憲法が止まる時、有事法制NO
緊急の職場学習会、署名・宣伝行動を
「戦争協力拒否は懲役に」
安保破棄中央実行委員会の佐藤氏招き緊急学習会

 政府は有事立法のうち、国民の戦争義務など包括的規定をもうけた「武力攻撃事態対処法案」など有事三法案を国会に提出しました。憲法停止ともいえる重大な内容をもつ有事法案は、武力攻撃の「おそれのある事態」や「予測するに至った事態」、までも有事法制発動の対象とし、国民の戦争協力を「努力義務」としたうえ、「自由と権利」の制限まで明記しています。そして、自治体労働者の仕事は、自衛隊や米軍のために、住民の土地等の使用、業者の物資保管命令、施設等の収容、民間人の業務従事命令などを行うための「公用令書」交付事務など、地域住民の土地、財産取り上げなどの執行者にさせられてしまいます。拒否すれば、懲戒処分となり、今後順次、公務・民間を問わず懲役の罰則も整える、とされています。
 滋賀自治労連は、4月23日草津市内で緊急学習会を開催、地域の人たちも含め45人が参加しました。講師の佐藤光雄氏(安保破棄中央事務局長)は、約2時間にわたり「有事法制」の危険な内容を話し、参加者から緊急に取り組みを強めるとの感想が出されています。
参加者の声
 有事法制の話を聞き、私たち日本国民の将来を左右する重大な事だと感じます。今までの無知無関心を恥じ、これからはこの緊急事態に対し真剣に考えていきたい。(M・W、安土町職)
 有事法制では、私たち公務員が戦争遂行のために先頭に立たなければならない事を知って愕然としました。『住民の喜ぶ顔が見たい』という公務員としての『初心』がねじ曲げられる動きは許せません。日常生活では危機感は感じられませんが、有事法制の恐ろしい内容を一人でも多くの人に知らせなければと思いました。(県職の青年部・女性)
 「有事法制」が市町村合併や住民基本台帳システム等、自分達の日常の仕事とも深く関係しながら進められていることがよくわかりました。もちろん「公務員制度改革」により『もの言わぬ公務員』作りを狙っていることとも関係があります。平和と民主主義、地方自治と私たちの職場を守るために、自治体労働者が先頭に立って反対の世論を広げる緊急性を強く感じました。(E・大津市労連)

管理職ユニオン結成、学習活動から始動

 滋賀自治労連に加入する滋賀自治体・管理職ユニオンが3月22日、県や市町など7つの自治体に働く職員で結成されました。
 同ユニオンは、上司と一般職員に挟まれた環境のもとで、自由に物が言えず長時間労働と賃下げ、降格への不安など『管理職受難の時代』のなか、自らの暮らしと権利を守り、自治体の管理職員として住民の暮らしを守る防波堤となる自治体づくりなどをかかげています。
 三役に委員長・山口 剛(大津)、書記長・鈴木雅信(豊郷)各氏を選出、第1回定期大会を5月30日に予定しています。

リストラに負けてたまるか働くルール確立を(毎月21日はハローワークデー)

 滋賀自治労連は4月22日、6人の参加で、草津ハローワーク前で3月に続き2回目の「働くルール署名」と求職者要求アンケート活動を行いました。40歳代の求職中の男性は「東大に入るより職を探すのが難しい」と状況を語り、また別の男性は「署名より暴動でも起こしたい気持ち」と近況を話し込んできました。
 この日は、朝1時間半の行動で約百通のアンケート用紙を配布、さっそく署名を添えて返送されてきています。回答者の多くは50歳代前後の男性で、アンケートへの回答では「リストラ・解雇を止めさせる法律」「失業給付改善」要求に○印をつける人がが多いのが特徴です。

合併問題で朽木村長と懇談「一番簡単な合併という答えは後でよい」

 さば街道の朝市や「てんくう温泉」など、山里ならではの「村おこし」で頑張る朽木村の澤井功村長を四月九日、滋賀自治労連の辻委員長と今村書記長、永見近畿ブロック事務局長、田中ブロック中執が訪問し懇談しました。
 澤井村長は「朽木は、豊かな山・川・木・土と関わって自然の中でゆっくり生活しています。合併についても、慎重に考えて結論を出せばよい」として、合併する、しないどちらにせよ住民に説明できるようにしたいという考えを強調しました。
 この中で、合併によって「効率がよくなっても住民が幸せにならなければならない」として、「仮に合併してもJRの駅や高校は近くならない」「合併しても雪がふる」等の課題をあげ「一番簡単に出せる合併という答えは後でよい」と説明しました。

安土町職で勤労者通信大学例会

 なぜ、組合運動なのか。社会の「搾取」の仕組み、物の見方・考え方を学ぼうという執行部の呼びかけに応えて今年、5人の青年が北川書記長とともに勤労者通信大学を受講しました。
 4月17日夕方、全員が終了するためにという北川書記長の呼びかけで第1回例会に全員が集まり、「唯物論と観念論の違いは」などで討論し、レポート作成に励みました。