しがの仲間 230号

子ども・子育て支援の新制度
異議あり 自治労連近畿ブロックが学習交流集会
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 自治労連近畿ブロックの主催で1月26日、大阪グリーン会館を会場に「子ども・子育て支援の新制度」学習交流会が開催され、滋賀自治労連からも多数の関係者が参加し、近畿の保育・学童関係組合員が交流を深めました。
 各地域からの報告では、各府県より「子ども・子育て支援新制度」における様々な視点から報告がなされ、滋賀県からは栗東市職員組合の平子保育部長「栗東市の幼保一元化(総合化)実施後10年についての現状報告」と題して報告しました。幼保の導入により、子ども・保護者・保育者のそれぞれに新たな問題が起こり、さらには保育自体にも支障が生じている部分があるなどの報告に対して、参加者から驚きや、共感の声が聞こえてきました。
 その他、杉山隆一氏(佛教大学特別任用教授)や木村雅英氏(自治労連近畿ブロック援助員)から「子ども・子育て支援新制度」にかかる現状報告と課題が提起され、その後の午後の分散会では、より理解を深め、府県を越えた交流が実現した集会となりました。


滋賀自治労連、保育新制度問題で県に懇談を申し入れ

 滋賀自治労連は1月27日、知事宛てに「子ども・子育て支援制度」に関する懇談の申し入れを行い、県「子ども・青少年局」が対応しました。おもな要請項目は以下の2点で、今後、日程を調整の上、これらの課題について懇談していく構えです。
@県として、新制度をどのように捉え、今後どのように「滋賀の青少年(滋賀県版こども・若者白書)」内で示されているプロジェクトや政策を進めていくのか。
A県として、各自治体における新制度制定に対して、どのような助言や支援を行うのか。また、各市町に何を求めるのか。

第17回保育フェスタ 滋賀県自治体労働組合共闘会議

 滋賀県自治体労働組合共闘会議(滋賀自治体共闘)保育連絡会は⊥月25日、第17回保育フェスタを草津まちづくりセンターで開催。共闘会議に参加する各組合から、保育士ら約30人が参加・交流しました。
 冒頭、滋賀自治労連の佐野副委員長より開会の挨拶があり、来年4月から施行される『子ども子育て支援制度』の問題点に触れて、「今後、学童保育を含めた公的保育や子どもの保育環境を守るために、何ができるのか、何をしなければならないのかを考え、行動していくことが重要」とし、滋賀自治労連として、「必要な学習会や情報提供に取り組んでいきたい」としました。その後、各単組の活動報告では、3単組から報告がありましたので、以下おもな内容を報告します。
 なお、単組報告終了後は休憩をはさんで、「スタイルエクサ+K」の石田恵子さんを講師に体操を学び、楽しく鍛えて交流しました。
【大津市労連】一部、保育所の民営化が進められようとしているので、公立保育園として残してほしいという運動を、組合として強めていきたい。3歳児保育の保育士配置比率では、「20対⊥」から「15対⊥」に改善できたのが嬉しい。余裕が持てて、きめ細かい保育
ができるのが良かった。
【草津市労連】4月から各保育所で、職員が不足の状態でスタート。8時間勤務の臨時保育士を募集しているが、なかなか応募もなく見つからない。現在、職員課からの提案も受け、多様な任用形態職員(3年任期で1日6時間勤務)の制度的な課題等について、各職場で話し合い進めている。
【栗東市職】 職場レベルでアンケート調査を実施したところ、職員不足や長時間勤務、休憩時間も事務をしながらの「ながら休憩」になっている実態などが明らかになった。引き続き、こうした課題等について改善の取り組みを強めていきたい。

滋賀自治労連管理職ユニオンが第日回定期大会

 滋賀自治労連管理職ユニオンは⊥月17日、草津市内で第11回定期大会を開催し、2012年度の活動経過報告・会計報告、20⊥3年度活動方針などを確認し、新年度役員を選出しました。
 おもな活動方針として、管理職員の状況と課題を整理しながら、組織拡大も視野にした運動の具体化を図る、組合員の労働条件の維持改善をはかることを確認しました。

各単組が旗開き

自治労連・近江八幡市職員組合

 自治労連近江八幡市職員組合は⊥月8日、元気のでる楽しい旗開きをおこないました。東秀一委員長は年末交渉に触れるなかで、幼稚園と保育園現場、特に幼稚園での実質上のサービス残業を撤廃する取り組みが始まっていると詰り、これは、組合員の粘り強い訴えと組合が呼応した運動の成果だと強調。また、医療総合センターの待遇改善でも、看護職員の夜勤回数の削減などを求めて交渉し成果も上がっていること、この取り組み通じて組合の組織化も進んでいるなど、明るい報告に参加者は拍手で答えました。最後に、職員と組合員に寄り添った活動を通じて信頼をつくりあげ、自治労連の発展をめざして「がんばろう」を三噂しました。

栗東市職員組合

 栗東市職員組合は1月16日、「旗びらき」恒例のあけおめパーティーを開催しました。当日集まった60人以上の組合員は、おいしい食事と楽しいゲームなどを楽しみながら交流を深め、「地域経済の振興は給与アップから」として、基本給の独自削減を早急にやめさせるため団結を誓いました。

日野町職員労働組合

 日野町職員労働組合は1月22日の夜、「2014年新春旗びらき」を開催しました。決意表明では、各職場から切実な思いと要求実現に向けた強い意気込みが感じられました。
 旗びらきの勢いそのままに、みんなで要求、みんなで行動、みんなで実現を合言葉に一意団結、がんばります。
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サービス残業等の実態調査をせよ!!

滋賀県職

 滋賀県職員組合は1月9日、予算等の要求課題で総務部長交渉を行い、来年度に向けて必要な人員を確保するように求めるとともに、サービス残業の実態を調査して是正するよう求めました。また、「自律型人材育成制度」を全職員に広げる提案については、職場からは反対の声しか聞こえてこないことを指摘し、撤回を求めました。さらに、職員住宅の使用料について、国家公務員の地方宿舎の値上げ率は空き室が増えることを懸念して1・3倍を上限としていることを指摘し、2倍近い引き上げとなっている県の職員住宅の使用料引き上げを中止するよう求めました。
 部長回答では、職場環境の改善で主な予算措置が明らかにされたものの、労働条件に関わる課題についての前向きな回答はありませんでした。今後の人員体制・人事の課題での交渉で、引き続き改善を求めていきます。

豊郷町職労

 豊郷町職員労働組合は1月20日、「若手職員とベテラン職員との間に生じている賃金格差」の是正などについて町長交渉を行いました。
 町職労は地公法上の「平等取扱の原則」に照らして、早急な是正・改善が必要と考え、また民間の初任給に比べても低い初任給(とりわけ高卒)が、職員の自立を困難にしていることも指摘し、当面の措置として、1級から2級への昇格要件(高卒)について、現行の1級8年在職から7年に短縮する昇格改善について、職員全体の業務改善に取り組むことと併せて提案し、伊藤町長は、「前向きに検討する」と回答しました。この賃金格差の是正(若手層の賃金水準改善)は、全体の底上げにも繋がります。町職労は引き続き、組合員・職員の願い実現へ奮闘していきます。

おきプロNEXT

 先日の名護市長選挙では、米軍基地の辺野古埋め立てを地元住民の意思に反して強要しようとする安倍政権に対して、市民が「幣」を突き付ける結果となりました。まさに戦後の日本が抱える諸問題の楯図と言えるこの沖縄で、憲法や地方自治、住民自治や平和活動の意義を、生の体験と交流を通じて学ぶことは、自治体職員として一生の宝物になります。また、県内や全国の仲間と友達になれるのも大きな楽しみの
一つです。
 2009年6月に開催された前回は、全国から⊥267人、滋貿からは30人が参加しました。5年ぶり2回目となる今回は、青年層の成長と次世代育成を祈念して、「おきプロNEXT」と呼んでいます。目下、滋賀から50人の参加を目標に、各自治体の青年組合員たちが積極的に準備を進めており、その一黄として、2月15日、草津市内でプレ企画を開催する運びとなりました。沖縄舞踊体験
をしながら、夕食交流できるのが魅力です。是非この機会に、生涯通じる経験と友人をゲットしませんか。

みんなの声

◎毎回、このハガキを新幹線の中で書いています。実家の父母の介護に向かうためで
す。働き続けられる職場づくりを目指して頑張ってきたのですが、子育てが終わると両親の介護や看護です。条件は良くなっているはず?なのに、考えることが多いです。
(河村 史意 大津市労連)
◎職場のパソコンが新しくなりました。ところが、一部の重要データが移っていないことに最近気付き、しばし放心しました。みなさんも気を付けてください。
 (中山 智之 滋賀県職)
◎最近は寒さ対策に大なわを回しています。ですが、子どもたちは寒くなればなるほど外に出たがるので、大変な毎日です。
(田村 久子 大津市労連)
◎娘が中学で吹奏楽部に入っており、年末年始にトロンボーンを持ち帰りまし
た。私も生まれて初めて吹かせてもらいました。ハマってしまいそうです。
(井野 理絵 日野町職労)
◎「Lがの仲間」で、県職嘱託の5年後再受験が可能になったとの朗報に接しました。これが市町に拡がり、さらに年限が廃止される方向に進むことを願います。
(櫻井 信也 自治体一般)
◎新年早々、(病院職場は)電子カルテに移行して「てんやわんや」。新しい物を導入するのに、こんなにも多くの労力と時間がかかるのかと思いました。早く慣れなければ。
 (津田 礼 大津市労連)