しがの仲間241号
謹賀新年

決意を新たに
                        執行委員長 清水庄次

 新年あけましておめでとうございます。びわ湖を取り囲む銀嶺が輝いています。通勤電車からも見える
この雪景色は、厳しい冬の楽しみです。これに似た風景を思い出します。
 4年前の4月、福島の避難所への支援に向かう途中、早朝に会津盆地を抜けるとき、周りの山々は雪
を頂き、どこか滋賀の風景に似ているような印象を受けました。
 原発事故は、福島の自然とそこでの人々の暮らしを今も奪っています。福島自治研修センターに南相
馬市から避難していたあの家族は、今年の正月をどこで迎えられたのでしょう。避難者12万3319人、
一人ひとりの今の暮らしに思いを寄せたいと改めて思います。
 「豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができな
くなることが国富の喪失である」。大飯原発の再稼働差し止めの福井地方裁判所判決文の一節です。
季節毎に姿を変える、美しい滋賀の自然とここに住む141万人の生活が、たかが発電のために奪われ
ることがあってはなりません。
 住民の幸せのために働く自治体労働者として、原発再稼働を許してはならないと銀嶺に向かい決意を
新たにしました。














臨時指導員 時給50円UP 春闘GO!!
 あけましておめでとうございます。
 大津市には現在、公設公営の学童(児童クラブ)が36クラブあります。定員はなく、児童数は約2500人で、1年生から6年生までを預かっています。大津市の学童保育指導員は約250名いますが、その全員が非正規雇用の嘱託・臨時職員で構成され、1年もしくは半年雇用です。
 指導員の仕事は、子どもたちの成長と発達を保障し、保護者の就労を支えることです。私たちは、指導員が安心して働き続けられることが、保育の専門性を高め、さらに経験を積み重ねることで、より良い保育が行えると考えています。
 とてもやりがいのある仕事なのですが、働き続けることができず、辞めていく指導員を多く見てきました。指導員の退職理由として多いのは、世帯を養えるほどの収入ではないということです。
 そのため「専門職としての、正規職員との均等待遇を」を合言葉にして、運動を進めてきました。ここ数年、賃金面では「嘱託職員の毎年の定期昇給」「代表指導員の月額報酬加算」「夏休み期間の報酬改定」、休暇制度でも「インフルエンザ休暇」「臨時職員の病休制度」などを勝ち取っています。また、午前からの勤務(フルタイム)も継続しています。
 年末闘争では、増え続ける児童と足りない指導員という逼迫した状況の中で、総務部長交渉には約20名の組合員が参加し、現状を伝え、改善を迫り、「臨時指導員の時給50円アップ」という大きな成果を勝ち取りました。今後の組合活動を進めるにあたって、組合員を増やし、一つひとつ労働条件を改善・上積みし、獲得した成果をみんなで喜び、この仕事に誇りをもって取り組んでいきたいと思います。自治体に働くすべての非正規労働者の要求前進へ、春闘にも頑張ります。

                                                              大津市労連学童保育指導員労働組合
                                                       執行委員長 井ア好宣


長年の課題前進!豊郷町職労

 豊郷町職労は、12月2日、町長交渉を行いました。おもな交渉内容は、過去の労使合意(特別昇給)未実施などによる職員間の給与較差の是正でした。
 交渉の中で伊藤町長は、「労使間で決めた約束事は守るべき」と労使合意を尊重し、平成18年度以降未実施となっていた特別昇給について、現業職では、H27年1月1日付で確認書に基づき較差を是正し、未払い分については過去2年に遡り3月までに差額を支給すること、行政職では若年層の一部で通常の昇給にさらに4号を加算(特別昇給)することなど、足かけ3年に及ぶ懸案の要求が大きく前進する結果となりました。
 交渉に際して組合は、若手組合員を中心に問題点の把握と学習を繰り返しました。また、昼休みや業後の時間を利用して十数回に及ぶ職場オルグを行い、管理職や未組合員、臨時・非常勤職員のみなさんにも職場署名への協力をお願いしました。こうした事前のとりくみを通じて、組合は職員の約7割から61筆の職場署名を集め、「職員の思いとして受け止めてほしい」と町長に提出しました。本署名は、要求前進においても、組合員を元気づける点でも、大変大きな力になりました。町職労は2015年も引き続き、残された諸課題について「職場・なかまの声」を大事に取り組んでいきます。(波川)

今年もおきプロNEXT
                                    小寺克弥(栗東市職)青年部長

 昨今、職員の減少等により忙しく、同じ職場・単組の人たちでさえ、話す機会が減っている問題が広がる中、青年が結集することを目的として、昨年「おきプロNEXT」が開催され、全国の青年層と交流や平和学習を通して団結を深め、大成功を収めることができました。
 今年度におきましても、「おきプロNEXT」で培った青年層の活気をより一層強化できるよう、県内単組間の交流や平和学習の実施により、青年層が集まり各単組での青年層の強化に向けた原動力となるよう活動を展開していきたいと思います。皆さまのご協力をお願いします。

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組合で見つけた?!素敵な出会い
           
Winter memory

 県職青年部は12月7日、クサツエストピアで婚活パーティを開催し、各職場や成人病センターより20代の青年部中心に男女19名が参加しました。
 地上25階からの夜景とビールで乾杯。少し緊張ぎみのグループでの会話のあと、ペアを組んでの宝さがしゲーム。「宝物」はあっという間に見つかってしまいましたが、その日の「宝物」はどうだったのでしょう。ちゃっかりSさんは4人の女性の電話番号をゲットしたとか。この場の出会いが未来につながるとうれしいですね!

指定管理者制度の矛盾と問題点学ぶ!!
                                         非正規公共評が第11回総会

 滋賀自治労連・非正規公共評は12月8日、第11回総会を滋賀自治労連書記局で開催し、滋賀県職、大津市労連、自治労連近江八幡市臨時嘱託職員組合、安土文芸の郷職協、栗東体協、自治体一般、県本部から7人が参加し、学習と交流を深めました。
 基調学習では、安土文芸職協会長の小川康子さんを講師に迎え、「滋賀県内の指定管理施設と労働組合の役割」について学びました。
 小川さんは、自らの職場(安土文芸の郷)における指定管理者制度導入の経緯と問題点を具体的に明らかにするとともに、この間の、そして今現在も抱き続けている、雇用継続の問題や職場問題、圧倒的多数の非正規職員の処遇改善問題など、不安や悩みを打ち明けました。
その中で、「公務公共」と指定管理者制度が相容れない存在であることを指摘し、自治体が指定管理者制度を見直した好事例として、滋賀県野洲市の(財)野洲市文化スポーツ振興事業団が解散され、市の直営に戻された例を挙げ、「市の文化スポーツ振興やそこで働く労働者の雇用問題について責任ある政策を実行されました。見習うべき好例であると思います」と総括しました。

みんなの声

◎総選挙の投票率の低さとともに、沖縄選挙区で落選者が一人もいないことにびっくり。これを「民意」というのでしょうか。
    (西野明 滋賀県職)
◎今年も国内では自然災害が各地で起こり悲しい一年でした。特に最近では火山活動が活発になりだし、本当に日本は大丈夫なのだろうかという気がして心配になります。
     (佐竹英樹 滋賀県職)
◎建物の老朽化が気になる職場です。大きな災害があれば、まずここが崩れるのではないかと不安に思います
    (酒井幸重 大津市労連)
◎小学生の息子がクロスワードに初挑戦!タテ・ヨコの言葉のつながりに目を輝かせて解いていました。こんな漢字も読めるようになったんだと成長を実感しました。
    (井野理絵 日野町職労