マイナンバー制度学習会
住民にはメリットなし?!
なりすまし等不正使用の発生は不可避


 滋賀自治労連は7月18日、個人番号の通知が10月から始まるマイナンバー制度の問題点などについて、草津市で学習会を開催しました。
 講師の坂本団弁護士は①番号を用いた個人情報が外部に漏洩するおそれや、番号や個人情報の不正利用、改ざんなどにより、財産その他の被害を負う危険があり、プライバシーへの重大な脅威があること。②費用対効果では中心的なシステム構築だけで6000億円に対し、無理矢理出した税収効果が2400億円だけであるなど、国民にとってほとんどメリットはなく、行政のメリットも限定的であること。③自治体にとっては住民すべてに番号を通知できるのか、個人情報の利用者・連携者としての準備はできるのかなどの問題点があることを指摘されました。
 制度導入のねらいが社会保障抑制のため「社会保障個人会計」の整備であることなども学習しました。
 預金口座や医療情報への利用範囲の拡大は論外であり、国はなりすまし等不正使用の危険性についての周知徹底、地方自治体に必要な予算と準備期間を設け状況により延期をすることも必要とのまとめがありました。

二面
子育て新制度
見た目以上に変わっている
滋賀自治体共闘保育連絡会が総会と学習会


 滋賀自治体共闘保育連絡会は7月4日、草津市内で第22回総会と学習会を開催。大津市、栗東市、草津市で働く若い保育士たち約30人が参加しました。
 大津市労連保育班は、職場委員会を月1回開催し、職場の思いを吸い上げて話し合い、「新制度施行に向けて」「人員・労働条件について」の2本柱で要求書を提出。臨時保育士の時給改善など一定の成果を勝ち取ったことなどを、草津市労連保育班は、学習部会と環境部会の2つの部会活動で取り組みを進め、仕事の上での責任や感謝する気持ちを再認識したことなどを、栗東市職保育班は、自分たちに身近な問題を、みんなで考え話し合い、何とかできないかという視点で学習会に取り組んだことなどを、それぞれ報告しました。
 学習会では、講師の地方自治問題研究機構研究員の木村雅英さんが、認定保育園と公立保育所が並列化されている問題や、保護者の視点や働き方の問題なども指摘し、新制度導入後、見た目以上に色々なことが変化していることを知りました。

憲法違反の安保法制反対
県内各地から1300人が参加


 滋賀弁護士会が主催した「憲法違反の新安保法制を許さない滋賀県民集会」が7月20日、大津市内・膳所公園で開催され、県内各地から1300人が集まり、「安保法案違憲!」の声を上げました。
 集会では、滋賀弁護士会の中原淳一会長、日弁連の吉田茂副会長が挨拶に立ち、滋賀弁護士会の圡井裕明弁護士が基調報告を行いました。リレートークは学者、女性、宗教者、若者からあり、真宗大谷派「9条の会」長浜・事務局長の對月慈照さんが力を込め「この会場の中にこんな法律が通ると思っている人はいない。安倍総理にはやめてもらう」と、強行採決された日に国会に行ったことも話されました。また、「しーこぷ(Shiga/Constitution/Peace)」の福田結さんは、戦争法はだめだと力を込めて発言。会場から大きな拍手が沸いていました。集会後、パルコ前までデモ行進を行いましたが、長蛇のため先頭出発から最後尾が会場を出るまで40分ほどかかり、会場で呼びかけられたカンパは29万7722円にのぼりました。

自治体共闘青年部「平和学習会」

日時:8月29日(土)10:00から
場所:滋賀県平和祈念館


 昨年の沖プロ NEXT で沖縄について学び全国の青年と交流を深めた私たちは、戦後 70 年にあたる今年、「今度は私たち滋賀県の平和について学ぶべき」という想いを抱きました。
 みなさんは滋賀県内の戦争と平和について何か知っていますか?戦争について、よくテレビや映画では広島と長崎の原爆、沖縄戦などが良く取り上げられますが、その時滋賀の様子はどうだったのか、身近なことについてはなかなか知らないと思います。また70年前の戦争では、徴兵のための召集令状(赤紙)は役場・役所の職員が配ったといいます。もし再び戦争になれば、私たち自治体職員にも関わることがあるのでは、と感じずにはいられません。
 平和学習会で自治体の仲間と一緒に戦争と平和について考えませんか。
 午後は竜王・妹背の里でバーベキューをします!6 月に単組間交流で繋がった県内青年部の仲間と再び交流し、仕事の話、組合の話で語り合い熱い一日を一緒に過ごしましょう!もちろん、ここから新たに参加していただける方も大歓迎です!!
 参加申込はお近くの各単組青年部役員へお声かけください。

みんなの声

◎私の住む市で発売されたプレミアム商品券は、1万円で1万3千円分使えるとあって、販売窓口は大行列。果たして地域経済が潤うのかどうか。
            長坂幸一(滋賀県職)
◎今回のクロスワードは、今までで一番難しかったかも知れません。始めて5分くらい、全くマスが埋まりませんでした。
            西本新(滋賀県職)
◎昨年の母の日にもらった紫陽花が咲きました。さわやかなブルーです。
            蔦 滋子(大津市労連)
◎梅雨の雨に負けず元気に頑張ってます!
            辻紗矢香(大津市労連)
◎なでしこジャパンを応援しています!ガンバレ~。
            藤田薫(大津市労連)
◎ふと気が付いたら、梅雨のシーズンに突入していました。子どもの長靴も新調しました。
            坂田直子(日野町職労)