暮らしを守れ仕事をよこせ 県民の切実な要求と住民運動が結集!

県民と連帯 11月20日「個人請願」総行動

 県民要求実現11・20「個人請願」総行動が昨年に続き(2回目)行われました。総行動は、滋賀自治労連と県労連各労組の他に、障滋協、民商、新婦人、農民連、民医連、スポーツ連盟、母親連絡会などの団体による実行委員会が主催しました。 
 昼デモの後、約100人が二会場に分かれて、冒頭に県の商工観光労働部に対して、深刻な雇用問題を打開するための緊急要求として「県内の新規学卒者(高校、大学)に働く場所を確保するための緊急提案」を実行委員会名で行い、続いて県の7部局に対して52人がスピーチして770通の個人請願書とともに県当局に提出しました。
 重度障害(児)者福祉医療制度の拡充を求めて請願をされた方は「歩くバランスを取るのが難しくて、よくこけてしまい、しょっちゅうケガをする」「加齢とともに『二重障害』に悩まされて通院が欠かせない」など障害者と医療が密接な関係であることから、県の「行政改革大綱」で「マル福制度」が縮小・廃止を含めた見直しがされていることに「命綱」を奪わないでと訴えました。また、青年からは「就職難で、正規で働きたくても臨時やフリーターにならざるをえない。県としても臨時職員を正規に切り替えることや雇用の改善を求めて国への働きかけを」という請願が出され、深刻な不況にあえぐ業者の方は「1日の労働時間を、8時間を越えて最長14時間労働で家計を支えている人が7割になっており、身を削ってがんばっている。しかし、その仕事もない。行政として『住宅リフォーム促進事業』などによる仕事起こしをしてほしい」など次々と県民の切実な要求が訴えられました。
 今年は「30人学級の実現」「小学校入学前までの医療費の無料化」を求める教育や福祉関係者や「地方労働委員会の公平な委員任命」などを要求する労働者の請願に加え、県内各地で住民運動としてがんばっておられる方々からも多くの参加がありました。合併問題で安土・日野・甲西町、産廃問題では志賀町・栗東市、豊郷町の豊郷小の保存運動、また新幹線栗東新駅問題で見直しを求める請願がそれぞれ住民団体や個人から状況報告とともに、県の担当部局に「個人請願」として提出されました。他に県職から県財政破綻を打開するための「財政再建の要求と提言」、大津市労連からは、公務職場における長時間労働に関わっての県としての指導責任を果たすことを求める請願書などが提出されました。
 昨年に続き、「個人請願」総行動に参加した女性は、「県下の様々な住民運動を知ることができた。連帯と共同を広げ、互いに今後の運動を発展させていく交流の場になればいい」などの感想を語っていました。

賃下げ・不利益遡及を押し付けるな
長時間労働などで県の指導責任を質す

 滋賀自治労連は、11月20日に県の市町村振興課長交渉を行い、今年の人勧の取り扱い、長時間労働と健康、合併問題などで県の姿勢を質しました。

ラス指数は一〇〇を下回ったまま

 自治労連はラス指数が長年にわたり低下している市町村の実態や地域経済に及ぼす深刻な影響などをあげ、人勧の取り扱いにあたって県は町村への不当な押しつけをやめ、地域振興をはかる立場から役割を果たすことを求めました。
 これに対して県の課長回答は、国公準拠を根拠にマイナス改定と「調整」の名による事実上の不利益遡及の実施について繰り返すのみで、市町村の実態や法的不備などを追求されると、まともに答えられないままでした。

年間一〇〇〇時間の超過勤務者も

 大津市の調査実態などをもとに公務職場の長時間労働の問題について、労働安全衛生面と社会問題化している学卒者の就職問題などから県としての指導責任を果たすことを強く求めました。
 交渉では、この他に合併問題でやり取りが行われ、滋賀自治労連として県の行き過ぎた支援策などをやめるよう申し入れました。

全労働者への攻撃

 マイナス勧告による賃金切り下げは、来春闘の民間相場に連動するとともに、4月に遡っての月給や時間外手当の返還は労働契約の違反行為であり、これも日本の全労働者の雇用と暮らしを根底から破壊する攻撃です。各単組での闘いを強めましょう。

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

03年滋賀県春闘共闘会議が結成総会

 草津市内で11月16日、県労連に結集する民間労組と中立組合のダイハツなどを中心に結成総会が開かれ、神戸大・二宮厚美教授の「小泉政治と日本経済を救う道」「労働運動への期待」などの記念講演がありました。春闘共闘には、滋賀自治労連など公務関係も参加しています。

特養ホーム「万葉の里」で
滋賀県社会福祉関係職員労働組合・雪野会支部結成
  雇用の継続を要求して交渉

 竜王町にある特別養護老人ホーム「万葉の里」(社会福祉法人雪野会経営)に、滋賀自治労連の滋賀県社会福祉関係職員労働組合(略称・社福労)雪野会支部(久田昭男支部長ら4名)が、10月19日に結成されました。
 雪野会は「万葉の里」の他、蒲生町に「ケアセンター蒲生野」を経営、職員数約100名です。現在「万葉の里」隣接地に「生活支援ハウス等」を建設中で、これを理由に調理を直営から外部委託する方向を一年前から打ち出しており、調理師らの雇用の継続が問題となっていました。
 雪野会支部では、結成して直ちに要求書の提出と滋賀自治労連役員が参加して団体交渉を行った結果、雇用の継続については、現在の賃金保障による介護職への移行で基本合意、細部について調整を行うことになっています。

安曇川町職新役員

組 合 長 岡田博一
副組合長 松田博文
書 記 長 梅村喜知

みんなの声

◎ 給与が減るのはつらいですね。いったい生活のどこを切りつめればいいのでしょうか…?
(中沢・栗東社協職員団体)
◎ 就職して五ヶ月、労働条件についてあまり深く考えず過ごしてきましたが、しがの仲間を読んで、私たちにも労働条件向上の権利があるんだな、上を向いて歩こうと思います。
(山田・大津市労連)
◎ 太陽の沈むのが一日一日早くなって帰るころには暗い今日この頃。いい季節の短いこと。つい先日迄、暑い暑いを連発していたのにネ。
(北村・大津市労連)
◎ 2市5町になりそうな市町村合併。変わることを余儀なくされた職場は、どこへ行き着くのでしょうか?不安ばかりが募ります。
(野沢・八日市市)
◎ 需用費、旅費の一律削減で必要な修理や出張も切りつめる状況となっています。厳しい経済状況だからこそ教育にお金をかけるべきだと思います。
(谷内・県職)
◎ いつも楽しく拝読させていただいています。
(尾崎・びわ町)
◎ 今年の人事委員会勧告ほどバカにした話はない。給与改定は公布日以降で遡及しないが、今年4月からの年間給与の均衡を図るため調整を行うとのこと。この調整は既に支払った給与を返還せよということである。これを遡及といわないで何というのだろうか。調整という言葉で曖昧にするので余計に腹が立つ。ハッキリ遡及すると言われるほうがまだスッキリする。
(松本・県職)