憲法をくらしと地域・自治体に生かそう
滋賀自治労連 第39回定期大会を開催

 滋賀自治労連は9月29日、第39回定期大会を草津市内で聞きました。大会は、◎改憲を阻止し憲法を守り生かす◎大企業に責任を果たさせ「貧困と格差」の根絶めざす◎地方自治体の「公共性」を拡充させ地域の暮らしを守る◎すべての自治体と関連労働者の労働条件改善をめざす◎滋賀自治労連の組織拡大強化など2008年度運動方針を決めました。また、役員体制では大道執行委員を専従の書記長代行として確認しました。

松本利寛委員長挨拶
自公政権による雇用や社会保障などのあらゆる政策が「構造改革」路線によって行き詰まったことを、長浜キヤノンの派遣労働者や、後期高齢者医療制度の実態をもとに指摘。不当解雇に対してたたかう青年ユニオン組合員や嘱託職員組合員の姿も紹介し、労働者、県民の運動が、政治を動かしていることを示して、自治労連など労働組合の存在と運動の重要性と、それに応える組織の拡大強化を訴えました。

活発な討論で意思統一
 大会では、8単組から9人が発言し、運動方針の補強、たたかいの決意を固め合いました。
(栗東文体職員協議会)指定管理者制度は、人件費削減中心の経営のみのスタンスで、住民のためになっていないのが実情。組合活動の強化をはかりたい。
(県職)来年度から「地域振興局」の看板書替えなど、道州制につながる機構改革がある。指定管理者制度や病院の独立行政法人化などのもとで『県職労連』の活動をめざす。
(自治体一般ユニオン)高島市の嘱託職員として勤務してきたが、「大津京」駅の改名にあたり歴史上の誤りを講演して解雇された。地位保全裁判をたたかっている。
(大津市労連)公的保育を考える学習会など取り組んできた。来年度から中核都市になるが、全職員対象のアンケートなど取り組み組織拡大でも奮闘する。
(日野町職労)保育の時間延長などの課題がある。安全・安心の住民サービス、職員の待遇改善、施設改善などを要求していく。
(安土町職)集中改革プランで職員100人が80人に削減され、臨時・嘱託職員が増えている。合併問題も再浮上している。
(栗東市職)保育所民営化や地域手当1%カットが検討されている。財政の再構築へ、組合として財政分析などを進めていく。
(豊郷町職労)全職員78名中、管理職員が3分の1。一般職は給与の枠外者が多く定期昇給がないなかで係長職を新設させて級の改善を行なった。

退任された役員
ご苦労様でした。
副委員長・下屈建治(大津)、書記長・古道活(日野)、書記次長・藤本隆幸(県職)、執行委員・武田真治(栗東社協)、川嶋和江(栗東而職)、奥村友之(県職)、音羽寛之(日野)、山元文子(一般ユニオン)、会計監事・竹山和弘(栗東市職)【敬称略】

新役員紹介
執行委員長   松本利寛 県職
副執行委員長 山本等 大津
   〃      今村伸治 豊郷
   〃      北川幸宏 安土
書記長      小川治彦 大津
書記次長    谷田誠 県職
財政部長    持田和徳 日野
執行委員    奥村薫 栗東
   〃      江口辰之 大津
   〃      西川久志 高島
   〃      吉田澄子 県職
   〃      山口明一 日野
   〃      小川光治 豊郷
   〃      佐伯英樹 栗東文体
   〃      葛原昌寅 栗東社協組
   〃      大道美喜雄自治体一般
   〃青年部
   〃婦人部 正木ますみ県職
   〃現業評 西田重好 大津
会計監事    小出喜洋 県職
   〃      藤野善博 栗東
   〃      大野輝彦 安土

全国青年大集会 元気を広げた

 10月5日、4600人の参加で行われた青年大集会に、滋費青年ユニオンなどでつくる実行委員会から19名が参加、滋賀自治労連からは14名が参加しました。
 集会では全国から偽装請負、名ばかり店長、日雇派遣などの実態と、運動の報告がありました。松下プラズマディスプレイ、吉岡さんは偽装請負を告発したことにより06年に解雇されましたが、今年4月25日に偽装請負を断罪し、解雇は不当という判決を大阪高裁で勝ち取りました。松下は「偽装は軽微な犯罪。当方の主張を容認しなければ海外に工場移転する」と脅迫に近い形で上告。吉岡さんは「派遣という奴隷労働をなくす闘い。高裁判決を確定させたい」と決意を表明しました。
 ヘラルド朝日の翻訳者、松本さんは、偽装請負を告発し解雇されました。「朝日はキャノンなどの偽装請負を報道する一方、自社で偽装を行い、不正を隠蔽している。業界に蔓延する問題でマスコミが取り上げない。私が媒介となり広めたい」と話しました。
 反貧困ネットワークの湯浅さんは「保障を削り続け、生活の底が抜けた社会にするか、底上げする社会にするかの岐路に立っている。貧困は自己責任ではない。
しかし私たちにも責任はある。労働基準法、生活保護法を守らせ、労働の崩壊を歯止めする責任、憲法を守り、守らせる責任がある」と話しました。最後に日雇派遣禁止など、労働者派遣法の抜本的改正を求める、集会決議を採択しました。
 集会に参加し、全国各地で労働組合が百年の生活を守る砦となり活動していることを目の当たりにしましたが、労働組合がなく、安心して生活できない青年が濫費にも多くいます。職場、地域で運動を進めることが必要だと感じました。
濫費では、マリーナ経営会社を解雇された青年とともに解雇撤回を求め滋賀青年ユニオンで取り組んでいます。青年ユニオンに加入し、残業代支払いを求め要求書を提出したところ、3日後に解雇を通告してきました。労働者をモノのように扱う社会を変え、解決にむけ取り組みます。
(滋賀青年ユニオン書記長・谷田誠)

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造林公社問題で総務省へ要請 県職

 総務省では「債務調整等に関する調査研究会」が立ち上げられ、経営が著しく悪化した第三セクター等について責任を明確化するための方策や、その責任を踏まえた第三セクター等の処理方策等について検討されています。滋賀県職員組合は自治労連と共同で9月30日、研究会の事務局である総務省公営企業課に対し、破綻している造林公社問題で要請を行いました。
 応対した担当の理事官は、「民間の債務処理の考え方と同じではない。市場の原理に任せればよいというものではない」「三セク、公社、皆一緒ではない、との問題意識はある」「一義的には主管省庁で対応すべきだが、必要性あれば地方財政の対策も必要」と一定前向きな姿勢を「研究会」事務局として示しました。

民営化・統廃合の実施を見直せ 栗東市職

 栗東市職が10月16日、「民営化・統廃合の実施を見直せ」と栗東市内の幼児園・保育園前14か所で保護者へのビラ配布を行いました。

滋賀自治体一般ユニオン日野社協分会を結成

 日野町社会福祉協議会の事務局に働く三人の仲間が『滋賀自治体一般ユニオン』に加入して、日野支部・日野町社会福祉協議会分会(新海宏一分会長)を結成しました。
 分会は、10月9日に滋賀自治労連や、日野町職員労働組合(町職労)関係者とともに、藤澤政男日野町社会福祉協議会長と懇談して組合結成を通知しました。
 会長は、「組合結成は働く者の権利です。働きがいある労働環境をとおして、福祉向上にもつながるよう期待したい」などと応じました。

みんなの声

◎最近、近所にキンモクセイの花を発見し素敵な香りに秋≠感じました。
(奥谷隆信・高島市職)
◎職場から見える木々の紅葉が進んでいるのを眺めながら、どこかへ遠出をしたいな〜と考えています。
(望田典子・安土町職)
◎運動会も終わり、子ども達はもう冬制服です。大人の衣替えも早くしなくちゃ。寒がりの我が家ではもうヒーター用の灯油を買う話になっています。
(千田育・大津市労連)
◎最近、家族で太秦の映画村に行きました。投影の役者さんが間近で見せる太刀さばきに、親子共々圧倒されました。それからというものの、子どもに切られる事が多くなりました。
(井沢多郎・栗東市職)
◎下の息子がはじめてしゃべった言葉がママ≠セったのでがっかりです。
(澤田靖人・大津市労連)