しがの仲間 191号

暮らせる賃金を 人事院へ中央行動
マイナス勧告は悪魔のサイクル

 マイナス人事院勧告が予想され、最低賃金の改定審議が山場を迎えた7月28日、東京・霞ヶ関周辺で、2000人の仲間が結集して夏季闘争勝利7・28中央行動がとりくまれました。滋賀自治労連から15名が参加しました。
 午後1時過ぎからの人事院・厚生労働省前要求行動では、午前中に行われた国公労連と人事院の交渉で、昨年と同様の大幅なマイナス勧告となる見通しが出されたことが報告され、その配分は50歳代後半層に負担させようとする乱暴なものであることが報告されました。
 全労連の小田川事務局長は情勢を報告し、長妻厚生労働大臣が最低賃金の引き上げを本気で考えているのか疑問であること、人事院の回答は人事院の役割を投げ捨てるものであると厳しく批判しました。
 12時過ぎから日比谷野外音楽堂で、全労連と国民春闘共闘、国民大運動実行委員会主催の「なくせ貧困!最低賃金大幅引き上げ、公務員賃金改善、国民本位の財政実現」総決起集会が開かれました。
 全労連の大黒作治議長は、長引く不況を打開するためにも、後期高齢者医療制度の廃止、年金、医療の充実など社会保障のたて直しと、最低賃金の大幅引き上げ、中小企業や農業などの支援で内需を拡大することを強調しました。人事院勧告について、公務員の賃金引下げは、民間の賃金に影響し、賃金引下げの悪魔のサイクルをやめさせることが重要だ。と強調しました。
 公務や民間の職場、業者などから報告があり自治労連の代表は、公務の職場で年収200万円以下の非正規労働者がたくさん働いている。20年間働いても、毎月の手取りが20万円にも満たない。労働者、国民が連帯して立ち上がろう、と訴えました。
 2時過ぎからは、財務省前、総務省前で要求行動が行われ、その後銀座パレードで、通行人へのアピールを行いました。
 滋賀から参加の仲間は、「暑くて大変だが、一時金、月例給ともにマイナス勧告なんてとんでもない」と、総務省前などでのシュプレヒコールに力を込めました。

最低賃金引き上げを
 官も民もワーキングプアなくそう

 滋賀自治労連、県労連は7月30日、滋賀県内の最低賃金の大幅引上げを求める宣伝行動を草津駅前で行い、署名への協力を呼びかけました。【写真下】
 現在の県内の最低賃金は、時間給693円で全国平均額の713円よりも20円下回っています。隣の京都府729円、岐阜県696円と比べても低い額になっています。
 最低賃金を決める仕組みは、厚労省滋賀労働局長が任命する使用者側委員、労働者側委員、公益委員各5名からなる滋賀地方最低賃金審議会の諮問に基づいて決ります。この最低賃金は官民を問わず、すべての事業主と労働者に適用され、自治体に働く臨時・嘱託など非正規労働者の賃金決定にも影響を与えています。
 いま景気回復のためには国民の消費購買力を高めることが必要です。そのためには、賃金の底上げをはかることが必要で、中心議題となるのが最低賃金の大幅な引上げです。
 現在の県内最低賃金693円は、一日8時間で25日働いても13万8600円で、税金や家賃、保険料を差し引けば生活できる金額ではありません。
 滋賀自治労連は、社会問題となっている地方自治体に働く非正規労働者のワーキングプアをなくし、人事院勧告による賃下げを許さない世論をつくるためにも、官民一体となった最低賃金と賃金底上げの運動を強めることにしています。

2010・8・9
夏の平和行事−反核平和
マラソン・ライダー・ウォーキング

 反核平和のマラソン・ライダー・ウォーキングは、県内の労働組合、スポーツ団体等が実行委員会を組織し、運営しています。
 マラソンは、今年で16回目、ライダーは14回目、ウォーキングは4回目を迎えます。マラソンとライダーは、長浜市役所を起点にリレー方式などで県庁まで走りま
す。ウォーキングは大津市内の戦跡めぐりをしながら、県庁でマラソン、ライダーと合流します。途中、市町や県へ要請行動を行います。
? マラソンとライダーは長浜市役所に午前8時30分までに集合。ウォーキングはJR唐崎駅に午後2時。

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第21回近畿ブロック野球大会
クロスプレイ・迫力満点の熱戦

 自治労連近畿ブロックの野球大会が7月21日、22日の両日、濫費県内の希望が丘と湖南市の二球場で開催され、近畿一円より勝ち上がってきた強豪8チームが熾烈で感動的なドラマを演じました。優勝は昨年の近畿ブロックの覇者・岸和田市職(大阪)、準優勝は阪神水道労組(兵庫)でした。
 天候に恵まれ過ぎたのでしょうか、35度を超える猛暑の中での試合になり、途中、湖南球場で審判の一人が熱中症になりました。幸い大事には至らず、無事に大会を終了することが出来ました。今大会の大きな特徴は、投手戦が際立った濫費県大会とは打って変って、打線が爆発する乱打戦の様相が際立ちました。これに運やミスが拍車を掛けて、1イニングに10点前後が入る場面に何度も遭遇しました。
 滋賀代表の大津市労連は阪神水道労組に敗れこそしましたが、先制の3ランを放って一挙に5得点を上げました。スコアも12対11というデッドヒートを繰り広げ、迫力満点の内容でした。
また、草津市労連も、逆転負けではありますが、あの岸和田市職を相手に最初は勝っていました。しかも、昨年に引き続き二年連続で近畿大会出場を果たし、濫費の仲間として大奮闘してくれました
 また、初日の夜には、草津市内のホテルにて交流会が催されました。普段、なかなか交流する機会の無い8単組の若者たち(一部、例外あり)は、スポーツを通じて親睦を深め合いました。主催者挨拶の中で、濫費自治労連・執行委員長の松本さんは、「地域主権改革や公務員制度改革の攻撃で、みなさん大変な状況で日々の仕事を頑張っていると思いますが、是非この大会で、そういったストレスを発散させてください。そしてしっかりとリフレッシュして、また明後日からの仕事を頑張っていって欲しい」と、労いの言葉を掛けました。

自治労連・近江八幡市職員組合 第60回定期大会開催

 自治労連近江八幡市職員 組合が7月28日、第60回定期大会を開催しました。
  職員組合は、合併後の職場状況の把握と問題点を明らかにするために4月1日現在での給与等級の調査とともに現業、青年部、保育教育部、女性部、壮年部の階層別集会を開いてきました。これらに基づき、賃金・労働条件に関する要求書を市長あてに提出し、回答も得ました。さらに、貝体的解決めざして交渉をはじめています。
 東委員長は、開会挨拶のなかで交渉の状況について「旧近江八幡市と旧安土町では賃金体系が異なっており格差があると組合は事実に基づいて指摘していますが、当局は出発が違うのだから格差ではないという。人事評価制度の導入についても、賃金を削ることが目的であることがはっきりしてきている。また安土総合支所の日直回数を本庁とのバランスをとるよう求めたが住民サービスの維持をはかるために必要という。安土町時代とは違い、理論をしっかり構築し全組合員が力を合わせ粘り強い運動を展開しないと成果にはつながらない」と報告し、「執行部は一丸となって頑張る」と決意を述べました。
 選出された新三役はつぎの通りです。
執行委員長  東 秀一
副執行委員長 西村喜代仁
書記長    大野輝彦

みんなの声

◎ 今年は梅雨っぽい梅雨ですね。アジサイとカタツムリじゃなくあかちゃんガエルがいっぱい!!
   森 等(大津市労連)
◎ 夏休み、子どもたちにはいろいろな体験をさせたい。キャンプ・海水浴、プール・いかだ体験、アイスクリーム作り。体力の許す限りチャレンジします。
   中山智之(県職)
◎ 梅雨は少々うっとおしいですが紫陽花やハス、スイレンなど夏の花たちが楽しめる季節です。雨後のみどりもきれいです。
   松田みどり(県職)
◎ 1歳3カ月になる姪が「まんま」など言葉を話し始める前に、私の呼び名を「おばちゃんから」名前に変えようと思います。
   柏原千尋(大津市労連)