大津市 人事評価制度の動向

 大津市の職場では人事評価制度の試行が始まっています。
 試行では、評価は所属長・次長・部長等の3人が行い、職位別の「人事評価票」により、「業績評価」「態度評価」「能力評価」の項目で、「絶対評価」により5段階の点数がつけられます。また、「目標実行計画表」を使用した目標管理も予定されています。期間は5月から10月までの半年間。評価結果の本人への開示も行われます。 今年度は病院や保育園等の一部の専門職を除く管理職のみが試行の対象で、来年度には可能な専門職も含めた係長級以下の職員にも広げるとしています。なお、試行期間中は評価結果の賃金への反映はありませんが、2010年度には人事院勧告で示された分布率による昇給・勤勉手当への反映を行う方針です。
 市当局は、人事院勧告での査定賃金強化の方向や、人材育成、透明で公平公正な人事制度のために評価制度の導入が必要と言います。しかし、民間企業と違い公務職場には誰にでも分かる“ものさし”はなく、客観的で公正な評価ができる保証はないことや、人事院勧告の分布率に従うなら「相対評価」とならざるを得ないこと等を指摘し、そもそも公務職場に査定賃金はなじまないことを夏期交渉で訴えました。それに対し、「試行して見直す部分は見直していく」「どうしてもだめだったら、本格運用開始はずれ込む可能性はある」と総務部長は回答しました。
 成績主義は、先行している民間企業でもモラルと技術の低下、労働者への過度の負担をもたらしています。公務職場では、住民への行政サービスが損なわれることも危惧されます。市労連では、今後も十分な協議を求め制度の強引な導入をさせず、査定賃金に反対します。(江口・大津市労連)

平和を守ろう」原爆投下の9日に反核平和マラソン

 アフガニスタンに続くイラクへの軍事行動、そして今度はレバノンへのイスラエル侵攻。連日、空爆や地上戦などの状況をとおして子どもや市民、兵士の殺害が報道されています。今年で12回目をむかえた「滋賀反核平和マラソン」は、長崎に原爆が投下された8月9日に悪魔の兵器である核兵器の廃絶とともに、こうしたすべての戦争行為をなくす平和への思いを込めて行なわれました。
 この取り組みは、滋賀自治労連などの労働組合がスポーツ団体などと協力して実行委員会方式で運営しているもので、長浜市役所から県庁までの約80キロを、タスキをつないで走り抜けています。
 ランナーたちは、途中沿道の市役所を訪れ「憲法9条を守ること」「有事法制に伴う戦争協力拒否を宣言すること」「平和行政を推進すること」などを首長に要請しました。彦根市内では、広島の原爆の灯を受け継いでいる本覚寺(日夏町)を訪れ、原爆犠牲者の法要に参加していた住民のみなさんの歓迎を受けました。

日野町反核・平和のつどい

日野町職労が運営の中軸で奮闘

 長崎に原爆が投下され、61年目の夏を迎えた8月9日、「被爆・戦後61年 憲法公布60周年 2006日野町反核平和のつどい」が開催されました。
 このつどいの歴史は遡ること半世紀、1955年3月6日人口1万人の町に6000人が集った「原・水爆やめてくれ 日野平和まつり」を、当時の地元若者たちの運動の積み重ねにより開催されたことが始まりだったと聞いています。
 日野町では、1984年に「非核平和宣言」を住民からの請願によって採択され、5年後の1989年には「非核平和の塔」が建設されました。その後、1999年から毎年実行委員会形式で「日野町反核・平和のつどい」が開催され、日野町職員労働組合も実行委員会の中軸なって平和運動を進めてきました。
 現在の実行委員会形式のつどい開催になって、8回目となる2006年今夏、核をめぐる情勢が、一層厳しさを増すなか、放射能被害や61年前の広島、長崎への原爆投下による被害についても、再認識し、被爆者への支援、国際的な連帯を強めていかなければならなくなってきています。また北朝鮮の核問題をめぐる6ヵ国協議は、再開、中断という状況が続いていて、現在、偽ドル問題をめぐる米朝の対立で、再開のメドが立たない状況です。
 今年のつどいには、日野町職労からも組合員の約半数の92名が参加し、組合員一人ひとりが改めて核のおそろしさと平和について考えるひとときを過しました。また、7月に滋賀自治体共闘青年部主催の「平和学習沖縄ツアー」に参加した、5名の仲間から現地での感想やこれからの平和に対する思いをみなさんに報告する機会も与えていただきました。
 つどいに参加した私たちは、核被害を根絶するため、暴力と殺戮がくりかえされる社会を脱して「対話と共存」を基本とした平和な世界を願い、子ども達に核も戦争もない地球を受け継ぐため、平和や核軍縮、脱原発、被爆者の権利確立をめざし、被爆61周年、チェルノブイリ原発事故20周年の年に、つどいの参加者とともに、共に声を、運動を大きく広げることを確かめ合いました。
ノーモア・ヒロシマ・ナガサキ ノーモア・チェルノブイリ ノーモア・ヒバクシャ ノーモア・ウォー
(正木・日野町職労)

直営を守る総会宣言を採択

現業評が定期総会

 現業評議会と自治体共闘現業連絡会は、8月5日に近江八幡市内で、定期総会を開催しました。滋賀自治労連を代表して挨拶に立った、辻委員長からは先の知事選挙をたたかった意義が語られ、県民が主役の県政にむけて、県政が変わりつつあることがわかり共感が広がりました。
 総会では引き続き住民との共同で、平和と暮らし、「安心」「安全」な住民サービスを守る取り組みと、地方自治前進のために奮闘することを確認しました。また総会では、「住民サービスの充実の為には直営が必要であり、職員や住民の合意のない民間委託には断固として反対。誰もが安心して平和に暮らせる社会、安心して働ける職場づくりへ、組織拡大をはかり滋賀自治労連とともにたたかいぬく」とした宣言を採択しました。新三役は、議長・森脇幸子(大津市労連)、副議長・柏木智津子(日野町職労)、事務局長・奥村友之(県職)の各氏で、副議長を安土町職から選出いただくことになっています。

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06人勧の特徴と今後のたたかい

 自治労連は、人事院勧告に向け公務労組連絡会に結集して、数次にわたる地方、中央をつうじた行動等を展開してきました。8月2日の「人事院前座り込み行動」(近畿では近畿事務局交渉)や人事院総裁あて署名215,448筆を集中し、最終盤の8月4日の交渉まで「不当なマイナス勧告は許さない」たたかいを強めてきました。

月例給・一時金とも据え置き、扶養手当(第三子以降)を引き上げ

 こうした中で、人事院は8月8日、一般職国家公務員の給与改定などについて、官民の給与水準がほぼ均衡しているとして、月例給・特別給ともに据え置く勧告を行いました。また、この間の私たちの運動と要求に応え、3人目以降の子等の扶養手当改善(千円引き上げて6千円、第2子までと同額)や育児休業から復帰に係わる号棒調整の改善(3/3以下)をし、育児支援のための短時間勤務制度の新設を示しました。
 さらに「給与構造改革」については、広域異動手当の新設、特別調整額(管理職手当)の定額化、地域手当の来年度の経過措置を打ち出し、制度の完成をすすめています。

官民比較企業の不当な規模引き下げ「50人以上」の比較で給与改善見送る

 この間のたたかいを背景にマイナス勧告は阻止したものの、人事院は40年以上続いた官民比較対象企業規模「100人以上(政労トップ会談による)」を政府方針の「要請」に屈する形で「50人以上」に見直し、強行しました。これは、従前の官民比較方法ならば月例給で「1・12%、4,252円」、特別給で「0.05%」プラスの官民格差があったものを実質的に削減し、政策的に「ゼロ勧告」とする極めて不当なものです。06人事院勧告は、政府・財界による骨太方針2006などの賃下げ攻撃と「構造改革」推進の圧力に屈したものであり、第三者機関としての立場と「労働基本権の代償機関」としての役割を放棄したものといわざるを得ません。
 骨太方針2006では、公務員の「総額人件費削減」2・6兆円のうち2・4兆円を地方で削減するとしています。また、賃金では人事院勧告に加え「地域の民間給与の更なる反映」「一時金の支給月数の地域格差の反映を図る」「教職員等の人件費を削減、人材確保法の優遇措置の縮減」などいっそうの水準引き下げと地方切り捨て<CODE NUM=00A5>地域間格差の拡大を求めています。これらの削減は社会保障の抜本改悪、消費税引き上げなど国民への激痛押し付けの地ならしとなるものです。

官民共同の賃上げの運動を強めよう

 06人事院勧告による「比較方式見直し」は、地方の勧告にも大きな影響を与えるものです。国のゼロ勧告に安住することなく、「比較方式見直し」を持ち込ませず、県人事委員会に国を上回る不当勧告を許さないたたかいが重要になります。「給与構造改革」については「査定」賃金導入の攻撃が重大課題となってくることが必至です。民間労働者への賃下げの「悪魔のサイクル」、地方切り捨てと地域経済の疲弊に対するたたかいとして、地域から大きな官民共同の運動を取り組むことが求められています。
 このために、すべての労働者に適用される最低賃金の引き上げなどの要求署名、公務員賃金改善を求める民間労組の団体署名、自治体当局の意見上申など官民共同による創意工夫したとりくみを強化する必要があります。

みんなの声

◎やっと梅雨が明けたようです。暑い夏は嫌ですが、やっぱり夏は暑くないと体がシャキッとしません。
(薄永博・県職)
◎ようやく梅雨明け。夏休みに入り、子ども達の宿題が、とても気になる毎日です。休み中に宿題を終わらせるのが、なぜか親の課題となっている我が家です。
(小林弘美・栗東市職)
◎連日、ニュースでは、つらい事件を伝えています。これからの時代に明るい展望が見えてきません。年金・医療・福祉と、子ども孫に続く世代を憂いています。
(心配性のおばさん・長浜水道)
◎「話題の映画」ゲド戦記。公開前より楽しみにしています。でも新聞の映画評論家の批評は今一つみたいです。自分で見て確かめたいと思います。ちなみに批評の良かったアニメは「時をかける少女」でした。
(井上明・栗東市職)
◎梅雨が明けて夏本番!外での仕事は辛いです。熱中症にならないように気をつけなければ…
(高木美津子・日野町職労)
◎いつも楽しみにしています。
(小島章史・大津市労連)
◎最近ランニングを始めました。早朝に走ると気分そうかいです!
(村山功・大津市労連)
◎息子がスポ少の野球に入って真っ黒になって帰ってきます。ピッチャー目指してガンバレー!応援しているよ。
(山田順子・大津市労連)
◎新幹線新駅はどうなるのでしょうか?税金のムダ遣いと言われ、知事の押しもあり、今のところ、ストップの方向だと思いますが、すぐストップできる訳もなく目を見張るところです。これからも住民の声を大切にしてもらい、良い結果が聞けることを楽しみにしています。
(勝山年宏・栗東市職)
◎近所の広場で毎年セミが沢山脱皮します。今年も土から出てきた幼虫を数匹、家に持ち帰りカーテンをつけて脱皮させました。子供たちは不思議そうに見ています。よい教材になります。
(中山智之・県職)
◎本日はお盆ですが出勤しています。お昼休みの唯一の楽しみにこのクイズが助かりました。
(溝口孝子・県職)