しがの仲間 229号

深刻な勤務実態を告発
総合医療センター夜勤回数等の要求に「何とか改善したい」と回答
                                    自治労連近江八幡市職員組合

 自治労連近江八幡市職員組合の2013年秋季年末要求書は職場に波紋が広がっています。「市立総合医療センターの夜勤体制は、当面月8回以内とし、原則3交代とすること。また、日勤深夜となる場合には日勤は定時で終了すること」の内容があったからです。
 日月26日の総務部長・病院事務長交渉において、看護師の深刻な勤務実態を告発し、直ちに改善を求めました。
 交渉を通じて、双方の誠実さが共有できたことは信頼関係の土台となるものと確信しました。
 「ある看護師は2交代であるが、夜勤の回数は4月から日月まで恒常的に月8回を超え違法的である。命を削っての勤務が続いている状況である。直ちに改善を求める」との主張に、「指摘の内容は問題と受け止める。なんとか改善をしたい。」と回答。また「日勤と深夜の勤務シフト時に、日勤は20時までの時間外につづき、深夜の24時前に出勤となる状態が恒常的となっている。結果的に休むことなく深夜勤務に入っているわけで、きつい労働状態である」との主張にも、現実として改善の難しさはあるものの、「働きやすい職場環境が一番の思いで労働環境等の改善に取り組んでいる」旨の回答がありました。
 看護師が自治労連の書記局に駆け込み1年半。相談からしゃべり場へと発展して組合の組織へとなりました。しゃべり場では時間を忘れて職場のこと、子育てのことなどにも話題が広がりました。市役所に二つの組合があり、自分に寄り添ってくれるところはどこかを基準に、自治労連を選択してくれていることに、大きな希望があります。組合は、職員と組合員とともに要求の実現に頑張る決意を固めています。

全国自治研集会へ合同会議を開催!
イメージキャラクター「ふなズン」決定!


 2014年9月27日、28日の両日に大津市内のびわ湖ホールを会場に開催を予定されている「第12回地方自治研究全国集会.m滋賀」の全国合同会議が日月30日、大津市内で開催しました。全国委員と現地委員が初顔合わせをし、本集会の成功に向けて意思統一と交流をおこないました。
 合同会議は、運営の中心的な役割を担う中央の21団体共同実行委員、現地滋賀の実行委員、分科会運営委員(全国各地)、自治労連自治研担当役員ら約百十人が参加。滋賀自治労連と共闘する信頼関係にある草津市労連も参加・交流しました。
 冒頭、21団体共同実行委員会を代表して、農民運動全国連合会(農民連)の上山興士さん、共同実行委員会の事務局団体である自治労連を代表して松繁美和副中央執行委員長、開催地である滋賀現地実行委員会から高橋進実行委員長(滋賀自治体問題研究所理事長・龍谷大学教授)から、それぞれ挨拶があり、本集会に寄せる期待や開催意義を熱く語りました。
 講演では、立命館大学の平岡和久教授から「道州制・地方分権改革をめぐる情勢と地方自治運動の課題」と題した報告があり、震災復興や消費税増税、地方財政や道州制などの問題点を指摘し、住民本位の政治と地方自治を実現するための政策づくりと運動を呼びかけました。

憲法キャラバン首長らと懇談!!
                秘密保護法に懸念表明

 滋賀自治労連も参加する全労連(全国労働組合総連合)はこの間、今こそ憲法を活かし、暮らしと雇用を守り、平和と地方自治を第一にした政治への転換を目指そうと、全国を5つのブロックに分けた「全国縦断憲法キャラバン」に取り組みました。10月29日に鹿児島を出発したキャラバンカーは、日月29日から12月2日にかけて滋賀県内を駆け抜けました。滋賀県内でも全自治体を訪問し、「憲法を活かし守ろう」と要請しました。また、米原市、野洲市、湖南市、愛荘町、甲良町との要請行動では首長と懇談を行いました。2013憲法キャラバンは12月6日、東京のフィナーレで無事に幕を閉じました。

米原市長と懇談

 12月2日には清水副委員長等4名が米原市を訪問し、平尾道雄市長と約一時間に亘って懇談を行いました。世論を無視し秘密保護法が強引に進められようとしている情勢の中で、平尾市長は「憲法を変えていいとか、秘密保護法があったほうがいいとか、そんな簡単な話ではない。安倍首相は非常に危うい」と述べ、「皆さん方も含めどう広範な巽を拡げていくかが求められている」と、憲法を守り発展させる勢力の大結集の必要性を説かれました。参加者からは「相互に憲法を暮らし生かすとりくみを」と提案も出されるなど、今後の運動への発展も期待できる有意義な懇談となりました。

愛荘町長と懇談

 戦後の経済発展を支え、世界平和に貢献してきたこの憲法はずっと守っていくべきもの。変えるべきところは変えるべき(「地方公共団体」という呼称は「地方自治体」と表記を改めるべきだし、もっと住民主権の理念を強化すべき)だが、9条は正に世界遺産。絶対に守るべき。懸案の秘密保護法については、何が秘密なのかをハッキリ公開すべきで、国民のいのちと暮らLを守る一番大事なところを隠されたら、暗黒時代になる。自民党の憲法草案では「公共の福祉」がなくなり、「公の秩序」と変貌しているのに懸念。税の運用では、社会保障のためなら消費増税は仕方がないと思うが、償却資産税はなくすべきだし、東京オリンピックも地方から吸い上げた税金を投入するのはおかしい。都税を使うべきで大反対だ。

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高島市 訴訟断念不当労働行為認める

 高島市は12月4日午後、滋賀自治労連自治体一般・高島市臨時嘱託職員支部(県本部)を訪問し、中労委命令に従い、この間の不誠実交渉による「不当労働行為」について謝罪しました。
 2010年3月末、市が168人の臨時職員を一斉に「雇止め(一方的な契約更新の拒否)」にした事件に遡ります。当時組合は、組合員や職員の生活と市民サービスを直撃する大問題として、撤回を求めて1年以上も前から数次にわたり団体交渉を繰り返してきましたが、市の対応は凡そ交渉や協議とは言い難く、既に決定した市の方針を繰り返し説明し、それを押し付けようとするだけのものでした。
 また、「(市が)間違っていれば見直しも必要」とした総務省通知についても、市担当者の読み間違いを認定しつつも、「たとえ間違っていても、悪名を馳せようとも、市長の方針に従っていくだけ」と雇止めを強行しました。

「任用」・「管理運営事項」の壁を突破

 今回、市が訴訟を断念し、中労委命令が確定したことは非常に画期的で、全国各地の雇用不安を抱える自治体非正規職員にも大きな勇気と希望の到達を築くことができました。一般に公務労働者では、民間の労働者なら救済されるような場合でも、「任用行為や管理運営事項」の大きな壁が立ちはだかり、救済されない場合が多いのですが、今回の大きな特徴は、たとえ臨時職員全体の任用権の行使のような「管理運営事項」であったとしても、「これが労働条件ないし組合員の処遇に関連する限り、関連する労働条件・待遇は団体交渉の待遇となる」「雇用の継続は重要な労働条件・待遇に当たる事項であり、市には再任用等を行う裁量があるから団体交渉事項となる」と中労委が認定した点です。
 手交の場には、当時交渉に関わっていた旧役員らも駆け付け、喜びを分かち合いました

秘密保護法廃止を
戦争は秘密から 知る権利守ろう


 秘密保護法が成立しましたが、稀代の『悪法』と酷評され、世論無視の強行採決、自民党の石破幹事長が反対デモを「テロと本質で変わらない」と述べるなど、同法の危険性を示しています。何が秘密か、それも秘密であり、政府の判断で最長10年の厳罰が科せられます。国際社会は『秘密はできる限り限定』が流れです。集団的自衛権で戦争できる国にしないため同法撤廃の運動が重要になっています。

みんなの声

◎すべての嘱託職員が5年後の再受験が可能になります。安定した雇用環境という点では一歩前進と考え、これからも活動を続けたいと思います。
 (徳田初美・滋賀県職)
◎先日、東福寺の通天橋に紅葉狩りに行ってきました。秋が短かったせいか、心なしか色が越せていたように感じました。
 (東浦光紀・滋賀県職)
◎物価は上がるが給料は上がらず。これこそアホノミクスだ。
 (T・滋賀県職)
◎雪はいつふるのか、子どもたちが話しています。今年はたくさん雪がふるといいですね。
(中島あゆみ・大津市労連)
◎ソチオリンピックフィギュアスケートが楽しみです。選手のみなさんがんばってほしいです。
 (水口静子・大津市労連)
◎インフルエンザなど体調には気をつけなくてはいけない季節ですが、家族で予防注射をうつと⊥万円をこえてしまい、予防はしたいけどなかなか厳しいものがあります。
 (森田照美・大津市労連)
◎一年一年、一日一日大切に過ごしていきたいと思います。
 (西村責代美・要東市職)
◎毎年手書きの年賀状を出してますが、年々増えていくので手書きの限界が近づいてきました。いつまで頑張れるかな・・・。
 (金津晶子・大津市労連)
C冬になれば寒い日が続きますが、なべもおいしいと思えるようになってきました。「おでんもいいかなぁ〜」と思います。
 (片柳悦子・大津市労連)