しがの仲間 247号

STOP安倍暴走内閣!!地域でも全国でも広がる
戦争法案許すな参加者の熱気あふれる


 国会で審議をすればするほど危険性が明らかになる戦争法案。国民の反対世論も日増しに大きくなり、6月13日には東京都内で「STOP安倍政権!大集会」が、6月14日には滋賀デモ膳所公園で、「戦争する国づくり」を許すな、憲法と平和、いのちと暮らしをまもれと集会が開催されました。また、今年の平和行進には「自治体共闘書記連絡会」として参加しようと、特別の声かけも行われました。それぞれの取組を報告します。

滋賀で800人

 許すな!戦争する国づくり6・14県民集会が6月14日、大津市の膳所城跡公園で開催され、工夫を凝らした横断幕、のぼり、衣装等を手に約800名の参加者がかけつけ、熱気あふれるものとなりました。
 ナオユキさんの漫談「地球のすみずみに憲法の花を」は、的をついたダジャレの連続で開場全体が大爆笑に包まれながら改めて憲法や平和を考える時間になりました。デモ行進では通行人の中に手を振る人もいて、大きくアピールできました。
                                       滋賀県職・根本

全国から1万6千人

 6月13日、東京臨海広域防災公園で「戦争する国づくり許すな!憲法と平和、いのちと暮らしまもれ!STOP安倍政権!6・13大集会」が開催され、「戦争は絶対イヤだ」と全国から1万6千人が集い、滋賀自治労連からも2人が参加し、全国の仲間とともに「戦争法制」反対、「戦争法案」廃案を訴えました。
 集会は、各方面からの連帯の挨拶にはじまり、11人の各界・分野の代表者による「『私はいいたい!』怒りのリレートーク」において、「戦争法案を必ず廃案に」、「安倍政権の暴走ストップ」の熱い決意や取り組みなどが語られ、そして、集会アピールの採択と「STOP安倍政権」のプラカードアピールが行われた後、2つのコースに分かれ、「まもれ憲法と平和」という参加者の思いや声が、天高くまで響く、壮大なデモ行進が行われました。
                                       県本部・市田

2015平和行進
「がんばってください」と若者から声援!!


 滋賀自治体共闘書記連絡会は、昨年に引き続き活動の大きな柱に『憲法と命とくらしを守る』を掲げ、取り組むこととし、滋賀県内を通過する平和行進に積極的に参加することを決め、3コース5名の書記が行進しました。
 参加者からは「平和を願いながら元気に行進しました……私たちの子供の世代のずっと未来も平和な世界、日本であってほしいと願います」「琵琶湖を見ながらの行進は、この風景をずっと残していかなくてはという気持ちになり、改めていま平和な日常を享受していることの大切さを感じた」「ある高校の前を通った時には、学生より『頑張って下さい』『すごい!』といった声をいただき、ずいぶん励まされました。……平和を願う人たちの思いを改めて感じることができました」などの感想をいただきました。
                                       県本部・岡﨑

求められる公的責任で
社会保障を充実させる運動
「実践的住民自治」を提唱!


 今年で11回目を迎える社会保障集会が、6月20・21日の両日、長野県上田市で開催され、滋賀自治労連から6名が参加しました。
 20日午後から前栄村村長の高橋彦芳さんの記念講演では、「実践的住民自治」を提唱され、小さくてもキラリと輝く自治体の首長として地方自治を守ってこられたお話は、大変魅力あるものでした。住民とともに汗をかく自治体、住民主体のまちづくりは、地方自治の本旨を再確認することができました。
 続いて、立教大学教授の芝田英昭先生の基調講演では、安倍政権下で社会保障が解体されようとしている危機感のあるお話の中で、特に医療分野を市場化し経済成長の目玉におきかえようとする動きに注視する必要があることを認識しました。今、国民に求められていることは、「政策としての社会保障」を国民の抱える生活問題を、公的責任の下で緩和・解決するための施策に少しでも近づける運動であり、同時に「戦争をしない国づくり」の運動の展開が必要であることを再確認しました。
 21日は、前日の学びを深める、3つの分科会と2つの講座に分かれて意見交換がなされ、多くの気づきと学びの2日間となりました。
                                        日野町職労・正木

仲間の現状知った
「自治体非正規ではたらく仲間の
全国交流会inOSAKA


 今回の交流会は、国労大阪合唱団「号笛」のみなさんの歌声で幕を開けました。
 私は、非正規職員として現在の職場に勤め、15年になりますが、組合には昨年初めて加入しました。組合に加入するまでは、決められた雇用条件を受け入れ過ごすことが普通のことだと考えていました。現在の職場では、条件も環境にも不満もなく、どの方も、整った環境の中で仕事をされているものだと思っていました。
 しかし、オープニングの「号笛」のみなさんの歌の間に、国鉄に勤めていた方が、民営化に伴い、国鉄労働組合員であることを理由に不当な業務や、臨時販売、貨車解体などの仕事を嫌がらせで与えられ、みじめな思いになる労働環境にあったことを歌詞や、歌う姿に思いを込められておられるのが伝わり、心に響きました。
 トークセッションでは、ある職場では、遅刻や欠席をしただけで不当に天引きをされ、天引きは新人の教育として当たり前のようにされている職場もあり、不満や怒りの声を上げにくく、不満を訴えると辞めさせられると考えてしまい、不満を言えない状況で働いておられる例も知りました。
 自分が置かれている環境が恵まれていればそれでよいのではなく、同じ立場の非正規の職員が、つらい思いをしている現状を知り、今後も色々な交流会や研修会で学んでいきたいと思いました。
                                       八幡幼稚園・三嶋
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青年自治研に参加して
求められる「歩いて暮らせる街づくり」
第4回青年自治研集会 in 愛知


 「豊橋で青年自治研があるけれども、参加してみる?」と、本部役員の方から声をかけられ、考えた挙句、豊橋という街をじっくりと見る機会もなかなか無いだろうからという思いで参加を希望しました。
 特に印象に残ったのは、2日目の分科会でした。豊橋の商店街の中には、店主の高齢化等で空き店舗が目立つようになったところがあり、街の賑わいを少しでも取り戻そうと、歩行者天国を企画したり、商店街のイメージを変える広報誌を作ったりと、一歩ずつ取組を進めている地域の方々の存在を感じることができました。
 人口減少の局面を迎えた滋賀県においても、地域の人々と協働し、中心市街地の賑わいを復活させ、歩いて暮らせる街を作っていく行政がますます求められていくと思います。
                                        滋賀県職 永里
 青年自治研集会in愛知に参加し、記念講演やシンポジウムにてそもそも地方自治や住民自治とは何なのか、その上で青年としてできることは何なのかを考えることのできる貴重な時間となりました。また分科会では、それぞれ興味のあるテーマに分かれての学習でしたが、話し合った内容が充実していたことはもちろんのこと、同じ青年層で交流することの楽しさを実感することができる良い機会となりました。
                                        栗東市職・小松

平和学習会プレ企画
単組間交流会


 滋賀県自治体労働組合共闘会議(滋賀自治体共闘)青年部では、この夏、平和学習会を企画しています。そのプレ企画的な位置づけとして、6月12日には大津市労連と日野町職労が、6月20日には滋賀県職と栗東市職が、それぞれ青年部交流会を開催しましたので、参加者の声を紹介します。

県職と栗東市職濃い情報共有が

 6月20日、滋賀県職と栗東市職との単組間交流を開催しました。両単組あわせて26名の参加です。テーブル毎に分かれて着席すると、乾杯の注文をするのが先か?お互いの自己紹介と情報交換が先か?という場のあたたまり具合。貸切予約したお店をまるごと包むその空気に「もう、ゲームしなくていいよね?」とゲーム担当者同士で密談する程。某テーブルではかな~り濃い情報共有があったとか無かったとか。「良かった」との声を多くいただきました。
                                        滋賀県職・中村
 今までも自治研や沖プロNEXTなどに参加させて頂いていたのですが、県職の方とはなかなかお話する機会がなかったので、今回、こうした取り組みを通じて楽しく交流できたように思います。
 また、お互い同じような担当であっても、幅広い業務があり、市職、県職それぞれに違った苦労があることがわかり、相互の理解に繋がったように思います。これを機会に同じ組合の仲間という意識を持ち、これからの活動に生かしていきたいと思います。
                                        栗東市職・駒井

大津市労連と日野町職労
あの時は話せなかった


 今回の交流会では、去年沖プロNEXTに行ったメンバーがたくさん参加していたこともあって、沖プロの時の話に花が咲きました。あのときはなかなか話をする時間もなかったけれど、あらためてゆっくり思い出話ができました。また日野と大津のメンバーが、一緒にテーブルを囲んで職場の状況や大変さを語り合えたこともとてもよかったです!普段は別々の場所で働く職員同士ですが、組合を通してつながりを感じることができました。
                                         大津市労連青年部
 大津市の職員と日野町の職員が40人くらい集まり、それぞれ似たような職種の方でテーブルを囲み、組合や仕事について意見をかわしました。その中で、大津市に青年部が結成された経緯などを聞き、日野町が他の単組に影響を与えていることを強く感じました。何百人といる青年部の取り組みが一体ではないということや、新規採用職員・組合未加入の方に声を掛けたりしているとのことで、まだまだ手探りではあるものの、初期衝動の盛り上がりを感じずにはいられなかったです。今夏に開かれる平和学習会でも、ぜひとも意見交換をしたいと思っています。このように県内の自治労連の盛り上がりも、青年層から広がるよう個人的にも組織的にも活動したいと思いました。
                                         日野町職労・岡