しがの仲間243
15春闘
大企業の「莫大な儲け」を労働者に配分せよ!
2万円の賃上げは溜め込んだ内部留保の2%で可能!!

 滋賀自治労連は2月16日、2014年度中央委員会を栗東市内で開催し、15春闘方針を確認し、春闘勝利に向けてスタートを切りました。
 各単組から40人が参加し、積極的な討論・意見交流が行われました。また情勢学習では、自治労連本部の福島功・副委員長を講師に招き、昨年末の総選挙以降、安倍内閣が「この道しかない」と強行する集団的自衛権行使、原発再稼働、TPP推進などの各政策と国民の願いとの大きな乖離・矛盾を確認しました。
 また、当面する15春闘では、「物価上昇が3%なのに、連合労組などの2%の賃上げ要求では追い付かない。そのような中で『総合的見直し』の導入を許せば、更なる賃金低下で生活できない」と、大企業の内部留保を吐き出させる運動、地域に出て一致する要求に基づく共同を広げる運動を進めていこうと提起しました。

儲けを労働者に分配するのが景気回復の道

 表①は国家公務員の労働組合が作成した「ビクトリーマップ」=県内大企業の内部留保と月2万円の賃上げに必要な資金の取り崩し率の一覧です。各企業とも1~3%の取り崩しで2万円の賃上げが可能な計算となります。
 大企業が保有する13年度の内部留保は、前年度からのわずか1年で13兆円4・8%積み増しされ、過去最高の285兆円に達していますから、増えた貯め込みの半分を労働者に返すだけで2万円の賃上げは可能です。
 大企業は、法人税の引き下げや優遇税制などによる恩恵を受けながら、正社員の定期給与の抑制、低賃金の非正規雇用労働者を増やしたことで、内部留保を積み増しています(表②)。
 労働者の暮らしは深刻で、物価は2・4%上がっており、賃金は上がっても物価上昇分には届いていません。
 消費税増税と実質賃金のマイナスは、日本経済に深刻な打撃を与えており、労働者の賃上げ無くして日本経済の回復は無く、大企業がこれに応じるかどうかにかかっています。
 春闘滋賀共闘会議は県内の大企業を訪問し、「儲けを労働者に分配するのが景気回復の道」と大幅賃上げの要請を行います。

春闘討論集会
ストを構え要求前進を

 国民春闘滋賀県共闘会議は2月8日(日)、元自治労連委員長の大黒作治氏を講師に迎え草津市内で春闘討論集会を開催しました。
 大黒氏は戦後福祉国家を目指した世界の流れをレーガンとサッチャーがつぶしたという歴史を振り返り、現在の日本では大企業を儲けさせすぎていることの問題を追求されました。
 討論では医労連がストも構えて秋間を取り組んだ教訓を報告され、自治労連・近江八幡市労組からは非正規の拡大が進んでいることと、賃上げなど処遇改善が実現したことで職員さんもその家族も変化していったことを報告しました。
 福保労からは株式会社で働くヘルパーさんが新しい分会を5人で結成の報告がありました。

住民犠牲の行革を許すな!
公務公共性を守る取り組みを広げよう!


 行革推進・市場化の流れのなかで住民福祉の切り捨てにつながる、公共施設や業務の民間委託化が全国的に広がっています。大津市でもあらゆる事業の委託等が検討されていくなかで、2014年度には戸籍事務の窓口業務の民間委託化が進められようとしました。
大津市労連として公務の根幹にかかわる窓口業務の民間委託には強く反対し、2014年9月に委託中止を求め、要求書を提出しました。
 戸籍窓口では、長年勤務している嘱託職員のみなさんが経験や知識を積み重ね専門的業務の担い手として、市民サービスを守っています。この問題をきっかけに戸籍職場の組合加入も広がり、職場集会などで意思統一も行っていきました。 窓口業務の民間委託を先駆けて進めている足立区での住民との運動を広げた自治労連の取り組みも学び、足立区では偽装請負の問題が出ていることなどの問題点を追及していくなかで、2014年末交渉において「戸籍窓口業務の民間委託は見送る」との回答を勝ち取りました。
 今後も、住民と協働していく取り組みを広げていき、安易な民間委託は許さないの声をあげて跳ね返していく運動が大切です。

------------------------- 2面 ------------------------------

高浜・大飯原発再稼働反対
原発のない社会へ2015びわこ集会


 安倍政権は、大多数の国民の反対を押し切って川内、高浜などの原発の再稼働や輸出に突き進んでいます。
福井で原発事故が起これば、びわ湖は汚染され私たちは濫費に住めなくなります。
 大津地方裁判所は避難計画の未整備を含め、早急な再稼働はあり得ないとしました。
 滋賀県知事は県民の安全な避難計画が立てられない中、県民の命を預かる立場から「再稼働は認められな
い」の発信を強く行うべきです。
 高浜原発の再稼働ノーの声を、幅広い県民的な運動に拡げましょう。

県庁で県職主催の文化祭
温玉牛丼マジッククイズ


 県職大津支部では恒例の文化祭を、2月3日4日の2日間県庁内で開催しました。約150名の参加者は
温玉午井の昼食を取りながら、マジックショーやクイズを楽しみました。東日本大震災滋賀県内避難者の会
のエコバッグ販売には10,400円の協力もありました

みんなの声

◎東近江には全く雪がなかったのに、大津ではうっすら雪化粧していた日がありました。寒いですが、春はもう近いのかも知れませんね。
 (西本新 滋賀県職)
◎よりよく働くためにはどうすればよいか‥・お茶休憩をとりながら
日々話しています。チケットetcが安く買えるとうれしいです。
 (三嶋香里 近江八幡市) 
◎娘が進学で遠いところへ行く予定です。悲しいかな。
 (藤井和久 滋賀県職) 
◎恵方巻を食べ、今年一年健康で過ごせるよう
にお祈りしました。インフルエンザが流行していますが、家族みんな元気です!
 (岡村弥生 日野町職労) 
◎子どものころは憲法改正について議論されるなんて、思ってもみませんでした。
 (T 滋賀県職)