青年、自治体一般ユニオンで不当解雇をたたかう

 9月6日に開かれた県労連の定期大会で、不当解雇を受けてたたかう青年ユニオン組合員の佐藤大樹(仮名)さんと、自治体一般ユニオン・高島而臨時嘱託職員支部の和田時雄(仮名)さんの訴えが参加者に感銘をあたえました。
 現在、佐藤さんは会社の団体交渉拒否に対して県労働委員会に不当労働行為として救済と、裁判所に労働審判の申立をしています。
和田さんは、団体交渉とともに大津地裁で係争中です。二人のたたかいを支援するために、所属のユニオンをはじめ濫費自治労連や県労連、地域労連を含めた共闘会議の結成が準備されています。二人に手記をお願いしました。

佐藤さんの話
 午前4時に起き、夫の弁当を作り、午前5時に夫を送り出します。午前6時には1歳の幼い子供が起き、妻の一日が始まります。そのお腹には二人目の子供。身重の体で家事をこなし、夕方になると夕飯の支度。夫の帰りを待つが決まった時間に帰ってこない。子供に食事を与え、風呂に入れ、寝かしつける。しばらくすると夫が帰宅し二度目の夕飯。風呂に入り、寝床に入る頃には11時を回り、妻の一日が終わる。そしてまた、早い朝、辛く寂しい一日がやってくる。二人目が産まれ、喜びに浸る間もなく、夫は給与から出産の為に取得した休暇分が減額されていました。
 生活環境を変えようと立ち上がった夫の先に待っていたのは、解雇。夫婦の心には、夫の為、家族の為、と共に努力した日々が、報われる事無く消えて行った喪失感が、癒える事の無い大きな傷として刻み込まれました。
 あの日から二ケ月が経った今、会社を相手取り、裁判所へ解雇撤回、未払残業代を求め、労働審判の申し立てを行い、労働委員会へ不当労働行為に対する救済を申し立て、係争中です。妻と子供、また同じような境遇におかれている方々の為にも、わたしは決して諦めず、闘って行きたいと思います。

和田さんの話
 私は、高島而立高島歴史民俗資料館に嘱託職員として勤務していましたが、本年三月に雇い止めを告げられ、十二月に行った「大津京駅」に反対する講演が理由であると明言されました。
 今から百年前に、天智天皇の都は京都の平安京のような碁盤目状道路の都市であると仮定され、「大津京」と名付けられましたが、この学説は、現在では全く否定されています。「『大津京』は存在しない」のです。これは、「天動説は成り立たない」のと同じく学界の常識です。今更指摘すること自体が鳥虞らしいことな
のです。
 しかし、私は日本史研究者である前に大津市民なのです。他人事ではありません。天下に恥を曝すのは大津市民であり、大津市役所です。何の関係もない高島市役所に難癖を付けられる筋合など元より無いのです。
 今回の事件は、高島市役所という組織による、大津市民一個人に対する言論弾圧、大津市民の義務に対する妨碍(ぼうがい)、という重大な問題であると考えます。
                                                      妨碍→妨害と同義語 編集部

総選挙を暮らし守る政治革新の絶好のチャンスに

 自民・公明内閣のもとで、前安倍内閣につづく福田内閣の政権投げ出しが行われ、自民党内の総裁選挙を受けて総選挙が行われます。ガソリンや食料品などの物価高騰、貧困と格差の拡大、後期高齢者医療制度などにみられる社会保障制度の後退の中で、国民の信を問うことは当然ですが、あまりにも国民の生活実態とかけ離れた「政治劇」との側面もぬぐえません。
 しかし、総選挙は私たちの暮らしを守り、平和憲法と地方自治を守り安心して暮せる希望のもてる政治に変える絶好のチャンスとなることは間違いありません。
 滋賀自治労連は、憲法に保障される組合員の政党支持と政治活動の自由を守るとともに、労働組合として、労働者の暮らしと権利を守り発展させる立場から政治の中身を変えるために全力をつくすものです。とりわけ、自治体・関連労働者の苦難と結びつく、貧困をつくりだした派遣労働や、自治体職場における非正規雇用、正職員の成果主義の導入、財政面だけから公務・公共の責任を放棄する民営化などの問題について、そうした政策決定の背景や原因、各政党の役割を明らかにし、労働組合として、要求と政策で一致する政治勢力の前進をはかるものです。

生活防衛のストライキの構えで成功を!!

「もう黙っていられない日10.10デモ」への参加を呼びかけます

 貧困と、ひどい労働実態をなくす運動が、いま、求められています。
 本来、労働者はぎりぎりの状況のなかでは、ストライキでたたかうことができる階級です。
 漁民やトラック業者、中小業者、農民などが、一斉休業や/ルードなどでたたかっています。
労働者も立ち上がるときです。
 こうしたなか「もう黙っていられないデモ」を、職場でたたかうストライキの構えで、外に出て成功させ、総選挙間近のなかで要求を訴え、政治を変えるアピールの場としましょう。

もう黙っていられない!!10.10デモ
大津市 18:00 大津駅前広場集合
高島市 18:00 安曇川公民館前集合
草津市 18:30 込田公園集合
守山市 17:45 守山駅西口集合
甲賀市 18:30 甲賀市役所前集合
近江八幡市18:30 近江八幡駅北口集合
彦根市 18:30 彦根勤労福祉会館集合
長浜市 18:00 長浜八幡宮集合

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県人事委員会交渉がスタート 08秋季年末闘争 県職

暮らしを改善するための積極的な賃金引上げ勧告を

 地公労三者共闘(県職、全教、高教組)は9月4日、県人事委員会に対して2008年度勧告にむけての要求書を提出し、交渉をスタートさせました。
 今年の交渉は、これまでの勧告に反して県の職場で「賃金カット・一時金カット」が継続されている現状について、人事委員会勧告が尊重されないのは労働基本権制約の「代償措置」が機能していない事態であり、「代償措置」の機能を回復する貝体的措置を講じることと、その上での暮らしを改善するための積極的な賃金引上げ勧告を求めています。
 また「成果主義賃金」とこれにつながる人事評価制度については、処遇に対する納得感の低下、個人競争の激化による協働意識の低下、人材育成機能の低下、長時間労働・精神疾患の激増、組織力の低下などの「構造的欠陥」が明らかになっているとして、こうした問題点の指摘を県人事委員会として行い、公務職場への導入を行わないよう要求しています。
 2006年度からの「給与構造の改革」にともなう措置については、頑張っても昇給がまったくない多数の職員を生み、職員の士気と組織の活力を奪っていることから昇給制度の改善、一日15分間の労働時間の短縮、臨時・嘱託職員の賃金・労働条件の改善など、全体として「格差」をなくし職場に希望を与える勧告となるよう強く求めています。

現業評議会が総会開催

 現業評議会は8月30日、総会を近江八幡市内で開催しました。
総会では、現業賃金見直し、退職不補充、住民との共同などの課題に議論を深めました。
 新役員は次のとおりです。
議長
 奥村友之(県職)
副議長
 木元清春(日野町職労)
事務局長 西田重好(大津市労連)

みんなの声

◎記録的な集中豪雨で地球温暖化が進んでいる。子どもたちの将来に住みよい地球である為、まずは自分にできるエコに努めます。
                            (藤居千代・日野町職労)
◎以前の職場をやめて15年、子育てが一段落したので、またこの春から働き出しましたー・やはり、日々のバリ″というのが違うように思います。長いブランクのある私を温かい目で見守って下さる職場のみなさんに感謝感謝の毎日です。とはいえ‥・頑張りがいのある素敵な職場なので5年と言わず、長く勤められるといいなァ・・
                            (徳田初美・滋賀県職)
◎人員の減少で毎日が多忙です。ゆとりのある仕事がしたいですね。
                            (市橋弘一・滋賀県職)
◎稲刈りがおわりました。今年は、雨が多くて大変…
                            (門恭子・安土町職労)
◎敬老の日といえば自分の祖母がまだいます。子どもからすれば「ひいばあちゃん」。自分のひ孫といえば自分の子どもの孫。すごいことだなぁと思う。まだ幼い我が子。「この子がおじいちゃん?」という感じで、ひ孫がもっと大きくなるまで「ひいばあちゃん」がんばって下さい。
                             (勝山年宏・要東市職)
◎身のまわりの物が次々と値上がりする中で、何とか節約−・と思い、たんすの肥やしとなっていたハギレでもつないで、のれんを作りました。小さなハギレでもつないであげると、大きなものができるのですねー・ちりもつもれば〜です。
                             (竹下ゆか里・大津市労連)
◎大学生の子どもが量販点の店員と塾の講師のアルバイトをやっています。私の給料が安いので働いて衣装のたしにするようです。体をこわさないと良いのですが。
                              (山本茂夫・日野町職労)
◎先日、4歳の息子と崖の上のポニョを映画館に見に行きました。巨大スクリーンに映し出されるポニョはかわいかったけど、私の横で口を開けて見ている息子はもっとかわいく見えました。
                              (山川剛史・滋賀県職)