全国キャラバン(全労連)

賃金底上げ、公契約条例の実現求める

 全労連による「全国縦断キャラバン行動」が4月7日に滋賀県に入り、朝8時からの大津駅、京阪浜大津駅前における宣伝行動を皮切りに、終日にわたり行動が展開されました。県庁前での昼休み宣伝には、20人が参加、県職の松本利寛委員長などがマイクを持ち、「小さな政府=大きな国民負担」でなく、安心できる公務・公共サービスをめざすことなどを訴えました。
 要請行動では、県労働局や滋賀県に対して、賃金底上げ、公共工事等における生活に必要な賃金保障をはかるための公契約条例の実現などを求めました。

06春闘第1次中央行動 均等待遇や公務公共のサービスを守るたたかいへ

 今春闘の焦点となっている青年や女性、パートの賃上げや待遇改善を求める全労連主催の中央行動が10日に東京都内で展開され、滋賀自治労連から11名が参加しました。
 雨の中、日比谷野外音楽堂で開かれた12時からの「青年・女性・パート」集会(全体集会)には、2500人が集まり、パート労働者や青年などが舞台上で「均等待遇を実現したい」「まともな仕事をよこせ」などの要求を、横断幕や替え歌などを交え訴えました。また、来日した韓国非正規労働センターの代表が、均等待遇の問題に触れて連帯挨拶しました。
 集会後に国会請願のデモ行進。議員会館内で行革推進法案、市場化テスト法案の廃案を求める議員陳情を行いました。
 政府は、3月10日の閣議で「行政改革推進法案」を決定。国家公務員の総人件費が国内総生産(GDP)に占める割合を10年で2005年度(1・7%)の2分の1にする目標を掲げました。基本理念で「必要性の減少した事務事業を民間に委ね、行政機構の整理合理化により行政経費を抑制する」と、「官から民へ」を打ち出し、国や自治体が行革を推進する責務も定めました。
 住民負担を強めるだけの「官から民へ」の間違った流れにストップをかけることや、すべての労働者の賃上げを実現するたたかいを、大きな共同で進めることが重要となっています。

県民に開かれた新しい県政へ

辻よしのり氏を推薦 第10回中央委員会

 滋賀自治労連は、4月11日に草津市内で第10回中央委員会を開催し、この間の地域手当や給与構造改革のたたかいについての中間総括を含めた当面の闘争方針を決定しました。
 この中で、知事選挙(6月15日告示・7月2日投票)については、現在の國松県政が、憲法と県民生活や平和を守る立場にたたず、一貫して大型公共事業や無駄なイベント事業を優先し、財源不足を市町、県民、職員に転換していることを指摘。今回の知事選挙が、県民の暮らしと平和はもとより、憲法を守るたたかいにおいても重要であるとしています。
 そして、この立場から知事選挙にあたっては、「滋賀民主県政の会」が擁立する滋賀県労連議長(滋賀自治労連執行委員長)の辻義則氏を滋賀自治労連として推薦し、たたかうことを決定しました。
 また中央委員会では、知事選挙にあたっての県政学習会の開催、単組における憲法を守る運動の具体化、新たな自治体リストラの手法である「市場化テスト」法案へのたたかいなどについても意思統一をはかりました。

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健康不安や評価制度で気になるアンケート結果

 今年1月〜3月の春闘期に取り組まれた「要求アンケート」の6単組(県職・大津・栗東・東近江・高島・日野)1290通の結果がまとまりました。回答者の年代構成は、30代32・4%、40代27・6%、20代20・8%の順で、正規労働者85%、臨時・嘱託等13%となっています。
 「賃金引き上げ要求」は、1万円27・8%、3万円17・4%、2万円17・2%に集中。「サービス残業の有無」では、あり50・9%、なし39・5%で、「ありの理由」については、無回答50・6%、仕事の責任がある19・4%、手当を申請しづらい雰囲気がある18・9%などとなっています。
 健康問題では、「普段の仕事での心身の疲労」を、たまに非常に疲れる40・9%、毎日多少疲れる28・4%、毎日非常に疲れる25・2%と回答があり、「この1年間で病院・医師にかかったか」を聞いたところ、かかったことがないのは18・1%、無回答8・4%でした。また「かかった具体的な症状」では、頚肩腕・腰痛21・5%と多く、精神疾患等も4・3%ありました。関連して、「健康で働く上での改善点」は、人員の拡充が63%でトップ、業務量の削減41・8%、仕事と家庭生活の両立の支援32%などとなっています。
 また、「査定賃金」導入については、民間でも見直しがされており自治体職場での基準は問題が多いので導入には反対36・3%、職場・仕事、労働条件に大きな影響が出るので慎重な検討と労使合意が必要31・2%となっており、評価にもとづき賃金に格差をつけるのは必要10・5%でした。
 アンケート結果からは、人員削減のもとでの業務量の増大と健康破壊、そうしたもとでの「査定賃金」導入に対する懸念も見ることが出来ます。

旧志賀町職員から加入届 ニュースなどで呼びかけ 大津市労連

 大津市と志賀町が3月20日に合併。大津市労連は、これまで職員組合のなかった旧志賀町職員に対して、組合や労働条件の紹介をする「労連ニュース」を系統的に発行するなどして加入を呼びかけています。
 この中で、「指定管理者制度が心配」、「合併による合理化は」などの心配や質問が出されて対話が進み、図書館や健康福祉職場、給食現場などから郵送も含めた加入届が寄せられています。

みんなの声

◎びわこに春を告げる「びわ湖開き」に参加しました。船で瀬田川を南下しながら、いくつもの橋をくぐる船旅や川から観る石山・南郷の街並みは、とても素敵でした。野村千明(大津市労連)
◎人事異動の季節を迎えますが、いつの頃からか、ひとごとになってしまいました。
薄永博(県職)
◎映画の試写会で「子ぎつねヘレン」を家族と共にみてきました。感動して涙を流しました。心がゆり動かされることに自分をおくことって大事ですね。
北村けい子(県職)
◎長く厳しかった冬もようやく終わり、春の陽気に誘われて休日は出かけたいところですが、年度末は仕事山盛りで連日の激務に疲れ、専ら休日は音楽を聴きながら休養しています。
戸川 史(大津市労連)
◎トリノ五輪の中継を楽しく見ていました。ただ地上波は日本人の出ているところがダイジェスト・・・。色々な国の人も見てみたいんだけどなー。
森なつき(日野町職労)
◎桜の便りもチラホラ聞こえてきそうな暖かい日もありますが、まだまだ三寒四温の日が続きそうですね。
牧野和美(日野町職労)
◎一月末に男の子が生まれました。長男は2歳5カ月なのですが、弟の面倒をいがいと見てくれています。自分の弟は、他の子とは違うようで、血のつながりはすごいなぁとつくづく思いました。
勝山年宏(栗東市職)
◎毎年賃金の引き上げの要求をしているのに、引き上げる考えはなしの回答ばかり。いつになれば、この要求が通るのか。
松野さとみ(大津市労連)
【お詫び】前回の当選者で横井幹彦さんの所属が栗東市職となっていましたが、「県職」の間違いでした。