09春闘へ
派遣切り・街こわしやめよ
大企業は社会的責任を果たせ


 日本を代表するNEC、日電硝子、日本精工、東レなどが集中するJR石山駅周辺で、県労連が呼びかけ、濫費自治労連も参加したデモ行進が行われました。
 「派遣切りやめよ」「大企業は内部留保を雇用にまわし社会的責任を果たせ」「街こわしをやめよ」などのシュプレヒコールが工場前や商店街で響き、商店街からは共感の拍手が寄せられました。
 大企業が派遣切りを急速におこなう中で、石山商店街では、「急速に客足が落ちている」と言われます。
 デモ行進は、労働者の解雇、商店街の客足減、そしていっそうの生産縮小とい
う負の連鎖にストップをかけようと県労連と民主商工会が共同しておこなったものです。
組合結成で労働者が反撃
 派遣切り問題は、東京都に設置された「年越し派遣村」が告発したとおり、大企業による労働者への人権侵害です。しかし、製造工場の多い濫費県内で、いま派遣切りが多発していま
す。タカタ製造所の請負・派遣労働者は契約途中で解雇され、派遣会社の倒産で賃金が未払い。外国人労働者の多くは、子どもを学校に通わすことも、明日の生活費にも窮する状態です。
 日電硝子や長浜キヤノンで長年働いてきた労働者は、昨年末から春にかけ解雇され、雇用情勢が最悪の中、これからどう生きるのか不安な毎日です。
 こうしたなかで、生活を守り生きるために切羽詰った気持で労働組合に救済を求め、組合加入し、団体交渉などをしてたたかう労働者が増えています。
 09国民春闘の課題は、地域経済と街を守り、働く者の暮らしを守るためにも、雇用破壊を進める大企業に対して「社会的責任を果たせ」、景気回復へ消費拡大につながる「賃上げをせよ」と、たたかいの共同と連帯を広げることです。

新組合を結成 東近江ユ二オン・臨時教員支部

 東近江市の幼稚園に勤務する臨時教員のみなさんが2月20日東近江ユニオン・臨時教員支部を結成しました。臨時だからと、日給で低賃金、ボーナスもなく、年休も取れない、3分の2が臨時職員で運営され、クラス担任にも就いて子どもたちのためにがんばっている、良い幼児教育を実現するためにも、労働組合をつくって待遇を改善したいと決意、団体交渉を市当局に申しいれます。

滋賀自治労連第40回臨時大会
「百年に一度」の大運動でたたかおう

 滋賀自治労連は2月26日、第40回臨時大会を草津市民交流プラザで開催。60名を超える参加のもと、これまでの経過と09春闘方針を討議しました。
 大会討論では、県職から自治体問題研究所の活動、賃金確定闘争、地域振興局再編問題、湖北の合併問題などが、大津市労連から賃金確定闘争、人員不足で臨時・嘱託職員が半数を占める問題が、市民病院からは半数が非常勤、採算のため「ベッドの百%稼動を」と言われている実態が、安土町職からは市町合併問題が報告されるなど8名の代議員から発言がありました。また県内企業でも派遣切りが次々と行なわれ、労働組合をつくって権利を守る闘いが始まっていることが報告され、支援がさらに必要なことを確認しました。
 憲法と地方自治をいかし、自治体が住民のいのちと暮らし・営業を守る役割を発揮すること、派遣切り許さず、雇用を守る、内部留保を崩し大企業に社会的責任を果たさせること、内需を拡大し日本経済を国民本位に立て直す、国民春闘を闘うことを確認しました。
 大会後、春闘学習会を開催し、神戸大学の二宮厚美教授の「百年に一度の経済危機とその打開の方向」の講演で、構造改革路線の破綻のもと内需の緊急拡大が必要なこと、「百年に一度」の経済危機には、「百年に一度」の大運動が求められていることを学びました。
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滋賀春闘労働者決起集会
日 時 3月7日(土)午前10時〜12時30分
会 場 草津まちづくりセンター
基調報告 県内各地の派遣切りとのたたい報告など
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滋賀青年ユニオン
定期大会と決起集会を開催
労働条件の底を上げていく青年ユニオンの運動を広げよう

 滋賀青年ユニオンは2月8日、定期大会と決起集会を開催しました。「派遣切り」が横行する今、労働相談が増えています。システムエンジニアの青年は、派遣先工場の人員削減のため、別の工場で彼の持つ資格や技術では対応できない職に就くか、退職するかの選択を迫られ、会社と交渉するためユニオンに加入しました。また、家電製造工場で働く青年は、派遣会社が雇用保険に加入しないこと、減産による勤務日数減に対し休業補償がないことや、有給休暇取得時に時給が200円減額するなどの問題を解決するため同僚3人と加入するなど、相談を通じて組合員が増え現在32名になっています。
 総会後、決起集会を行い、青年ユニオンで取り組んでいる淡海マリーナ解雇問題の今後の裁判の支援を訴え、労働相談の内容を報告しました。
 学習会では、首都圏青年ユニオン書記長の河添誠さんが講演しました。河添さんは、「派遣切りが問題になっているが、派遣労働者は日常的に解雇を経験してきた。生産調整で仕事がなくなったら次の工場に派遣されることを繰り返してきた。このような制度をつくり、不況を理由に一気に派遣労働者がホームレス化するのは政治の不作為である。雇い止めや解雇が今年3月に集中することで、対策を取らないと命を落とす人も出かねない緊迫した状況で、生活保護申請支援などの取り組みは急務である。最低限の労働条件の底を上げていく青年ユニオンの運動を広げていこう。」と話しました。

パナソニック請負会社と交渉

 青年ユニオンに加入する青年3人が、草津市内でパナソニックの請負会社と初めての団体交渉を行いました。交渉には、他のユニオン組合員、松本利寛県自治労連委員長ら14人が支援参加しました。
 交渉では雇用保険の2年前までのさかのぼり加入、健康保険加入、休業補償の100%支給、有給休暇の労基法通りの取り扱いなどの改善を確認し、組合員らが「期間の定めのない雇用関係にある」との会社回答も引き出しました。
 組合員からは、◎これまで一人で改善を求めてきたが聞いてもらえなかった。勇気をふりしぼって交渉してよかった◎一人では言えなかったことを言ってもらった。参加者のみんなに感謝したい。◎初めて団交に出た。仲間が団結して会社に向かっていくことに感激した。

おきなわプロジェクト企画中!

 今回、滋賀県のおきプロ実行委員長をすることになりました。日野町職労の種村です。
 同じ、日本国でありながら、意まれた潰境と明るい県民性、異質な歴史的背景をもつ沖縄。沖プロの全国実行委員会に参加した時に、「この地に若者が集うこと自体に意味がある」と言われていた方がおられました。
 今回の「おきプロ」は、お楽しみも沢山あり、普段の旅行ではできない経験も沢山あります。
 滋賀県から、みんなでこの沖縄の地に集いましょう!!