給与構造の改悪反対 憲法9条守る運動を

         第33回滋賀自治労連定期大会を開催

 滋賀自治労連は、9月28日に草津市内で定期大会を開催しました。大会では、小泉「構造改革」とたたかい、憲法を守り、要求の実現をめざす「05年度運動方針」、史上最悪の05人勧とたたかう秋期年末期の「当面の闘争方針」などを決定し、新役員を選出しました。また、大会では11人の代議員から積極的な発言がありました。一部を紹介します。
 指定管理者制度で一般公募が検討されている。組合無視であり、団体交渉を要求している。
(栗東文体)
 保育所で臨時職員が増え、時間外も増えている中で支給制限の問題などが出ており、取り組みをしている。
(栗東市職)
 人勧で月給がどうなるか、個々人の資料をつくり配布している。安土文芸でも指定管理者制度の問題がでている。
(安土町職)
 憲法9条署名推進センターを担当している。すべての単組で取り組みの強化を。また、滋賀自治労連の自治体キャラバンでは、市長との懇談もできた。引き続き共同の取り組みを。
(大津市労連)
 指定管理者で非公募など一定の成果を得たが、課題は多い。県職として、新幹線新駅建設の是非を問う署名の県民運動を取り組む。
(県職)
 秋期年末闘争を、職場からの運動にするため人勧学習会に続き職場オルグをする。
(日野町職労)
 7月に定期大会を開き組合員拡大などの方針を決めた。
(管理職ユニオン)
 時間外などの合併後の問題で、要求書の提出を準備している。
(高島市職労)

選出された新役員(敬称略)
執行委員長  辻 義則(県職)・再
副 委員長  内田康雄(県職)・再
  同    下尾建治(大津市労連)・新
  同    池之 徹(栗東市職)・再
書 記 長  古道 清(日野町職労)・新
書記次長   小川治彦(大津市労連)・新
財政部長   西村喜代仁(安土町職)・新
執行委員   橋本文男(県職)・再
  同    藤本隆章(県職)・再
  同    山田善春(大津市労連)・新
  同    三矢次浩(高島市職労)・再
  同    振角卓哉(日野町職労)・新
  同    小川光治(豊郷町職労)・再
  同    佐伯英樹(栗東文体職協)・再
  同    山元文子(自治体一般)・再
同・青年部  市田秀樹(栗東市職)・新
同・婦人部  山中和美(日野町職労)・新
同・現業評  奥村友之(県職)・再
会計監事   小出喜洋(県職)・再
  同    山本 等(大津市労連)・再
  同    杉谷容代(安土町職)・新
特別執行委員 松本利寛(県職)・再
  同    今村伸治(豊郷町職労)・新

第1次中央行動を展開

 9月29日、公務労組連絡会の秋季年末闘争を取り組む第1次中央行動が展開され、「マイナス勧告」、「給与構造の見直し」反対をかかげた総務省や国会議員への要請などが取り組まれました。
 行動の中で開催された決起集会では、公務員給与や定員削減をめぐる情勢、秋季年末闘争の課題と要求などが提起され、各組合の決意表明などでたたかう意思統一がされました。次の第2次中央行動は、10月18日で全単組からの代表派遣が目標となっています。

05人勧は許せん! 生涯賃金で2000万円ダウン

 公務員賃金制度で50年ぶりの大改悪となる05人事院勧告の学習会や宣伝活動が、各単組で取り組まれています。
 県職が、32歳の職員をモデルに試算(下図グラフ参照)すると、生涯賃金で約2000万円のダウンという結果が出て、ニュースを見た人達からは、あらためて今回の改悪がただ事でないとの感想と怒りの声が広がっています。
 また、安土町職では、組合員一人ひとりに「痛みを実感」してもらい、たたかう意思統一をめざして、「給与構造の見直し」改悪で「あなたの賃金はこうなる」という今後5年間の給料表の推移を示した資料を各組合員に配布するなどの創意ある取り組みを行っています。

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県人事委員会交渉 地域手当は全県一律支給の方向へ

 県職をはじめ全教、高教組の「三者」は、10月5日までに5千人を超える職場からの署名を県人事委員会に提出し、3回の交渉を行い、13日には最終の人事委員長交渉を予定しています。
 この間の交渉で、「給与構造見直し」に対して県人事委員会は、@給料表は国に準じて改定 A地域手当は、民間調査の結果をみても地域格差を設けるのは問題がある。賃金センサンスをもとにした県全体の賃金指数からは6%台となる B査定昇給は、評価制度の導入は勧告するが、評価のランクや配分率は任命権者との話し合いで決めてほしい C枠外昇給は、国どおり廃止を勧告する などと回答しており、県はもとより、各市町における勧告後の交渉が重要となっています。

「査定昇給」に不安 県職のアンケートで判明

 県職が8月に実施した「一人一要求」アンケートの集計がこのほどまとまり、「査定昇給」の項目では「職場のチームワークが壊れる」、「上司の顔色ばかり気になる」などの意見が多数を占めましたが、年代別集計を行ったところ、20才代、30才の青年職員でも「査定昇給」に対する不安の声があることが明らかになりました。
 20才代では「サービス残業が増える」が平均の10%を上回る13%に、30才代では「頑張る人の一方でやる気のない職員が増える」が平均の25%を上回る27%にも及んでいます。
 査定昇給に対する批判と疑問など、職場からの声を一部紹介します
・現状でも上に忠実な人間ばかりが昇進しているように感じられるが、その傾向が一層強まる。上の人間に他人を評価する 能力がない。自己管理すらできない管理職がいるのにどうやって評価するのか。
・公務員の上司は民間会社の上司ではない。公の仕事をしている者どおしで誰が、どのような基準で査定するのか疑問。
・民間でも破綻している手法を公務に持ち込めば県の職場はメチャクチャになる。絶対にやめるべき!
・評価制度が公平・公正・客観的でない。誰が評価するのか。評価するのは県民ではないか。
・メンバーが仲間でなくライバルになると逆に質が低下しないだろうか。・変な頑張り方をする職員が増える。
・公務の職場でこんなシステムを持ち込むのはナンセンス。

みんなの声

◎暑い日が続きますね。体力仕事というか汗をかくことが、多量なのでこたえる毎日です。でも、気配りをし合いがんばっています。皆さんもお疲れのでないようにして下さいね。
(前川由佳・栗東社協職)
◎過日、沖縄戦の悲惨な事実を伝えている番組がありました。日本軍が、住民をスパイだと思い込んで射殺したり、子どもを傷つけたり・・・。戦後60年経っても、その渦中にいた人々の心は昔のまま。傷跡の深さを感じました。
(椙本まどか・県職)
◎この夏の暑さをさらに熱くさせる総選挙。いったい、この国はどうなることやら…。
(片岡豊裕・栗東市職)
◎生き物好きの息子はカブトムシ、クワガタ、金魚、カニを飼っています。餌やり等は、親の仕事ですが、命の大切さを学んでくれればと思います。
(近藤博次・県職)
◎急ぎすぎて失敗するのは何もJRだけではありません。世の中も子育ても、毎日の生活も、もう一度ゆっくりにもどした方がよいのではないでしょうか。とうもろこしを一つぶ一つぶもいで、口に入れながらそんなことを考える私はトシをとったということでしょうか。
(西原たき子・大津市労連)
◎職場(保育園)の夏祭りで先輩たちと、マツケンサンバを踊りました。堂々と踊る先輩が格好良く素敵で、うつ向き加減だった私も子どもたちに向かって堂々と踊ることができました。
(山本晶子・大津市労連)