全国青年大集会2007

なくせ格差と貧困 まもれ平和憲法

 5月20日行われた青年集会に参加しました。初めて参加しましたが、4回目になるそうで、年々参加者が増えて今回は3300名もの青年が明治公園に集まりました。
 3000人を超える青年が集まったこと、雇用・労働の問題で多くの青年の活動が交流されたことは今までにないことで、貴重な集会だったと思います。
 マスコミからの注目度も高く、ズラリとテレビカメラが並んでいましたが、それほど、青年を取り巻く雇用・労働問題が深刻になっていること、また青年による運動が全国に広がっていることを感じました。
 ステージでは、全国の運動の報告や決意表明が行われました。茶髪にしたことで解雇されたレストランのウエイトレスの少女は、「母親が組合のことを知っていたので職場に組合をつくれた。組合運動をみんなに広げたい」、偽装請負を告発し不当解雇を撤回させる裁判で闘う吉岡さんは「人間の尊厳にかけて、偽装請負や不当解雇を許さない運動を進める」と話しました。他にもネットカフェで2年間寝泊まりしている青年、深夜まで残業に苦しみ自殺を図り、青年ユニオンと出会い運動に参加した青年の報告などがあり、全国で青年が簡単に解雇されるなどひどい実態があり、それに対応する運動が大きく広がっていることを実感しました。
 東京の集会に参加して「勉強になった」というだけでは駄目で、こんな実態がある以上、滋賀で運動を進めることを今、一番やらないといけないことだと思います。
 滋賀でも多くの青年が解雇撤回闘争を闘っています。また、毎日深夜1時、2時までサービス残業している青年がいます。こんなひどい状況を改善し、青年が自身をもって、安心して働き、暮らすために、滋賀にも「青年ユニオン」が必要だと思いました。(県職・谷田)

参院選で要求の前進を

 7月は、参議院選挙がおこなわれます。前回の国政選挙は、2005年9月の「郵政選挙」といわれた衆議院選挙でした。この選挙で自民・公明の与党が大きく議席を伸ばしましたが、それ以降、郵政民営化をはじめ、教育基本法の改悪、防衛省昇格、そして改憲手続きのための国民投票法などの悪法が次々と成立しました。
 規制緩和・民営化が進み、福祉が削られ、公共サービスの安心安全が破壊されるなかで、県内の障害を抱えた父子の無理心中など悲惨な事件も後をたちません。自治体と関連労働者に対しては、給料表の切り下げや独立行政法人、指定管理者制度が導入され、評価制度による賃金削減や地方公務員法の改悪などの動きが強まっています。
 今度の参議院選挙は、格差と貧困、年金、憲法問題が争点となります。大企業はもうけを増やし、中小企業や労働者、庶民は貧困が広がっています。
 改憲と「構造改革」の靖国派といわれる安倍自公内閣は、介護・医療・年金など社会保障改革をすすめ、大企業には減税、庶民には大増税を強いています。参議院選挙後に、残業代ゼロの「ホワイトカラー・エグゼンプション」や解雇の金銭解決の導入も狙っています。
 現在の参議院の勢力は、2001年の選挙結果から与党139議席、野党・無所属で103議席となっていますが、前回2004年なみの結果が出た場合、与党は120議席にしかならず、過半数はとれなくなります。今度の参議院選挙の結果によっては、最低賃金引き上げ、均等待遇実現、労働法制改悪反対をはじめ、憲法九条改悪の動きにもストップをかけることができます。
 いま、実現したい要求と政治とのかかわりをとらえ、しっかりした政党を選び、平和と暮らしを守りましょう。

このままでいいのか!格差社会と社会保障改革

第12回滋賀地方自治研究集会を開催

 滋賀自治労連は、滋賀自治体問題研究所、滋賀県職員組合とともに6月16日、滋賀自治研究集会を開催しました。
 研究集会では、格差社会の中で、社会保障制度の改悪が進行している中、もっとも制度を必要とする社会的弱者が制度から排除される事態が起きている実態報告が、国保、医療、障害者施設、高齢者施設の各分野から報告されました。この報告をうけて、龍谷大学社会学部大友教授から「格差社会とセーフティネットの危機」の講演を聞き、議論を深めました。
 【国保】県内の国保に加入している世帯の7軒に1軒が滞納し「高すぎて払えない国保の制度」となっている。市町役場へ金がないので納付相談すらいけない。 【医療】医療費だけでも何とかして欲しいという生活相談が多くよせられる。病院では自己負担金の未納が増え続けている。病院の監査では、県民の生活が苦しく、社会的にも問題があると報告されている。
 【障害者施設】自立支援法の実施で、利用者の負担が増え、障害者の分野にも訓練、競争主義、成果主義が導入され、成果がでないと報酬単価で評価される。
 【高齢者施設】介護保険のコムスンの不正事件は、規制緩和・市場原理はケアの質を高めるという発想が誤解であったという象徴的な事件であった。2回にわたる介護報酬の切り下げで、ほとんどの事業者は、職員の非常勤化、賃金カットで維持してきたがもう限界にきている。職員が集まらない、質的にも低下してきている。などの深刻な状況が報告されました。
 大友先生は、非正規雇用の拡大と低賃金労働者の拡大などによって、経済的理由での自殺者が7,000人を超え、交通事故の死亡者よりも多い、こんな国はない。格差社会がつくりだした新たな貧困が急速に拡大している。このような中でも、最後の砦である生活保護の分野で何が起こっているのか、「新たなセーフティネットの提案」を全国知事会・市長会はしている。稼働世帯に有期保護制度の導入。1期2年、生涯通算で最大5年の限定である。貧困の拡大の中で、政策的に何ら措置を講ずることなく、怠け者というレッテルを付け、自己責任でかたづけていいのだろうか。人間らしい暮らし、民主主義の原点の機会の平等が崩されている。個人、団体、職場で議論をし、やれることから社会に発信していこうと呼びかけました。
(県職・橋本)

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県内 消防職員に アンケート調査

安心安全の街づくりへ提言など計画

 滋賀県消防職員連絡会(準備会)は、県内の消防署に働く職員のみなさんに勤務実態や労働条件についてアンケートを行いました。 アンケートは、氏名と住所が分かり、管理職でない一般職員と思われる方へ、5月23日と24日に郵送で行いました。その結果、郵送できた1023通に対して、6月14日時点で115人(11・24%)から回答がありました。
 今回は、その回答概要について滋賀県消防職員連絡会(準備会)の資料をもとに紹介します。今後は、滋賀自治労連しても、安心安全の街づくりの運動を進める立場から滋賀県消防職員連絡会(準備会)と共同して、結果の分析を行い、9月を目処に改善に向けた提言の作成などの運動を行うことにしています。

アンケート結果の概要

 回答の年代は30歳代、40歳代が中心で50歳代も25%を占めています。調査結果でもっとも目を引くには、阪神淡路大震災で消防力が問題になりましたが、火災出動時などの人員体制に対して、不安を訴える人が多く(不安57%、少し不安37%)、休暇の取得もままならない(取得しにくい52%、取得しにくいときもある46%)など、人員不足が慢性化している深刻な実態です。
 この中で休日手当や代休処理が適切に行われず、時間外手当の執行についても、「義務研修を自主と称して支給対象外」など適切に行われていないとする人(適切でない25%、適切でないこともある45%)が、圧倒的に多くなっています。また、いつあるかわからない非番召集に対しては、25%の人が不自由・ストレスを訴え、早期退職しない理由を書かせる、行過ぎた法無視の退職勧奨なども明らかになってきました。
 消防職員は、憲法が定めた労働基本権が完全に剥奪され、労働組合の結成も禁止されています。現在、ILOなど国際的な批判も受けて、職員の処遇の安定・向上を図るべき消防職員委員会が各消防署で設置されていますが、目的に沿って機能しているとする人が14%とわずかで、機能していないとする人が64%を占めています。こうした状況を改善するには、自由にものが言える職場環境をつくるために欠かせない労働組合設立の団結権の獲得と、当面は滋賀県消防職員連絡会(準備会)などの自主組織の強化が必要となっています。

コムスンの不正問題で県に申し入れ

 滋賀自治労連は11日、滋賀県社会保障推進会議(今村浩会長)とともに、訪問介護最大手の「コムスン」が不正行為を働いた問題で、県庁で知事宛の緊急申し入れを行いました。
 申し入れは、@利用者へのサービス低下の防止。A反社会的行為への厳しい対応。B介護保険制度の不備の改善。C介護従事者の雇用を守ることを求めています。

栗東市職2連覇!草津市労連と決戦

第18回目となる野球大会は、草津グリーンスタジアムで県職、日野町職労、安土町職、栗東市職、草津市労連の5チームから80人を超える参加で開催されました。試合は、予選を13日に行い、15日は栗東市職と草津市労連との決勝戦となり、栗東市職が同点を制して2連覇を達成しました。どの試合も緊張感あふれる熱戦となりました。栗東市職は、9月12・13日に大阪で開催される近畿ブロック大会に出場します。

みんなの声

◎毎年この時期は中学生の職業体験の生徒さんが北図書館ではりきってくれます。未来を背おう少年少女たちと楽しく仕事をさせてもらっています。
(淵上真理子・大津市労連)
◎もうすぐ梅雨です。新しいカサを買おうかなと思うこの頃です。
(北浦雅代・日野町職労)
◎27日「パッチギ!LOVE@PEACE」を見てきました。前作同様、考えさせられる作品でした。
(井上明・栗東市職)
◎先日、お隣さんから庭の桜の木でとれましたと“サクランボ”をいただきました。初物のサクランボ、家族でおいしくいただきました。感謝、感謝。
(小林弘美・栗東市職)
◎新緑と大自然の中(の職場で)新鮮な気持ちで働いています。
(中井保子・大津市労連)
◎サクランボ狩りに職場の仲間といってきます。かわゆく揺れる実に癒されてきます。
(嶋林幸子・大津市労連)
◎原油高から?バイオフューエルがらみ?でいろんな物の値段が上がっているみたいですね。一部で景気回復なんていってる様ですが、それでも我々の給料はあがらないんですよね。
(小野真二・大津市労連)