次代につなげたい平和の日本 輝く憲法
世界から「理想であり、希望である」と賞賛される憲法九条
私たちが光をあてる時です

滋賀県自治体労働組合総連合 
 執行委員長 辻 義 則

 新年あけましておめでとうございます。
 今年も組合員の皆さんとすべての職員の皆さんやご家族の皆さんにとって幸い多い年でありますよう、お祈り申しあげます。
 戦後60年の節目の年であった05年を振り返って見ますと戦争と平和の問題で、地方自治をめぐる問題で、そして、公務員制度「改革」による給与制度「改革」問題から暮らしの問題で、「この先、この国と私たちの暮らしはどうなるの?」と何度つぶやいたことでしょう。
 人々の中に渦巻く将来への不安は市場原理の名のもとで強まる「弱肉強食」の社会がもたらす「影と陰」の部分でもあります。「勝ち組・負け組」という言葉と文化に象徴される「ささくれだった」社会が次から次と凶悪犯罪を生み出しています。「支え合い、いたわり合う、人間らしい営み」が当たり前の社会を取り戻さなければなりません。
 何よりも、そのおおもとに「世界の人々と協調して、平和で安全、人が人として尊ばれる人権と民主主義の国づくりを目指す」ことを世界の人々に約束した「日本国憲法」を活かすことが求められています。
 憲法を変えようとしている人々からは「九条を変えることが眼目」と公然と叫ばれています。要するに、アメリカとともに「世界の憲兵」となって、この国を「戦争する国」に造りかえることに狙いがあります。九条2項があっての「平和主義」です。また、九条があってこその人権であり、自由と民主主義です。
 父や母、そして祖父、祖母の苦難の経験のなから生まれ、引きつがれた憲法が今、世界から注目され、「理想であり、希望である」と賞賛されている時、その価値に私たちが光を当てなければなりません。憲法を次の世代に引き継ぐ正念場の年、力を合わせて奮闘したいと思います。
 2006年元旦

本年もよろしくお願いします
執行委員長  辻 義則(県職)
副 委員長  内田康雄(県職)
  同    下尾建治(大津市労連)
  同    池之 徹(栗東市職)
書 記 長  古道 清(日野町職労)
書記次長   小川治彦(大津市労連)
財政部長   西村喜代仁(安土町職)
執行委員   橋本文男(県職)
  同    藤本隆章(県職)
  同    山田善春(大津市労連)
  同    三矢次浩(高島市職労)
  同    振角卓哉(日野町職労)
  同    小川光治(豊郷町職労)
  同    佐伯英樹(栗東文体職協)
  同    山元文子(自治体一般)
同・青年部  市田秀樹(栗東市職)
同・婦人部  山中和美(日野町職労)
同・現業評  奥村友之(県職)
会計監事   小出喜洋(県職)
  同    山本 等(大津市労連)
  同    杉谷容代(安土町職)
特別執行委員 松本利寛(県職)
  同    今村伸治(豊郷町職労)

働く人すべてと連帯を広げる一味違う春闘を
滋賀春闘共闘会議06年新春旗開き 滋賀県労連と共催

 滋賀県労連と滋賀春闘共闘会議共催の06年新春旗開きが7日に草津市内で行われ、労働組合や民主団体の代表などが参加しました。あいさつで辻義則県労連議長は、大雪へのお見舞いを述べて「除雪ボランティア」の検討にもふれました。そして、今年は「憲法を守る正念場の年」と強調、小泉構造改革による強い者勝ちの社会に対して「働く人すべてと連帯を広げる一味違う春闘」や、夏の知事選での県民本位の県政の実現などを訴えました。栗東文化体育振興事業団職員協議会の代表からは、芸術文化会館民営化のたたかいで支援の訴えがありました。

ホームページ開設しました。
アドレスは
http://www.biwa.ne.jp/~sigaziti/
です。ご利用ください。

《歳時記》 初 詣
 年が明けて初めて社寺に参拝し一年の無事や平安を祈ること。初参り(はつまいり)ともいいます。
 大晦日(おおみそか)の夜から元日の朝にかけて氏神の社にこもる「年籠り(としこもり)」という習慣が、いつしか大晦日の夜の「除夜詣」と元日の「元日詣」に分かれ、後者が今日の初詣になったとされます。除夜に参拝してからいったん家に帰り、夜が明けてから再度参拝することを「二年参り」といいます。
1月のこよみ豆知識
 ○…1月10日の「一一〇番の日」は、一一〇番の有効・適切な利用を呼びかけるために警察庁が一九八五年に制定し、翌年から実施されました。一一〇番制度が始まったのは戦後。GHQ(連合軍総司令部)の勧告で一九四八年(昭和二十三年)十月一日、東京など八大都市で始まりました。当初、東京は一一〇番でしたが、大阪や京都などは一一一〇番、名古屋は一一八番。一一〇番に統一されたのは五四年のことです。〇三年度は全国で約九百三十二万件の一一〇番通報がありました。
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「さきら」民営化に待った これからが正念場

 栗東市文化体育振興事業団が、管理運営してきた芸術文化会館「さきら」が、指定管理者制度によって今年4月からJR子会社に運営委託される議案が、昨年12月議会で継続審査となりました。しかし、継続審査後の状況は予断を許さず、事業団の「さきら」運営継続のたたかいは正念場となっています。

指定管理者制度って何だ

 「さきら」民営化のたたかいは、指定管理者制度などによる市場原理主義がもてはやされるもとで、自治体が行なう芸術・文化事業のあり方について一石を投じています。
 新聞各紙は「さきら」の指定管理者制度問題を取り上げてきました。その一つに「文化行政大丈夫なの?」(中日・12月27日付)があります。記事では12月議会の委員会審議の傍聴をもとに、「芸術文化の拠点」であるべき施設が、合理的説明がないまま実績のない民間企業にゆだねられることについて、「市当局側からのずさんな答弁からは文化・芸術に対しての<CODE NUM=0324>愛<CODE NUM=0325>を感じることはできなかった」、「全国の多くの文化芸術関係者が、この問題を注視している」と指摘しています。
 継続審査を決めた市議会では、「さきら」の指定管理者制度の導入を決定したものの運営実績のない民間会社にゆだねることについて委員からの質疑が続出、JR民間会社を指定管理者候補者とした市設置の選定会議の審査不足や、今後の職員雇用が不明確なことなどが問題となりました。

組合員の団結を力に

 芸術文化会館「さきら」の民営化が表面化したのは昨年11月中旬以後でしたが、民営化に対して議会の継続審査をつくりだした背景に事業団職員協議会(労働組合)組合員19人の団結と大奮闘があります。これまでの運動で、人口6万1千人の栗東市において1ヵ月あまりで民営化に反対する1万人近い署名を集め、多くの利用者団体からの要請書提出や市民によるシンポジウムなどが取り組まれています。
 1月5日には組合員が集まり、新年早々の運動を確認しました。

文化はだれのもの?
         松崎正明(職員協議会会長)

 人は古来より器に文様を施し、歌をうたい舞ってきました。文化は、人が人として生きて行くことの証であり、人々に楽しさや感動、精神的な安らぎを与え人生を豊かにしてくれます。
 「さきら」はオープン以来、ホールの特性や地域ニーズを含まえ、職員自身も成長し知恵を絞りながら子どもミュージカルなど、「人づくり」を中心に取り組み今年で7年目、ようやくその芽が出始めてきました。
 子どもたちを育成し文化に触れる契機となる事業は、市場原理や採算性とは相容れず、一朝一夕に成る物ではありません。文化は市民、そして子どもたちが主役です。高い公的性格と、「人」がそこに居なくては育てることが出来ないのではないでしょうか。
 文化施設の役割を考え、行き過ぎた「官から民」への流れをとめるために頑張ります。引き続きみなさんのご支援をお願いします。

みんなの声

◎冬の北海道に初めて行ってきました。みんなどんな厚着をしてるのかと思いきや、地元とほとんどかわらない格好にびっくりしました。北海道放送で滋賀県の大雪ニュースをやっていることにも驚き。
(山本かおる・大津市労連)
◎もうすぐクリスマスとお正月、出費のかさむことばかりです。
(片岡豊裕・栗東市職)
◎秋が終わるか?と思ったら、いきなり真冬。ことしは、雪、いっぱい降るのでしょうか?
(橋本恭子・県職)
◎さきら民営化、本当にひどいですね。栗東市長は不誠実すぎます。私の職場も指定管理者制度導入のおそれがあり心配です。都合良く低賃金で雇い、いらなくなればクビ。正職でない私たちの生活はどうなるのでしょうか。
(千田育・大津市労連)
◎孫ができた。仕事への意欲が高まったというより手がとられています。でも可愛いい。
(溝口孝子・県職)
◎増税で第3のビールまでついに・・・。給与はカット、公務員人員削減・・・。新年早々あまり景気のいい話はないですが、今年は良い年でありますように願うものです。
(中島真介・大津市労連)
◎今年は12月に雪が多いので通勤がたいへんです。
(村上よし子・豊郷町職労)
◎皆んなで力を合わせてよい年にしたいです。
(夏原千鶴・日野町職労)
◎1月は第2子出産予定です。2児の父になる今年は家族の為に、仕事だけでなくプライベートもがんばりたいと思います。
(勝山年宏・栗東市職)