東日本大震災 被災者、被災地へ ボランティア支援へ全力!

 滋賀自治労連と京都自治労連は3月29日から4月1日にかけて、今回の大震災の被災地へ救援物資を搬送し、現地ボランティアの受け入れ状況などを把握するために、自治労連近畿ブロックの先遣隊として岩手県に向かいました。
 先遣隊は、滋賀県庁を3月29日夕方出発、翌30日早朝、東京の自治労連本部で千葉県本部と合流し、作業着、下着、毛布、ガソリン、野菜などを4トントラッ ク一杯に満載し、東北道を北上しました。
  翌31日早朝、盛岡を出発した一行は、釜石街道を経由して昼前に釜石入りしました。海岸に近付くにつれて被害状況は酷くなり、津波によって運ばれた瓦礫や車がそこかしこに散乱していました。通りを行き交う人々の姿も防寒着と長靴で、乾いた石灰と潮の臭いが漂っていました。先遣隊は、海にほど近いシープラザ釜石に設営された災害対策本部にトラック満載の支援物資を降ろしました。
 釜石市役所の地下一階は浸水により壊滅状態で、地下駐車場入口の鉄製階段は激しい水圧で湾曲していました。
 堤防が決壊し、市街地が流された大槌町は二次災害の火災で焼かれたため、街全体が茶色い瓦礫で覆い尽くされていました。丘の上の災害対策本部を訪れた一行は、死亡した町長に代わって陣頭指揮を執っていた副町長を激励しました。
 山田町では、町舎は数メートルの差で津波の被害を免れましたが、電力不足の薄暗い中で、役場の職員が懸命に被災者の支援をしていました。滋賀自治労連は、「がんばれ東日本」の寄せ書きを山田町職労委員長に手渡し、一緒に頑張りましょうと激励しました。
 陸前高田市(矢作町字明神36−2)では、22日より自治労連の「支援センター」が立ち上がりました。今後、地域支援の中核として機能することが期待されています。
 滋賀自治労連では、引き続きボランティアの派遣に取り組みます。直近では、A班(4月28日〜5月3日)とB班(5月2日〜7日)が全教滋賀と協同で行われる予定で、現在、約15人の有志が集まっています。今後も含めて「我こそは」という方は、ぜひ組合書記局 までお問い合わせください。

ようこそ!新規採用のみなさん

 新採歓迎行事が行われています。県職では新採歓迎会With Youを4月8日大津パルコで開催。71名の新採職員が参加し、楽しく交流しました。
 支部でも歓迎昼食会、歓迎夕食会などが開催されています。大津市労連では4月28日にボーリング大会、日野町職労も4月27日にボーリング大会で新規採用職員と交流します。栗東市職、豊郷町職労などで、歓迎会など計画しています。

職員の努力に水を差す
 大震災口実の「給与削減」


 東日本大震災の被災地支援と復興に向け、被災地の自治体の職員はもとより他の自治体から派遣されている自治体職員は、不眠不休の奮闘を続けています。また、全国で被災地支援の募金活動やボランティアでの支援活動でも奮闘しています。
 そんな中、4月6日付けの朝日新聞が、「管政権が東日本大震災の復興に充てるために国家公務員人件費を5%削減する方針を固め、労働組合と合意した」と報道しました。しかし、朝日新聞は、この報道は「誤報」であったと訂正しました。また、片山総務大臣も報道内容は事実無根・荒唐無稽の誤報であると国会答弁しました。
 しかし、一方で一部の自治体で、震災支援・復興、防災対策のためとして「職員の賃金削減」を押しっける動きが生まれていす。
 いま、公務労働者は、直接災害支援にかかわらなくとも震災に関連して全国的な救援体制のための献身的な努力を続けています。職員への賃金カットの押しっけは、多くの職員の日夜に分かたぬ奮闘に水をさすものであり、こうした動きの広まりは震災不況をより深刻なものにする流れです。
 大震災の復興や震災対策の財源は、政府の責任のもとに約一二三兆円の年金基金を含む国家資産を活用した基金創設を検討するとともに二四四兆円と言われる大企業の内部留保を活用した復興債の創設を検討すべきです。
 自治体の防災対策財源についても、こうした枠組みのもとで自治体の責任で住民の命とくらしを守る予算に根本的に改めることが先決だといえます。
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春闘要求で大津・日野など交渉

 日野町職労は3月25日、春闘要求について町垂父渉を実施しました。交渉では3月4日に提出した要求書に対する回答を踏まえ、賃金・労働条件の改善、各職場の人員・労働環境等の現状を切実に訴
え、町当局の考え方を確認しました。
 賃金・労働条件の決定にあたっては労使合意を基本に進めていく。地域手当は矛盾があるが、現時点では支給できる状況でない。非正規雇用が増え、企業の内部留保の増加など、日本全体で根本から変えていかなければならない。互いに声をあげていかなければならないことなど確認しました。

非正規職員の使い捨て許さない
 訴訟と県労働辱員会でたたかい


 昨年3月末に長年勤めてきた臨時・嘱託職員の雇い止め・解雇が、高島市と東近江市で強行されました。いずれも解雇されたのは、滋賀自治体一般ユニオンの組合員で長い人は、臨時職員で5年目、嘱託職員は19年間の経験のあるベテラン職員です。
 現在、ユニオンの高島市と東近江市の臨時嘱託職員支部が、一昨年4月に総務省が出した臨時・嘱託など非正規職員の「再度任用」(毎年新たな任用とすることで継続雇用ができる)の通知などをもとに解雇は無効とする地位確認等の訴訟を大津地裁におこしています。また、解雇に至る団体交渉が、市当局胤が権限のない職員が出ていたことなどで不当労働行為事件として県労働委員会での審査も行われています。

突撃インタビュー

新才 裕佳(しんさい ゆか)
23歳。生まれは兵庫県。守山市在住。栗東市役所長寿福祉課・地域包括支援センターに勤務する社会福祉士。入庁二年目。趣味はソフトボールやフットサルなどのスポーツ系で、昨年の夏には富士山に登ったとのこと。

Q社会福祉士の資格を取ったきっかけは?
 子どもの頃から人と関わるのが好きでしたが、一番のきっかけは、高校でのボランティア活動を通じて「福祉って楽しいな。福祉の仕事がしたいな」と思ったことでした。その後、福祉分野の大学に入って取得しました。
Q仕事のやり甲斐や楽しみを教えて下さい?
 市民の方から「ありがとう」と言ってもらえることが一番のやりがいです。また、職場の人間関係がいいので、日々楽しく仕事をしています。しばしばこちらが支援する側なのに、担当する高齢者の方から「元気か?」と、私が支援される側になっているときもあるんですけどね(笑)。でも、このやり取りがとても温かく感じられ、私の元気の源になっています。
Q自分のセールスポイントま?
 自分では良く分かりませんが、「辛いときもあるだろうに、いつも笑顔でよく頑張っている」と、よく言われるところですかね(笑)。
Q組合加入のきっかけは?
 元他府県市職員のおじから、「組合は、人間関係とかいっぱい繋がりが出来るし、いろいろ楽しいから入っておくといい」と勧められたのがきっかけです。
Q組合に入って良かったと思うことは?
職場を超えた豊かな人間関係に恵まれたことです。あと、組合に入っているからこそ色んな事が守られているんだと実感出来ることです。
Q現在頑張っていることは?
 趣味のソフトボールとフットサルを楽しんでいます。また、スポーツだけではなく、最近購入した電子ピアノを家で弾いてストレスの解消をしています(笑)。
Q好きな男性のタイプは?
 何でも気軽に相談にのってくれて、自分の損得ではなく相談した人のために一生懸命に動いてくれる人です。

みんなの声

◎三男が大学生になり、最後と思い入学式に行きました。学長のあいさつもよかったけど、学生が学校の案内をされた第2部の方がよかったです。
      山中和美(日野町職労)
◎連日の東日本大震災の被害の状況に胸が痛みます。
日本中の皆が心を一つにして一日も早い復興を願わずにはいられません。日がたつとともに記憶や恐怖が薄れていかないようにしたいものです。
      津田礼(大津市労連)
◎4月になり私の職場にも3人のニューフェースが!みんなでよい職場作りに頑張ります。
      中邑布美代(大津市労連)
◎今年は桜までもが心なしか悲しみをたたえているようです。それでも青空に美しく咲く桜花は希望を信じ、明日があることをせいいっぱいに教えてくれているような、そんな気がする毎日です。
      田浦徳子(滋賀県職)