しがの仲間183号

失業者支援村に180人
深刻な相談あいつぐ 広がる連帯

 失業者支援村が11月14日、草津駅東口広場で開設され県内各地から180人が参加しました。
 支援村には県労連、滋賀民医連、弁護士や司法書士などが設立する反貧困ネットワーク滋賀など、多数の団体から百名近いスタッフが集まり、自治労連からも二十名以上が参加し、相談に訪れた人々を支援しました。 
 午前中は、寒風と雨に見舞われましたが、次第に天候も回復し、寒空の下、不安を抱えて相談に来た人たちも、カレーライスやタコせんなどに、顔をほころばせながらの相談会になりました。また、当日もカンパや支援物資がたくさん集まり、温かい人の繋がりに支えられました。 相談件数は約四十件。そのうち、生活相談と労働相談が大半を占めました。
 雇用情勢が悪化し、失業給付が切れるもとで、住居の無い方が四件あり、早速、市会議員やケースワーカーの支援で生活保護の申請をすることになりました。
 更に、甲賀市から来た日系ブラジル人男性は十年以上も派遣労働を、させられた挙句に解雇予告され、妻子ある身で不安に駆られ、わらをもつかむ思いで相談に来ていました。男性は県労連・一般労組に加入し、近く会社と解雇撤回を求めて団体交渉に臨むことになりました。
 また、外国人も含めて生活に困窮する家族連れも多数訪れ、お米や洗剤などの支援物資を受け取り、満面の笑みを浮かべていました。
 昼に行われたアピール集会では、「失業者の衣食住と仕事の確保」とハローワークで住居・生活相談もできる「ワンストップサービス」を求めるアピールが、満場の拍手で採択されました。

高島市嘱託職員解雇問題で大津地裁が不当判決

 
10月20日、滋賀自治体一般ユニオンの櫻井信也さんの訴訟に対して、大津地方裁判所が下した判決に法廷全体がどよめきました。その中身があまりにも高島市当局の言い分に偏重した内容だったからです。
 2007年12月に、大津市内で「高島市立歴史民族資料館参与・大津市民」(主催者紹介)の肩書で講演をした直後に、同館長から「辞めたくないなら書くことだ」と反省文を強要されたことや、提出後に、「更新はしない。あの講演が原因だ」と「憲法が保障する言論と学問の自由を抑圧された事実」について、大津地裁は櫻井さんの「単なる思い違い」と切り捨て、事実を誤認しました。
 櫻井さんと支援弁護士の吉原氏は、この判決を不服とし、同日午後2時から滋賀弁護士会館で開かれた記者会見の場で、「断固最後までたたかう。大阪高裁に上告する」と、決意を熱く語りました。
 「大津京」への駅名の改称問題が注目されがちですが、問題の本質は、「肩書を使って講演したことを口実にした不当解雇」でしかありません。

来年度予算で知事に要請書
明るい滋賀県政をつくる会

 滋賀自治労連も参加する「明るい滋賀県政をつくる会」は11月18日、来年度県予算等での要請を嘉田知事に行いました。
 知事からは、きびしい財政事情としながら雇用対策や環境問題の取り組み、新幹線新駅後の対策等について住民の理解を得て進めたいなどの説明がありました。

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雇用の安定をかちとり、官製ワーキングプアをなくそう!
県立施設とそこで働く多くの自治体関連職員を守れ

近畿ブロック関連協議会第6回秋の学習・交流会

 近ブロ関連協第6回秋の学習・交流集会が10 月31日(土)〜11月1日(日)、大津市内で開催され、近畿6府県から35名が参加者しました。
 地元滋賀自治労連の松本利寛執行委員長から、現在滋賀県で計画されている「外郭団体および公の施設の見直しに関する提言」について、県民にとって貴重な県立施設を守るとともに、そこで働く多くの自治体関連職員の雇用を守る必要性の挨拶がありました。
 講演はNPO法人労働相談センター代表理事・前滋賀自治労連委員長の辻 義則さんが「派遣・非正規切りによる深刻な雇用不安と貧困の広がり」の演題で、労働相談センターに寄せられる派遣切りされた労働者の窮状についていくつかの事例を紹介され、労働者の権利を守る労働組合が大きな役を果たす時であると熱く語られました。続く学習会「09秋年闘争10万人 非正規雇用労働者対話・懇談リーフを読んで活用しよう!」は、大阪自治労連・関連評事務局長の仁木 将さんによる解説。学習会後の分散会では各地の現状等を出し合い交流を図りました。
 二日目は、自治労連中央執行委員の松原秀一さんを講師にむかえ「秋季年末闘争を攻勢的にたたかい、大幅賃上げ、雇用の安定をかちとり、官製ワーキングプアをなくそう!」の演題で、非正規雇用・公共関係労働者をめぐる情勢分析から秋季闘争の重点についての課題と取り組みなどを学習しました。
 学習会の最後は「大津京訴訟」裁判闘争中の櫻井信也さん(滋賀自治体一般ユニオン・大谷大学非常勤講師)を講師に「瀬田川周辺地域の歴史」を学習。学習交流会の会場が琵琶湖から唯一流出する瀬田川中の島であったことから歴史学習を取り入れましたが、内容には近くの石山寺造営に関わった奈良時代の労働者(雇夫)について、当時も日雇いや長期契約があったこと。また、宮都(きゅうと)の造営事業では国による強制労働やその不満を和らげる待遇改善等が行われたなど、当時の労働者についても触れられました。

みんなの声

◎駅から職場までの途中にコスモス畑があります。稲の刈り入れ後の利用のようですが、目を楽しませてもらっています。
中山智之(県職)
◎今年は梅雨明けが遅かったので夏が例年より短く、お出かけ好きな私としてはなんか損した感じがします。その分を取り戻すためにも、秋は晴天が続いてほしいです。
長坂幸一(県職)
◎インフルエンザが流行しています。また学校も学級閉鎖、病院も2〜3時間待ちと日々疲れ気味です。早く鎮静化することを願わずにはいられません。
津田礼(大津市労連)
◎娘の礼が言葉、( ぱぱぱ)と話し始めました。かわいいです。
村山功(大津市労連)
◎あれよあれよという間に今年ももう10カ月がたとうとしています。山も紅みを帯びて一日一日寒さを増して、今年も終わって行くのですね。年々一年のたつのが速くなるのが気になります。
淵上真理子(大津市労連)
◎子育て真っ最中。友達に素敵な言葉を教えてもらいました。”育児休暇は幸せ休暇、今しかとれないからね”と。職場のみんなに協力してもらって幸せ休暇を楽しんでいます。
中西恵美子(日野町職労)
◎中3と3の息子がいます。いよいよ受験が本格的に迫ってきました。
国松尚子(栗東市職