しがの仲間 225号

ようこそ福島の子ともたち!!
Bl WAKO de のびのびサマー開催

 自治労連近江八幡市職も参加した「BIWAKO de のびのびサマー2013」実行員会(自治労連など11団体)は、8月の6日〜9日まで近江八幡市安土町の元気園を会場に、「福島の子どもたちに滋賀県で思いきり遊んでもらう」との行事に取り組みました。
 この取り組みは、昨年に続き2回目。福島原発の放射能汚染のなか「思いっきり外で遊びたい」「深呼吸をしたい」という福島の子どたちの願いにこたえるもので、親と子ども三十人が、放射能を気にすることなくびわ湖の夏を満喫しました。
 7日の歓迎夕食会は、能登川高校の音楽部による歌声や冨士谷英正近江八幡市長の挨拶にケーブルテレビの取材など盛り上がりました。近江牛などの地元食材をふんだんに使った手作りのカレーはとてもおいしいと評判でした。
 期間中子どもたちは、仲島での釣りと水泳、彦根城と琵琶湖博物館の見学、休暇村での水遊び、十三仏の登山などを楽しみました。
 食事などすべてが手作りの「のびのびサマー」には、のベ170人のボランティア・スタッフが参加。八幡工高の生徒もボランティアなど若い人も駆けつけてくれました。

人事院が不当「報告」

 8月8日、人事院は、民間賃金と国家公務員との「実際に支給されている賃金との格差(7・78%29282円)」実態を無視して、名目上の「俸給表上の賃金との格差(0・02%76円)」がごくわずかであり、一時金もほぼ格差はないとして、今年度の是正勧告を見送りました。「実際に支給されている賃金との格差」は、東日本大震災を口実とする国家公務員の昨年4月からの賃下げによって生じているものですが、これを労働基本権の第三者の代償機関でありながら無視しました。人事院としての職務放棄・逸脱そのものです。また、非常勤・再任用の処遇改善や、定年退職後に無年金期間が生じる問題改善についても先送りしました。その一方で、現在の一般職員の賃金水準をいっそう低下させる目的での「給与制度見直し」や、現業職場の切り捨てについて、「職員の給与等に関する報告(以下、「報告」に略)」文章のなかで明確にしました。
 また、今年の「報告」では、冒頭で、国家公務員の給与は民間を反映して減少が続いているとして、減少に転じた前の年の平成10年に比べ、平成24年の年間給与は、本省勤務のモデルで12・2%、地方では望6%の減少となっていると指摘せざるをえない状況となっています。
 しかし、政府は今年7月からの賃金削減を踏まえ、2014年4月以降も「給与削減措置」を検討すると強弁し、地方交付税算定に「行革」進捗状況を反映させる制度改悪も行おうとしています。
 いま労働者の賃金は、民間も公務も大幅減少です。秋季年末の確定闘争では、共同を大きく広げ、労働者全体の賃金水準を引き上げましょう。

生活直撃!!国要請の賃下げで職場は

 大津市では、8月分の賃金から来年3月分まで平均7・47%の減額が実施されています。8月分の給料明細書を見て、多くの人がこんなに下がるのかという声を改めて上げていました。二重三重にも道理のない国からの押し付けに本当に怒りがわいてきます。
 国や他都市と比べて1ケ月分短縮させ、一時金の削減なし、という回答に押し返しましたが地域手当や時間外手当には、減額後の賃金で反映されることになりました。
 コンプライアンスを強調しながら、理不尽な賃下げを押しっけるのは全くの矛盾です。しかもこれは市町村職員に限って賃金を決めている医療、福祉、サービス業などの民間労働者の賃下げへと連動するため、その影響は地域経済へも大きく及びます。ますます個人消費が冷え込んで景気の回復は望めません。
 来年4月以降には、別の方法による賃下げが検討されはじめており、実質的な賃下げ継続が狙われています。これらの動きに組合員、そして国民の声と力を合わせて反撃していきましょう。
  (大津市労連・山本)

滋賀介護労組ネット学習会
オーストラリア・組織化で賃上げ介護職の最低賃金2000円

 自治労連、福祉保育労組などでつくる滋賀介護労組ネットワークは、8月10日に全労連副議長の根本隆さんを講師に「オーストラリアの介護労働者の組織化に学ぶ」学習会を草津市で開催しました。根本さんは現地調査の結果からオーストラリアの労働運動の現状・教訓について、次のように語りました。@保守党政権下チェックオフの禁止などで労働組合の組織率は50%と18%まで低下したが今反転増加している。A看護・介護労働者が経営者、利用者・家族、労働者が共同して闘った政府予算増と労働者の処遇改善の闘いがある。B日本でも利用者と労働者の処遇の改善、仕事の質の向上、組織化を一体化した全国的なキャンペーン運動を展開したい。
 参加者からは「滋賀には民主的な運動や関係労働組合の組織があり、介護の質の向上と働く仲間の組織化における全国運動の典型となる取組ができるのではないか」との感想が出されていました。
11月17日(日)には前回好評であった保田淳子さん「日本ノーリフト協会代表・滋賀医科大学」を再度招いての学習会が予定されています。

------------- 2面 -----------
反核・原発ゼロへ訴え走る
滋賀反核平和マラソン・ライダー・ウオーキング

 今年も8月6日、滋賀自治労連、滋賀県労連、新日本スポーツ連盟滋賀県連盟などが参加する実行委員会が、毎年恒例の「滋賀反核平和マラソン・ライダー・ウオーキング」を開催し、県内外から全体で約50人が参加しました。
 マラソンとライダー参加者は午前9時、長浜市役所前で合同の出発式を行いました。
 マラソンコースは、彦根市役所1本覚寺1近江八幡市役所l野洲市役所l守山市役所1草津市役所1大津パルコ前を経て滋賀県庁を、ライダーコースは、米原市役所1豊郷町役場1東近江市役所1日野町役場1甲賀市役所1栗東市役所1大津パルコ前を経て滋賀県庁をめざしました。
 マラソンコースでは、広島の「原爆の火」を今に伝える本覚寺を訪れ、献花と黙祷を行いました。沿道では、反核と原発ゼロの宣伝カーの訴えに「趣旨に賛成です」との激励の言葉も寄せられました。
 ライダーコースは、道路渋滞により市役所要請が遅れるトラブルもありましたが、パルコ前では無事にマラソン隊と合流。その後、滋賀県庁ではウオーキング参加者たちとも合流しました。
 また今年は、自転車で走る60代の男性もいました。
早朝、大津を出て、彦根から県庁までマラソン隊に同行し、往復130Kmを走破しました。早くからじっくりとトレーニングを積んで初参加したランナー、昨年に引き続き岐阜から参加して40キロ以上を走破した青年など、参加者たちの大健闘と爽やかな笑顔が夏の青空の記憶に残る素晴らしい取組となりました。

近ブロ労働セミナー
=若い仲間が学び交流=

 自治労連近畿ブロック労働セミナーには滋賀自治労連から3単組15人が参加しました。そのうち次世代を担う青年部組合員は、10人でした。栗東市職青年部のAさんに感想を聞きました。
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 私は8月3日・4日に奈良で開催された近畿ブロック労働セミナーに参加しました。まず1日目は職場でのメンタルヘルスの重要性についてお話を伺い、各グループに分かれての意見交換をしました。2日目は各グループに分かれて、収入と生活設計についてワークショップをしました。
 この2日間のセミナーで一番有意義だったのは、1日目の他市の人との意見交換でした。職場の様子や人間関係など悩み事を聞いて共感できる部分もあり、参考になりました。今後の仕事に生かしていきたいと思います。

みんなの声

◎暑いから夏なのか。夏だから暑いのか。とにかく炎天下に出たくないけど子どもと一緒に外あそぴ、プールあそぴたのしんでます。
    林聖子(自治労連・近江八幡市職)
◎一日も早く涼しくなってほしい毎日です。
   米田武巳(彦根愛知犬上広域行政職員労組)
◎今年の暑さは異常です。豪雨や少雨も重なり農作物が心配です。
    西本新(県職)
◎毎月Lがの仲間楽しみです。
   鈴木佳代子(県職)
◎来月から下がる給料の話題と、そのことに伴い生命保険を下げる契約を行い、負担を減らすようにしました。下がるときは一時なので組合の活動を強化してください。
   大塚政行(大津市労連)
◎8月10、11日と青森県で開催された全国障害者問題研究会に参加してきました。保護者を含めていろんな職種の方たちが一同に集い、それぞれの息いや取り組みを語りました。来年は滋賀県で開催されます。(一部略)職場の仲間にも協力呼びかけていきたいと思います。
   橋田夕(大津市労連)
◎子どもたちは夏休みになり、毎日、友達と一緒にプールに入って遊んでいます。何をどうしたら、こんなにプールの水が濁るのか。毎日毎日、プール掃除三昧です(一部略)。
   永原美由紀(要東市職)