しがの仲間 227号 くらし・権利守る共同を広げよう 滋賀自治労連第49回定期大会 滋賀自治労連は9月27日(金)、草津市民交流プラザ(南草津)で第49回定期大会を開催し、12年度活動報告と13年度運動方針、オスプレイ参加のあいば野日米合同演習を許さない特別決議などを採択し、新役員体制を選出しました。 大会には、代議員や執行部役員、傍聴参加など各単組から約50人が参加・交流しました。 また、午後の情勢学習会では、笑工房の小林氏による憲法漫談を通じて、政府が進める憲法改正の問題点を分かりやすく、楽しく学びました。 開会にあたって滋賀自治労連の今村伸治委員長は、「安倍内閣の暴走政治に対して、TPP参加反対、消費税増税反対など一点共同が県内をはじめ全国各地で広がっています。県民の命とくらし、すべての労働者の生活と権利を守る取り組みに大いに確信を持ち、地域との共同を広げ、秋の運動を前進させましょう」とよびかけました。 議案討論では、各単組や部会などから積極的な発言が行われ、おもに7・8%地公給与削減強要問題でのたたかいの教訓と到達点や、国による不当な賃下げ攻撃を一定はね返した労働組合の存在意義、台風18号による災害復旧の状況と被災地の奮闘状況、来年企画されている「おきプロNEXT」や「全国自治研集会」への積極的に参加し、組織の強化・拡大と結合させて取り組んでいく決意などが報告・確認されました。 また、「オスプレイ来るな!あいば野での日米合同演習を許さない特別決議」も含め、今大会で提案された全ての議案が承認・可決されました。 大会宣言では、住民・地域との共同をさらに強め、公務公共労働者が誇りを持って仕事に専念し、住民と喜びあえる社会の実現を柱に、当面する秋季年末闘争を諸要求の実現を目指して全力でたたかうことを確認しました。 選出された新役員 執行委員長 今村 伸治 豊郷町職労 副執行委員長 清水 庄次 滋賀県職 々 小川 治彦 大津市労連 々 佐野 浩三 栗東市職 々 東 秀 一 自治労連近江八幡市職 書記長 市田 秀樹 栗東市職 書記次長 蒲原 良高 滋賀県職 財政部長 吉澤 利夫 日野町職労 執行委員 山田 善春 大津市労連 々 川津 裕一 栗東市職 々 久木 昭代 豊郷町職労 々 佐伯 英樹 栗東体協職組 々 根 本 智 滋賀県職 々 家 永 薫 栗東社協職組 々 正木 博之 日野町職労 々 波川 尚志 自治体一般 々 婦人部 正木ますみ 滋賀県職 々 現業評 西田 重好 大津市労連 々 青年部 辻田 秀樹 日野町職労 会計監事 谷内 資康 滋賀県職 々 馬淵 裕樹 栗東市職 々 杉谷 容代 自治労連近江八幡市職 県市町振興課に「2013秋闘統一要求書」提出! 10月15日、滋賀自治労連は第49回定期大会の方針にもとづき、知事宛ての「2013秋季年末滋賀自治労連統一要求書」を滋賀県市町振興課に提出しました。 提出にあたって滋賀自治労連は、災害復旧など、県民生活を守る最前線で懸命に奮闘している公務公共労働者が誇りとやりがいを持ち、安心して職務に専念できる賃金・労働条件の構築の必要性や、雇用と年金の接続問題の緊急性などに触れ、本要請書に基づく交渉を近日中に設定するよう求めました。また、来年9月末に滋賀県で開催される「全国自治研集会」に向けて、県の後援協力等も要請しました。 公的保育・学童保育を守ろう 2012年に成立し、すでに様々な問題が浮き彫りとなっている「子ども・子育て支援新制度」を2015年4月より施行するため、各自治体では国が示したスケジュールに従い、すべての決定権が委ねられる「子ども子育て会議」を設置し、具体的な内容を検討するうえで必要な情報を得ることを目的に、市民向けのニーズ調査が実施されています。 このニーズ調査の結果次第では、国が目指し、思い描く制度が各自治体に導入され、公的保育や学童保育が崩壊しかねない事態に陥るおそれがあります。そのためにも、ニーズ調査の設問事項の検証は欠かせないものであり、その検証内容を踏まえた上での保護者や関係者の思いを把握し、これまで各自治体が行ってきた公的保育の意義を「子ども子育て会議」に反映させることが重要となってきます。 このような状況下で、学童保育を含めた公的保育や子どもの保育環境を守るために、もう一度、「官から民へ」という新自由主義路線上で進められている「子ども・子育て支援新制度」の問題点と、公的保育を崩壊させようとする危機的要素が含まれていることを理解し、今だから何ができるのか、何をしなければならないのかを考え、その時期や状況にあった行動を行う必要があります。 滋賀自治労連では、各単組の状況を随時把握する中で、単組の思いを尊重しながら全ての単組が一つとなった運動を展開し、「子ども・子育て支援新制度」に屈せず、公的保育や学童保育を守り、さらにはそこで働く組合員の職場や生活を維持できる活動を引き続き行っていきます。 オスプレイ来るな! 日米合同演習反対あいば野大集会 今津・住吉公園で開催された集会には、全国・県内から1、100名を超える参加があり、「安倍内閣が平和憲法を踏みにじる集団的自衛権の行使に踏み込もうとする中、オスプレイの全国各地での訓練で既成事実を積み重ねようとするものだ」と危険な情勢が報告され、全国各地の参加者からもこれを裏付ける実情が明らかにされました。 集会の最後には、参加者全員がプラカードを掲げて「NO!オスプレイ YES!平和憲法」 のアピールを行い、その後市民に訴えるデモ行進が行われました。 各地からの報告 沖縄 本土でのオスプレイ演習は沖縄の負担軽減にならず、日米軍事行動の拡大強化であり全国への墜落の危険拡散です。 高知 今回の訓練は、防災活動に名を借りた県内各地そして自衛隊護衛艦への離発着訓練だと言えます。高知県では、年間450回のドクターヘリと111回の災害救助ヘリの出動があり、低空飛行訓練の米軍機との衝突が危惧されています。 大阪 あいば野へのオスプレイの飛来は、関西広域連合が維新の会の策動に引きづられて、他の地域での訓練も検討せよと政府に進言し、オスプレイ訓練の全国への展開のための突破口としたのです。 -------------------- 2面 ----------------------- +7.57%、+27.739円公民格差を指摘 県人事委員会「代償は極めて大きい」 本来の給与水準確保を求める!! 県人事委員会は10月17日、県職員組合との4回の交渉を踏まえ、知事と議長に対し県職員の給与等に関する報告(給与改定を求める勧告は行わず)を行いました。 報告では、7月以降の賃金カット後の実態賃金との格差は+7・57%、+27,739円であることが示され、県職員組合が強く求めていた賃金カットの廃止について、「民間準拠による適正な給与を確保されるよう要請する」としています。 県職員組合は、「時間外勤務の縮減やメンタルヘルス対策の充実、仕事と生活の調和について報告しているが、人員削減が押しつけられているなかで生じている実態には目を向けていない。その上、何の検証もなく自律型人材育成制度(評価制度)の拡大に触れたことは無責任で不当だ」と指摘し、今後の県当局との賃金確定交渉で、カットを廃止することをはじめ、賃金・労働条件の改善を求める運動を強めていく決意を表明しました。 報告の主な内容 「公民較差」(滋賀県での民間賃金との較差)「本年4月の減額措置前」+0・04%、+175円「本年4月の減額措置後(県独自カット)」+1・49%、+5、801円「7月以降の国の要請による減額措置が4月に実施されたと仮定した場合の参考値」+7・57%、+27、739円 「月例給」 給料表・諸手当とも改定を行わない。 「期末・勤勉手当」 民間の支給割合は年間3.93月、職員の年間支給割合3.95月であり改定を行わない。 賃金カットの解消を強く要請 特に、本年7月から職員が実際に受ける給与額は、民間準拠の水準を大きく下回っており、これらの減額措置による職員の士気や家計、人材確保への影響は避けられず、この代償は極めて大きいと言わざるを得ない。本委員会としては、こうしたことが繰り返されることのないよう切に望むものである。 県議会および知事におかれては、人事委員会の給与勧告制度の果たす役割をあらためて認識され、民間準拠による適正な給与を確保されるよう要請する。 大阪府は9′800円(2.56%)賃上勧告 大阪府の職員の賃金はこの間、給与制度の改悪によって全国的にも低い水準におかれてきましたが、大阪府人事委員会は10月17日、給料表1.9%地域手当10%→11%など4月に遡って府職員の賃金を引き上げるよう勧告を行いました。 13自治体キャラバン日程 県民要求実現実行委員会(代表・瀧上昭彦県労連議長) と県社会保障推進協議会(会長・今村浩医師)共催の自治 体キャラバンが、11月1日より始まります。この中で、 滋賀自治労連は、地方財政の拡充、原発から自然エネルギー への転換、公契約条例制定、自治体労働者と非正規労働者 の労働条件改善などの要請を県下自治体に行います。 日 程 要請自治体 11月 1日(金) 長浜市(10:0 0−11:3 0) 11月 5日(火) 多賀町(0 9:0 0−10:15) 甲良町(10:3 0−11:4 5) 豊郷町(13:0 0−14:15) 11月 6日(水) 湖南市(10:0 0−11:3 0) 日野町(15:0 0−16:15) 11月 7日(木) 彦根市(10:0 0−11:3 0) 東近江市(13:30−15:00) 11月 8日(金) 大津市(10:0 0−12:0 0) 近江八幡市(13:00−14:30) 竜王町(15:0 0−16:15) 11月11日(月) 草津市(13:3 0−15:0 0) 11月12日(火) 栗東市(10:0 0−11:3 0) 高島市(13:3 0−15:0 0) 甲賀市(13:3 0−15:0 0) 11月13日(水) 守山市(10:0 0−11:3 0) 米原市(13:0 0−14:3 0) 11月14日(木) 野洲市(10:0 0−11:3 0) 愛荘町(13:0 0−14:15) |