いま組合が大切です
仲間を増やす学習交流集会開く 新入組合員も参加

 滋賀自治労連は5月17日、『組合の大切さと仲間を増やす』ことを正面に据えた、学習交流集会を野洲市内で開きました。
 いま、「自治体財政が大変厳しい」「保育や給食など民営化の強行」「職員の非正規化が進む」「賃金カットが押し付けられる」「人員が減らされる」など激しい攻撃の中で、労働組合の役割発揮が益々大事になっています。
 「官から民へ」の流れや「三位一体改革」、さらに「構造改革」によって住民サービスの後退や負担増がもたらされるなかで、様々な矛盾や弊害に対して反撃する国民世論も大きくなっています。この世諭と運動を広げて、「住民の命・くらし・地域を守る」自治体らしい自治体を築くことと、自治体労働者の働きがいを守る運動を前進させることができれば、住民の繁栄と自治体労働者の幸せを一つにすることができます。
 その大きな力になるのが「労働組合の拡大・強化」です。

労働組合が注目されている

 学習交流集会では、松本利寛委員長が挨拶で、県内の保育所民営化や非正規職員の雇止め問題などを例にだして、集会の目的と意義を報告しました。次に自治労連本部の松尾豊中執が全国の運動経験をもとに「自治労連はどんな運動をすすめ、どんな組織をめざしているのか」を明らかにしながら組織づくりの重要性について講演しました。
 参加者からは、5人が職場からの報告をしました。栗東市職は、保育所・幼稚園の民営化が保護者などの住民ニーズ抜きに進められ、財政危機に対する市の再構築プログラムについても十分な議論を求めていきたいとしました。青年ユニオンは、住宅販売会社などで働く組合員の残業代支払いを求めた取り組みなど紹介し、労働組合が若い人の中で注目されていることを実感していると発言。日野町職労からは、外郭団体職員や非正規労働者が増える中で、均等待遇などの要求をもとに自治体一般ユニオンに迎えた報告がされ、県職は「2つに近い(年齢と席)で訴えること」を重視し、新組合員を迎えている経験を発言しました。
 交流集会には5月に加入したばかりの新組合員も参加。今年3月末で雇止め解雇された自治体一般ユニオン高島市臨時嘱託職員支部のAさんの解雇撤回をたたかう支援の訴えもあり、集会は職場での様々な活動やたたかいをもとにして、あらためて組合の強化拡大をめざす場となりました。

財政制裁などを追及 近畿ブロックで政府交渉
地方財政、非正規雇用、地域医療で

 自治労連近畿ブロックは5月12日、総務省と厚生労働省に対する交渉を行い、滋賀自治労連からも4人が参加しました。
 総務省には、公務員の労働基本権が制限されるもとで、地方に対して、退職手当債や特別交付税の許認可で、財政制裁を行っている実態があり、ひいては、労使交渉への露骨な介入となっている問題を追及しました。
 総務省の担当課は、許認可の基準を人件費のみに置いている、などと回答したのを受けて、自治労連近畿ブロックは、「行政は総合的なものであり、施策と人件費は切り離せない」「基準を人件費のみというのは、実態からは矛盾している」として、自治体への介入を止めるよう求めました。
 厚生労働省に対しては、医師や看護師不足、地方交付税が減額され、地域医療の中核を担う自治体病院経営が深刻となっている実態を訴え、医師確保などで抜本的な改善を求めました。

研究の自由を守りたい市の不当解雇とたたかう

高島市は、市歴史民俗資料館で昨年4月から⊥年雇用の嘱託職員として働いていた自治労連・自治体一般ユニオン所属のA氏を3月末で雇止め解雇をしました。その要因には、湖西線JR西大津駅が、3月から大津京駅に改称しましたが、市民団体が、昨年12月に市内で講演会を行い、A氏が講師として、「歴史上は『大津京ではなく大津宮』が正しい」などと発言した問題があります。高島市は、講演内容が新聞報道されたのを取り上げて、大津市の「大津京駅」問題にA氏が歴史博物館参与の一肩書で講演し、大津市に迷惑をかけたのは公務員として許されない。辞めたくなければ反省文を書けと要求。書かせた上に、今年3月5日に突然、雇止めを通告して3月末で解雇を強行しました。
 A氏が研究者として歴史を話すのは当然であり、職名はどういう者であるかを知らせる上で必要な社会通念上も許容される行為で、大学教授などが、その一肩書で講演しているのと同じことです。
 高島市による今回の解雇は、行政トップなどの決定に反する発言は、学問上のことであっても許さないというものです。これでは、公務員や研究者に対して、歴史的事実であっても自由に物を言うなということになります。
 A氏は、組合とともに学問の自由と行政の公正中立を守るという立場で、大津地裁に解雇無効・地位保全の仮処分申立てや団体交渉でたたかっています。

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憲法キャラバンで宣伝・首長要請

 滋賀自治労連が参加する「憲法を守る滋賀共同センター」は、憲法記念日のある5月を、憲法を守る運動の強化月間として、全国いっせい「憲法網の目」キャラバンに取り組んでいます。
 19日から24日にかけては、キャラバンカーで琵琶湖一周の宣伝活動。27日と28日は、自治体訪問を行い、首長との憲法懇談の実現、地方財政確立や後期高齢者医療制度での改善をめざす共同運動の要請をすることになっています。

第79回滋賀県民メーデーに1500人参加

 第79回滋賀県民メーデーは5月1日、大津・中央会場をはじめ県内10会場で約1500人が参加して聞かれ、集会とデモ行進を元気に行いました。
 大津会場では、昨年結成した青年ユニオンが、「ワーキングプアをなくせ」などの要求が書かれた大きなプラカードを持って参加しました。

澤地久校さんむかえて憲法のつどい

 小説家で「九条の会」呼びかけ人の澤地久枝さんが、5月3日の憲法のつどい(滋賀会館)で講演。二〇〇人が参加しました。

みんなの声

◎新緑の候となりました。心身ともに晴ればれの季節な筈なのに色んなものが値上がり値上がりで、先行きは不安ばかりです…。
             渕上真理子(大津市労連)
◎5月1日は働く者の祭典「メーデー」ですが私にとって、5月1日は20数回目の結婚記念日です。今もその日のことを懐かしく思い出します。
             山本茂夫(日野町職労)
◎最近子供(太一・2歳)がよく話をするようになりました。「パパどいて」や「あっちー」「これあけて」などどんどん言葉を覚え、家族をびっくりさせています。
             村山功(大津市労連)
◎GWに、道路が混雑する
だろうと、電車や徒歩で出かけました。いつも車で行っているスーパーも、子どもと一緒に歩くと、小さな遠足みたいで新鮮でした。歩いて近所もいいですね。
             竹下ゆかり(大津市労連)
◎ゴールデンウィーク中に、お天気もよく、親子で地域のお祭りに参加しました。高校生の上の子は広島までクラブの試合に行きました。もちろんお土産は「もみじまんじゅう」。滋賀に遊びに来た人はお土産に何を買って帰ったのかなぁ〜と思いました。
             更家真理子(県職)