「原爆の火」が
今も燃えつづける『原爆の火』、原爆犠牲者の供養と世界平和を願い保存 彦根市・本覚寺

 今年は、広島と長崎に原爆が投下されて56年目。その原爆から発した『火』が広島から福岡県星野村へ。そして核兵器廃絶を願って1988年の国連軍縮会議に日本から持ち込まれましたが、そのリレーの中で受火された『火』が彦根市日夏町の本覚寺で現在、保存され燃え続けています。 終戦記念日の翌日、本覚寺を訪ねました。
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 『原爆の火』は、福岡県星野村出身の山本達雄さんが、原爆投下の広島市に肉親を尋ねたが果たせず、家の焼け跡でくすぶりつづけている小さな火をカイロに移し遺品として持ち帰ったものです。星野村で待っていた遺族のキクばあさんが「弥助の魂が帰ってきた」と言って、仏壇のロウソクに点火し、供え続けたことから始まったもの。それを達雄さんが引き継ぎ、二三年間守られた火が星野村役場の前に立てられた『平和の塔』(写真下)に移されました。そして現在、非核と世界平和を願う『平和の灯』として全国に分けられ二〇数ケ所で灯され「保存」されています。
 彦根の本覚寺で火を守る巴淳信住職(昭和六年生れ)は、最初に火の保存を「彦根原爆の火保存会」より依頼された時、大切な火を灯しつづける責任の重さから悩みましたが、非核の願いを広げるとの思いから、住職の最後の事業として、この火の永久保存を引き受けたといいます。実際、火の保存は大変なことで、火が消えた時もあり、その時は、同じように火を灯し続けている長野県の真宝寺に行き、火をもらい受けたとのことでした。
 本覚寺では毎年原爆の日に関係者が集まり巴住職の読経で、原爆犠牲者を供養し、核兵器廃絶を願う追悼会が行われています。
 この日の取材を通じて辻義則委員長と巴住職との対談では、毎年夏に取り組んでいる反核平和マラソンとライダーの取り組みが話題になり、来年のコースの休憩点に本覚寺をお借りし、『原爆の火』の追悼を行うことへと話がはずみました。

8月6日広島への原爆投下の日
ライダーとマラソンで核兵器廃絶と平和”を訴え県内80km走破

 今年も滋賀自治労連や県労連、新日本体育連盟などの呼びかけで、長浜市から大津市までの約八〇キロを、平和
 と核兵器廃絶を訴えて走る滋賀・反核平和マラソンと、バイクで走る滋賀・反核ライダーが、八月六日に行なわれました。
 マラソンはランナー二五人がタスキを引継ぎ、ライダーは一三台のバイクで市町を回り戦争協力法拒否等を要請しました。 ゴールとなった県庁では県に対する要請とともに、小泉首相の靖国神社参拝や侵略戦争美化の教科書、改憲の動きを批判した宣言を採択しました。

2001年人勧3年連続マイナス 初任給アップ額は5年間でわずか1200円(高卒)

 人事院は8月8日、政府と国会に対して@国家公務員の給与に関する勧告、A育児休業および介護制度の改正に関する意見の申し出、B公務員人事管理に関する報告を行いました。
 賃金は、わずかな官民較差〇・〇八%(313円)が暫定的な一時金として、一律3、756円が3月に支給されますが、3年連続となる一時金の〇・〇五月の削減、給料表は2年連続改定なしです。
 特に一時金は3年間で〇・五五月削減されることになり、3年連続年収マイナスを押しつける不当な内容となっています。賃金を初任給ベースで見ると過去5年間の引き上げ額は、わずか高卒1200円、大卒1400円です。賃下げと不況・リストラの悪循環をたちきるため、職場からの学習と討議を重ね、力をあわせて秋季闘争を頑張りましょう。

みんなの声

◎夏本番!と共に夏ヤセ(?)の季節。でも、夏バテしては大変と、少々、無理してでも食べる私。その結果は・・・夏太り。ダイエットより体力第一と思っています。
(深草幸子・栗東町職)
◎セミの鳴き声も聞こえないほど暑い日が続いています。電車通勤の私は、勤務前から汗が吹き出て大変ですが、適度に夏期休暇と年休を取得し、大いにリフレッシュをはかり夏ばてしないようにがんばりたいと思います。(松本孝晴・滋賀県職)
◎小4の子どもがクロスワード好きです。漢字が全部は読めないので、大人がひっぱりこまれて、頭をひねっています。(夏原千鶴・日野町職労)
◎毎日暑いですね。夏休み中にと学校の廊下のペンキ塗りに頑張っています。
(井上彰二・大津市労連)
◎現場に出るのがいやになる季節になりました。山を歩くと下着までびっしょりです。(奥田貴司・滋賀県職)
◎やっと参議院選挙も終わり本当の夏がきたって感じになりました。海にでも行きたいです。(上田敏貴・安土町職)
◎「立秋」が過ぎたというのにまだまだ続くこの暑さ。夏バテしないように睡眠・栄養いっぱいとるぞ!(池田真理子・日野町職労)