しがの仲間 180号

自治体労働者の未来を語ろう!!
労働セミナー各講師の話に元気がわいた!
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 7月4日(土)、5日(日)の2日間、京都市内で自治労連近畿ブロックの「第一回労働セミナー」が開催され、濫費から39名が参加しました。「公務労働者の賃金のしくみ」「自治体労働運動の歴史」や湯浅誠さんの「貧困層の広がりと自治体の役割」の講演など、いま自治労連の役割が求められていることを学びました。
▼セミナー第一講では、労働と労働力の違いや、号級制の改悪点も良く分かりました。日本がIhO条約を批准していながら、実態はそれが十分に反映されていないことも知り、大きな矛盾を感じました。第二講では、「自治労連と自治労の違い」や統一戦線の歴史を学習し、改めて自治労連の一員たることに誇りと幸せを感じました。第三講の湯浅誠さんの講義では、椅子取りゲームを例に、産れなかった者の自己責任が問題提起されましたが、分かり易くユニークでした。第四講では、一杯一万円のコーヒーを飲む富裕層が居る反面、生活保護の申請さえ断られて餓死する者が共存する、日本の格差社会に憤りを感じました。(自治体一般・波川)
▼神戸大学教授の二宮厚美氏の講義は、金融危機により、新自由主義の思想はその矛盾を露呈し、破綻が明確となったが、現在行われようとしている地方分権化は、この民営化・市場化を至上とする新自由主義を延命させようとする行為であり、この地方分権化を「かくれ新自由主義」と酷評しました。そして、市町村合併は、その受け皿としての綜合行政体を作ろうとするものであり、これにより自治体を経営体として再編し、事実上の民営化を推し進めようとするものであると批判しました。
 今回の講義により、書籍では得られなかった新自由主義の思想やこれに基づく現在の日本の施策を分かり易く理解することができ、講義というものの有り難さを深く実感しました。
▼労働セミナーの三コマ目は、東京の派遣村で知られる湯浅誠さんの講義でした。働く者が労基法も関係なく解雇される現実とすべり台社会、一日扉雇されたら二度と這い上がることができないこの日本社会の苛酷な現実を臨場感のままに聞くことができました。
 派遣切り貧困とワーキングプア。自己責任論だけでは片付けられない今の労働者の置かれている状況を変えなければいけないと強く感じさせられました。
 彼の最新刊「どんと来い、貧困」理論社刊行も買って読んでいます。おすすめですよ。(安土町職・北川)

公的保育制度を守るぞ「新しい保育の仕組み」は問題だらけ
                                                        滋賀自治労連保育連絡会

 7月1C日、栗東市で自治労連本部の木村雅英執行委員を講師に保育制度学習会を開催しました。政府・財界が進めようとしている「新しい保育の仕組み」は、
@市町村の保育実施義務をなくし、保護者が直接保育所をさがすことになる。保護者は自ら保育所を回り、保育時間や料金などを直接に保育所と利用契約を結ぶことになり、最適なサービスが得られなかったとしても「自己責任」となる。
A保育所と保護者との直接契約となると、保育所にとってリスクの高い家庭と子供を避けることになり、低所得者家庭、障害のある子供が排除されることになる。
B保育の質も保護者の負担次第、ゼロ歳から貧困と格差が押し付けられることになる。国の基準通りに市町村が決める公的保育料は、最低限の保育の費用。給食費は全額受益者負担、松、竹、梅などランクを設けることも可能。お稽古ごと、お散歩など別料金にすることも可能。保育の質も金次第になり、貧困と格差が世代を超えて拡大することになる。
C市町村の保育実施義務、提供する保育の最低保障、保育経費の財政保障がなくなり、市町村は保育所整備に責任をもたなくなる。
D保育の安定はなくなり、保育士の非正規化が一層進み、経営第一の運営が一層すすむことになる。など問題だらけであることがわかりました。
 今こそ保護者や住民に知らせ、公的保育制度を守る運動に立ち上がることが必要なことを学びました。

原爆投下の暑い夏 8月6日
反核平和のマラソン・ライダー・ウオーキング

 反核平和のマラソン・ライダー・ウオーキングは、県内の労働組合、スポーツ団体などが集まって実行委員会を結成し、運営を行っています。
 マラソンは、今年で15回目、ライダーは13回目、ウオーキング3回目を迎えます。マラソンとライダーは、長浜市役所を起点にリレー方式などで県庁まで走ります。
 ウオーキングは大津市内の戦跡めぐりをしながら、県庁でマラソン、ライダーと合流します。途中で市町や県へ要請行動を行います。

 8時15分 長浜市役所集合
 8時40分 出発式・スタート
17時10分 県庁到着

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人事院近畿事務局と交渉・包囲行動

 近畿公務共闘は7月15日、人事院近畿事務局と交渉を行いました。近畿事務局の回答内容は次のとおりでした。
◎勧告時期は、例年と比べて大きく変わらない。
◎民間賃金の調査は終えたが、例年と比べて回答数が減少している。集計作業中だが、賃金、一時金とも厳しい状況だ。
◎非常勤職員については、昨年に具体的指針を示した。各省庁の実態をふまえ、規定づくりについて何らかの形で公表したい。
 これに対して公務共闘胤は、調査対象事業所を100人以上規模に戻すこと、地方では持ち家の割合が高く影響が大きい、住居手当は廃止しないこと、人事院勧告が国家公務員だけでなく、多くの労働者に影響を及ぼすこと、働く者のモチベーションを高め、不況克服のためにも賃金の改善が必要と訴えました。
 包囲行動には、地元の商店街から「景気回復のためがんばって!」と参加者に飲み物の差し入れが届きました。

自治体労働者近畿ブロック野球大会 安土町職労全国大会へ
 草津市労連が善戦


 自治労連近畿ブロック野球大会が7月13日、14日の両日、和歌山県有田市と湯浅町で開催されました。
 安土町職は橋本市職、大和郡山市職を連破し、優勝戦で岸和田市職と対戦、終盤に逆転されましたが準優勝に輝き、10月22日から岩手県盛岡市で開催される全国大会に出場します。
 草津市労連は舞鶴市職と対戦しましたが4対5で惜敗しました。

滋賀県職員組合が第39回定期大会

 滋賀県職員組合は7月17日、第39回定期大会を県庁職員会館で開催しました。今回の大会は昨年発足した「県職労連」 の第2回大会もあわせて開催し、県職労連には新たに県立大学教職員組合と文化財保護労組が加入しました。
 大会学習会では滋賀労働相談センターの辻義則さんが「派遣・非正規切りで広がる貧困と格差」と題して、県内で起こっている派遣切りなどの実態と大企業の違法な働かせ方との闘いについて講演しました。(F)

みんなの声

◎いよいよ夏も本番に近づいてきました。この夏は、我が家の⊥歳になるやんちゃ王子と海に遊びに行けるかな?楽しみです。
          鎌田幸城(大津市労連)
◎先日、竜王町に子供たちと「さくらんぼ狩り」に行ってきました。30分一本勝負なのでモクモクと食べました。子供たちは、大喜びでした。おいしかったですよ。
          東浦光紀(滋賀県職)
◎もうすでに夏パテきみです。
          今井あゆみ(滋賀県職)
◎夏がやって来ましたね。定時になっても明るいので帰宅が遅れがちになりますが、疲れをためない様にしましょう。
          西本 新(滋賀県職)
◎今年、消防団に入団しました。ポンプ操方大会にむけ暑さに負けず、日々、練習をがんばっています。
          溝井英真(安土町職)
◎最近、毎日暑いので休みの日は息子と庭でビニールプールに入って楽しんでいます。暑さには弱いですが、夏を満喫したいと思います。
          位田慎也(日野町職労)
◎米の消費拡大、地場産で米飯給食が過のうち3回となり学校炊飯が月2回になりました。
          藤居千代(日野町職労)
◎子供たちが今年はインフルエンザで、夏休みが3日短くなると嘆いています。
          河村正人(大津市労連)